解決!Rのギモン 第3回

第3回EOS RでEF-Sレンズを使う
メリットとは?

著者

T.M

キヤノンイメージゲートウェイ編集部

close

プロフィール見出し

プロフィール本文

プロフィールリンク
2019.1.30

「解決!Rのギモン」へようこそ。こちらは「EOS R」についての皆さまのギモン、モヤモヤをスッキリ解決する連載企画です。スペック的なギモンにはキヤノンが、実践的な検証が必要なギモンは、写真家・工藤智道さんがEOS Rを操りながらお答えします。

今回のギモン① Q. EOS Rでは
EF-Sレンズが使えるそうですが
使い勝手はどんな感じなの?

【キヤノンからの回答】
EOS Rでは、EFレンズだけではなく、APS-Cのセンサーサイズ専用のEF-Sレンズを使うことができます。

EOS RにEF-Sレンズを装着するにはEFレンズ装着時と同じ「マウントアダプター」を使用すればOK。
これでAPS-CサイズのEOSで愛用していたレンズを使ってEOS Rで撮影を楽しむことができます。

EOS RでEF-Sレンズを使うと、デジタルレンズオプティマイザ(DLO)の効果を自動的に適用できます。これは大きなメリット。DLOとは、RAWで撮影された写真データから光学特性の理想とのズレを取り除く機能です。DLOをONにすると(デフォルトでONに設定されています)、自動で色収差補正と回折補正を行ないます。EOS Rのボディ内には、DLOのための各レンズ補正データが搭載されているので、EF-Sレンズもカメラ内でDLOの処理が行われ、より高画質な写真を撮ることができるのです。

従来のカメラでは、撮影した画像をパソコンに取り込み、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional」を起動して、DLOを適用する必要がありました。それがEOS Rでは、カメラ内で色収差補正と回折補正が自動的に行われ、手軽に高画質な画像を手に入れることができるようになったのです。

《実際に撮ってみた!》

EF-Sレンズで超広角撮影をやってみた。
DLOのおかげでこんなに高画質!

写真家・工藤智道さん

工藤 智道

写真家・EOS学園講師

close

工藤 智道

1969年、横浜生まれ。 日本写真芸術専門学校卒。卒業後、風景写真家の竹内敏信氏に師事。4年間のアシスタントを経て独立。日本の自然風景、都市風景を撮り、夜景や花火の撮影もこなす。写真専門誌で撮影、執筆も数多くパソコン誌、デジタルカメラ専門誌でも活躍。日本写真家協会会員。

EOS学園 講師紹介へ

EF-Sレンズで超広角撮影したスイセン

EOS R・EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM(焦点距離:10mm)・絞り優先AE(F22・1/80秒)・-1補正・ISO800・ホワイトバランス:太陽光・ピクチャースタイル:ユーザー設定

【写真家・工藤智道さんによる実践検証】
早春の房総半島でスイセンを撮影してきました。三脚をセットした撮影場所は、満開のスイセンの香りでいっぱいでした。今回の「実際に撮ってみた」は、EOS RとEF-Sレンズの組み合わせでの撮影です。チョイスしたレンズはEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM。超広角側の10mm(フルサイズ換算:16mm相当)で撮ってみました。

EF-Sレンズを装着したEOS R

EOS Rに超広角ズームレンズ EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMをセット。

超広角レンズを絞り込んでテスト。
気になる「収差」や「回折現象」は!?


EOS Rは、RFレンズまたはEFレンズを装着して撮影した場合には3030万画素で撮影できるわけですが、EF-Sレンズを装着した場合にはフルサイズセンサーの一部を使って撮影するため約1.6倍の焦点距離になり、約1160万画素(JPEG[L]/RAW/C-RAW時)での撮影となります。自動的にクロップ(トリミング)されるのでファインダー表示も自動的に1.6倍に切り替わり、自然な感覚で撮影できます。

今回はDLOの効果を確認するため、思い切って絞りは最小絞りのF22にしてみました。超広角による収差や、絞り込むことによる回折現象が気になるところですが……?

DLOオンとオフで画質を比較

基本的にDLOはつねにON! 
解像感の高い画像が得られた。


DLOをONにした写真とOFFにした写真を比較してみましょう。明らかにDLOをONにして撮影した写真(右)のほうが、解像感が高くシャープです。この差はかなり大きいですね。
DLOは、回折現象や色収差といった画質低下につながる現象を補正してくれる機能なので、撮影時にはメニュー内でDLOをつねにONにしておくといいでしょう(デフォルトでONに設定されています)。絞り込みたいときでもDLOがあるので安心ですね。

EOS RでEF-Sレンズを使うときに気になる画素数の低下ですが、DLOによって解像感がアップするので、できあがる画像にはキレがあると感じました。基本設定としてDLOは常時にON! おすすめします。

今回のギモン② Q. 今後登場する新しいレンズもEOS R内で
デジタルレンズ
オプティマイザ(DLO)を
行うことができる?

【キヤノンからの回答】
はい、できます。
今後登場するRFレンズは、レンズ側からEOS Rにレンズ補正データが送信されるので、レンズ補正データの追加をすることなしにEOS R内のDLOを実行できます。

EFレンズ、EF-SレンズでもEOS R内でDLOの補正を行うことが可能です。DLOのレンズ補正データは、レンズの種類ごとに用意されており、EOS Rには現行のEFレンズとRFレンズのレンズ補正データが登録されています(2019年1月現在)。ただし、新たに発売されるEFレンズについては、ソフトウェア「EOS Utility 3」によってレンズ補正データを追加する必要があります。

今回のギモン③ 液晶モニターでの撮影と、
電子ビューファインダー(EVF)の撮影では、
バッテリーの持ちに差がありますか?

【キヤノンからの回答】
はい、バッテリーの持ちには差があります。

常温の環境での比較で、液晶モニター使用時では370枚(なめらかさ優先)、450枚(省電力優先)に対して、EVF 使用時は350枚(なめらかさ優先)、430枚(省電力優先)という結果です。
ちなみに、EOS RはUSBによる充電に対応しています。2月下旬発売予定のUSB電源アダプター PD-E1を使い、ボディ内でバッテリー(LP-E6N)を充電できます。こちらもぜひご利用ください。

今回のギモン④ Q. サイレントシャッター撮影の
連写モードはある?

【キヤノンからの回答】
EOS Rファームウェアバージョン1.1.0(2019年2月12日公開)で「サイレント撮影時の連続撮影」が可能になりました。

EOS Rでは、サイレントシャッター機能の搭載により、無音撮影が可能です。演奏会や発表会、美術館などシャッター音が気になるシーンで威力を発揮します。ただし、連続撮影、多重露出撮影、HDR撮影、ストロボ撮影、AEB撮影などの機能と同時に使用することはできません。
EOS R発売当初、サイレントシャッター撮影の連写モードはありませんでしたが、ファームウェアバージョン1.1.0で対応しました。

「サイレント撮影時の連続撮影」機能をRF24-105mm F4 L IS USMレンズとの組み合わせでお使いいただくには、レンズのファームウエアバージョンアップが必要な場合があります。レンズのファームウエアがVersion 1.1.1 の場合は、弊社ホームページより最新ファームウエア(Version 2.0.0 以降)にアップデートしてください。

Q&Aは以上です! 今回はEOS RでのEF-Sレンズの動作について、写真家・工藤智道さんの実写もまじえてお答えしました。いかがでしたか? 次回も皆さまからの質問・ギモンにお答えしていきます。お楽しみに!

キヤノンオンラインショップ「EOS R」特別限定セット発売・ご購入特典

EOS Rボディー + マウントアダプター + RF24-105mm F4 L IS USM に、予備バッテリーやSDカードなどが付属するお得なオリジナルセット!