恩師や、お勤め先の上司、取引先への年賀状はどうしていますか?
メールやSNSでサクッと済ませると失礼にあたる「目上の人」への年賀状。
逆に考えれば、マナーばっちりの年賀状を送ることができれば、
あなたへの〈好印象〉はアップ。
「デキる人だ」と思ってもらえて、あなたの株も急上昇。
そんな年賀状づくりをサポートする特集です。
初級・中級・上級編をご用意。さあ、始めましょう。
「年始のあいさつ=年賀状」派が圧倒的多数!
さぁ、始めましょう
目上の人ほどマナーに厳しいもの。
だから、年に一度の年賀状でしくじらないように注意したいですね。
年賀状づくりを始める前に「初級マナー」をチェック!
きちんと都道府県名から書くのがマナーです。
アパート、マンション名も省略せず、正確に記入します。
数字は縦書きのときは漢数字(一、二、三…)、
横書きのときはアラビア数字(1、2、3…)を用います。
次の④とセットで考えます。
会社の肩書きや役職名を書く場合、
氏名の上にやや小さい文字で書きます。
また、肩書き・役職名を書く場合は、
「肩書き・役職名+氏名+様」をワンセットとします。
(例)
営業部長 ○○○○ 様
弁護士 ○○○○ 様
外科部長 ○○○○ 様
ディレクター ○○○○ 様
原則的に、
個人宛······「様」
会社や団体組織宛······「御中」
恩師······「先生」(個人的付き合いの場合は「様」でもよい。
医師・弁護士・会計士など······「先生」(個人的付き合いの場合は「様」でもよい)
※ただし、③で肩書きなどを書いた場合は、「様」とする。
③の例を参照
NG表現①
「謹賀新年 新年あけましておめでとうございます」
こちらのフレーズ、どこがおかしいかわかりますか?
「謹賀新年」は、このひと言でお祝いの言葉となります。
続けて「おめでとうございます」とするのは意味の重複になるので誤りなのです。
NG表現②
「一月一日 元旦」
こちらも同じで、意味が重複しているので誤りです。
「元旦」とは新年最初の朝、つまり一月一日のことです。
NG表現③
「去年はたいへんお世話になりまして……」
忌み言葉を含んでいるのでNGです。
「去」は「去る」という意味なので縁起がよくありません。
「旧年中は〜」とするのがマナーとしておすすめですよ。
お名前の間違いがもっとも失礼。
誤字をごまかして重ね書きするのも失礼です。
二重線消しなどもってのほか。
1年の初めに送る大切な手紙なので、
修正テープは使わずに新しい葉書に書き直すこと。
お世話になっている目上の人には失礼ですよ。
文字色は黒色を基本に、アクセントで
色を使う程度に抑えるとよいでしょう。
また、グレー(薄い墨色)の文字は、
弔事(葬式などのおくやみごと)を
連想させるので使用は避けてください。
写真が引き締まって見えるからといって
「黒ふち」をつけるのはタブーです。
お葬式の「遺影」を連想させるからです。
とくに縁起を気にする目上の方には、
失礼な印象を与えるので注意しましょう。
自慢の風景写真に「賀正」「迎春」という文字を重ねた年賀状……
「目上の人」には失礼にあたるかもしれませんよ!
意外と知らない年賀状の中級マナーです。
年賀状の「賀詞」とは、
年賀状の文頭に書く新年をお祝いする言葉のこと。
とくに目上の人に送る年賀状で気をつけたいのが、
この賀詞です。特に目上の方に「寿」「春」などの1文字、
「賀正」「迎春」など2文字の賀詞は、
簡略化した表現であり、目下の人向けとされているので、
相手によっては不快な思いをさせてしまうかもしれません。
目上の人に使える賀詞
次のページからは、すぐに使える具体的な文例をご紹介!
目上の人への年賀状、ビジネス用途に〈無料〉で使える年賀状をご用意しました。ダウンロードしてプリント、切手を貼って出すだけ(添え書きをお忘れなく!)。
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