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レッスン20

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

Q
逆光の「夕景スナップ」を撮るカメラ設定は?

今回は、てっちぃさんの「河川敷サッカークラブ」を選びました。夕陽の逆光で輝く子供たちの様子が写し出されています。通常、夕陽を入れ込んだ逆光の場面では、手前はシルエットになってしまいますね。ストロボを活用するのもひとつですが、広角で広い範囲を撮影するには光量が足りません。作品のキーポイントは「露出補正」です。どのくらいの補正をしているかわかりますか?

てっちぃさん「河川敷サッカークラブ」 てっちぃさん
「河川敷サッカークラブ」

サイズ(ピクセル)
5361x3574
ファイルサイズ
11.1MB
撮影日時
14/08/30 17:33:18
カメラ機種
Canon EOS 6D
Tv(シャッター速度)
1/200
Av(絞り数値)
10.0
露出補正
?
レンズ
EF24-105mm F4L IS USM
焦点距離
24mm
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
オート
ISO感度
100
  • +3補正
  • +1補正
  • +1/3補正
  • 補正なし

Exif情報から読み取る!パズルを解くカギ
絞りは「F10」まで絞っていて、ISO感度は「100」の低感度。
逆光のときはプラス補正が基本だけど、どれくらいかな?

答えはこの下にあるよ!
てっちぃさんの名作に学ぶ

「下校した子供たちの楽しそうな声が河川敷に響きわたっています」とコメントを添えてくださいましたてっちぃさん。フルサイズカメラ「EOS 6D」で、レンズは「EF24-105mm F4L IS USM」の広角側24mmに。人物が切れることなくフレーミングできているのは、四隅までの画角を把握されているからでしょう。
広角側を活用したときの被写界深度を意識した絞り「F10」によって、しっかりしたピントと太陽の輪郭ボケが強調されない表現になりました。また、元気よく走り回る子供たちがブレないように、シャッター速度「1/200」で表現。どこをとっても素晴らしいですね。
この作品の重要ポイントは、光のバランスです。「写真はシャドーがつぶれてはいけない」「ハイライトが白トビしてはいけない」などと言う方もいますが、画面に太陽が入れば、輝度差によって白トビすることがあります。
白トビを抑える方法はさまざまあります。夕陽に照らされた子供たちが主題である場合、太陽はある程度までなら白トビしてもいいと考えつつ、人物がシルエットにならないこと、明る過ぎないことなど、中間調の光のバランスを意識した露出補正により、作品の完成度を高めることが可能です。
作者のスナップ表現への探究心があるからこそ、名作になったのでしょうね。

A

+1補正

夕景スナップを撮るなら、露出補正の達人になるべし!

皆さまからご応募いただいた「名作写真」を出水先生がセレクト。
「Exif情報」を読み解き味わい、講評コメントとともに発表します。

デジタルフォトの「Exif情報」には、使用カメラ・レンズ、絞り数値、シャッター速度、ISO感度など、思いどおりに写真を撮るためのヒントが記録されています。つまり、Exif情報を理解することが、写真上達の近道! 「フォトテク・レッスン」では、皆さまからの応募作品を題材に、フォトテクを学んでいただきます。 作品の募集は締め切りました。ありがとうございました。

※Exif情報とは… デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。