優秀作品で見る! Adobe Stockが選ぶ
「新たな日常」の切りとり方

新型コロナウイルスの流行により、変化を迫られた私たちの日常。
こんなときだからこそ写真で表現できることがあるはず。
そこでキヤノン&アドビがコラボして実施したのが
新しい日常「ニューノーマル」のひとコマを切りとった作品募集キャンペーン
入賞作品発表とともに、アドビの専門家による講評コメントを掲載。
入賞者4名の作品を通じて、ストックフォトで売れる写真の撮り方を伝えます!

吉本龍生氏

吉本龍生(よしもと・りゅうせい)

Adobe Stockコンテンツ開拓 エリアマネージャー

Adobe Stockで販売される作品は、広告物や出版物に利用されるため、常に時代に合ったオリジナリティーあふれる作品が必要とされます。作品選考にあたっては、Adobe Stockで評価される、可能性を秘めた作品はどれだろう? という観点で、ニューヨークのキュレーターとともに選考しました。

講評コメントには、選出理由に加えて、「ストックフォトで売れる写真、求められている写真とは?」というポイントもお伝えしています。Adobe Stockに投稿する参考にしていただけると幸いです。

感情移入しやすく
完成度が高いイメージ。

Erikaさん「喜びと想い」

「喜びと想い」


Erikaさん


車窓に映るイルミネーション、その美しさにうっとりする子どもの表情。左横の電柱が写っているので、路上に車を停め、人混みを避けてクリスマスの雰囲気を味わっていることが伝わります。構図がとてもよいですね。

子ども目線の先に何があるのか。それを想像させる点も素晴らしいです。外に出られない不満な気持ちと、きれいな夜景にうっとりする気持ちの両方がうまく表現されています。
Adobe Stockに投稿された作品は、広告イメージで利用されることが多いため、時代性や感情移入のしやすさが選ばれるポイント。その意味でも完成度の高い作品です。

見る人の想像力をかき立てる
奥深さ。

ありんこさん「今しかない瞬間を」

「今しかない瞬間を」


ありんこさん


背景の光が柔らかく、女の子の雰囲気と相まって、「日常の中の非日常」を感じさせます。
この2人は何をしているのでしょう。手をつないでいるのか、ゲームをしているのか。手元が見えないので、写真を見る人が想像力を広げることができます。

単なるスナップではなく、見る人の共感を得ることができる点が素晴らしいですね。

モデルの衣装をもう少し工夫することで完成度が高くなると思います。たとえば、2人に同じ衣装を着せることで、似た者同士の2人、違う色の衣装であれば対照的な2人という関係性を表現でき、いっそう深みのある作品になると思います。

静寂の中に
明日への希望が見出せる。

kabocharinさん「変わらない日常」

「変わらない日常」


kabocharinさん


人々の間にあるスペース、そして空の空間を使って、「ソーシャルディスタンス」のコンセプトがはっきり打ち出された作品です。

夜明けや夕方の光は少し感傷的になるため、明るく楽しい作品が好まれる広告向けに利用されることは少ないかもしれません。でも、時代の不透明さからくる不安や静けさの中に求める「安らぎ」を感じさせる作品です。

空の青、そしてシルエットの黒の中にオレンジ色が入ることで、先の見えにくい世の中にも希望の光が見える印象に。暗くならずポジティブなメッセージも感じ取れます。

空の空間が大きく空いているので、コピースペースとして文字などをデザインしやすいのもいいですね。広告物や出版物を制作する目的でAdobe Stockを利用されるお客さまが多いため、文字を載せるスペースがある作品が好まれる傾向があるのです。

小道具により
詩的イメージを喚起させる。

クリエートKさん「おひとり様限定!」

「おひとり様限定!」


クリエートKさん


風景の中に椅子を配置したことで、これから誰か来るのか? 誰かいたのか?と、イメージを膨らませることができる詩的な作品に仕上がっています。ほとんどモノトーンの作品ですが、それが静寂な時間や澄んだ空気を表現しているようです。

旅行に出かけることも制約され、家にいることも多い状況で、こういった抜け感がある空間に身を置きたいと思う方々は多いでしょう。疲れた気持ちが慰められる作品だと感じます。感情移入しやすいイメージは、Adobe Stockのお客さまに好まれます。

「新しい日常」のテーマ性を
的確に表現。

Erikaさん「家の中のお洒落キャンプ」

「家の中のお洒落キャンプ」


Erikaさん


最後に、ぜひお伝えしたいことが語れる一枚として、Erikaさんの作品をもう1点ピックアップしました。

家の中で過ごす時間が多くなってしまった子どもたちが想像力を膨らませ、自分なりの楽しみ方のなかからクリエイティブな空間を作り上げた……。そんな「新しい日常」というテーマにぴったりな作品です。

テーブルに置かれた温かい色のライティングが、子どもたちのリラックスした表情を映し出し、子どもだけの世界観を作り上げています。

こちらの作品はセッティングを変えずに、何点ものバリエーションが撮れそうです。Adobe Stockに投稿されるなら、ぜひタテ位置・ヨコ位置だけではなく、被写体の位置を変えるなど工夫してみてください。たとえば、上のスペースを大きく取れば夜空の下でキャンプをしているような写真に。小物や衣装を変えるのもいいですね。画面の中でアクセントカラーになるキャンドルホルダーを1つ置くだけで雰囲気を変えることができそうです。

審査を終えて

今回のフォトコンテストにご応募いただきありがとうございました。応募作品の多くが、個性的で技術レベルの高さを感じさせるものでした。

今回選んだテーマ「新しい日常(ニューノーマル)」は、アドビが発表する2021年のクリエイティブトレンドにも関連しており、高いニーズが期待されるものです。オリジナリティーの高い写真で、時代のイメージを伝えてみませんか?

Adobe Stockでは、広く作品を募集中です。皆さまのチャレンジを心よりお待ちしています。(吉本龍生)

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