年賀状の書き方・マナーを守り、相手に失礼がないようにするには、どのようなことに気を付けるべきでしょうか。知っているようで意外と知らない年賀状の書き方・マナーを整理してみました。こっそり基本をマスターしておきましょう。
「メールやSNSより年賀状がうれしい」
まだまだ多数派!
会員の皆さまにアンケートを実施したところ、「年始のあいさつ」としてうれしいのは「年賀状」と回答した方が、ほぼ9割に達しました。やはり、もらってうれしいのは年賀状なのです。だからこそ失敗しない年賀状の書き方、マナーはとっても重要。
このページでは年賀状づくりの基本がわかる記事をお届けします。無料でダウンロードしてすぐに使える年賀状もご用意(超おすすめ!)。
まずは基本中の基本! 宛名面の正しい書き方
①住所
きちんと都道府県名から書くのがマナーです。アパート、マンション名も省略せず、正確に記入します。
②番地
数字は縦書きのときは漢数字(一、二、三…)、横書きのときはアラビア数字(1、2、3…)を用います。
③肩書き・役職名
次の④とセットで考えます。会社の肩書きや役職名を書く場合、氏名の上にやや小さい文字で書きます。また、肩書き・役職名を書く場合は、「肩書き・役職名+氏名+様」をワンセットとします。
④敬称
敬称のルールは原則的に、個人宛は「様」、会社や団体組織宛は「御中」、恩師、医師・弁護士・会計士などは「先生」とします(ただし、個人的付き合いの場合は「様」でもよい)。
意外と知らない 「年賀状NG表現」とは?
- NG表現
「本年も、何卒よろしくお願いいたします。」
こちらの一文、どこがNGなのでしょうか。答えは、区切りを表す句読点「、 。」が使われていること。お祝い事はいつまでも続いてほしいものですが、そこに区切りを付けるのは縁起がよくないと考えられるためです。また、表彰状、感謝状、卒業証書など公式な文面にも、慣例として句読点は使われません。
文が長くなって読みにくい場合は、スペースや改行をうまく使いましょう。
- NG表現
「コロナ禍」
共通の話題として、つい書きたくなる「コロナ禍」という言葉。でも「禍」という字には、不吉な意味があります。このように、おめでたい場面では避けたい言葉のことを「忌み言葉」といいます。「病む」「枯れる」「終わる」「滅びる」「去る」といったネガティブな言葉は、年賀状のNGワードです。
- NG表現
「謹賀新年 あけましておめでとうございます」
こちらのフレーズ、どこがおかしいかわかりますか? 「謹賀新年」は、このひと言でお祝いの言葉となります。続けて「おめでとうございます」とするのは意味の重複になるので誤りなのです。
- NG表現
「一月一日 元旦」
こちらも同じで、意味が重複しているので誤りです。「元旦」とは新年最初の朝、つまり一月一日のことです。
- NG表現
「去年はたいへんお世話になりまして……」
忌み言葉を含んでいるのでNGです。「去」は「去る」という意味なので縁起がよくありません。「旧年中は〜」とするのがマナーです。
誤字・誤記には最大注意を。 修正テープの使用もNG!
お名前の間違いがもっとも失礼です。誤字をごまかして重ね書き、二重線消しなどもってのほか。1年の初めに送る大切な手紙なので、修正液や修正テープは使わず、新しいはがきに書き直しましょう。
縁起がよくないからNG! 「グレー文字」や「黒ふち」
文字色は黒色を基本に、アクセントで色を使う程度に抑えるとよいでしょう。また、グレー(薄い墨色)の文字は、弔事(葬式などのおくやみごと)を連想させるので使用は避けてください。写真が引き締まって見えるからといって「黒ふち」をつけるのはタブーです。お葬式の「遺影」を連想させるからです。
恩師やお勤め先の上司、取引先への年賀状はどうしていますか? 「デキる人だ」と思ってもらえるビジネス向け年賀状の書き方・マナーを、こちらで紹介しています。
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脱・印刷オンリー。 気の利いた「一言・添え書き」を!
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