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レッスン19

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

Q
絶景! 山の風景写真、レンズは何mmで撮る?

今回は、ひろきちパパさんの作品「夏の大沼駒ヶ岳」を選びました。北海道・大沼国定公園からの風景。大沼という地名はアイヌ語が由来だそうです。その大沼に映った逆さ駒ヶ岳。雄大な風景、湖面と駒ヶ岳の全体を映し出すにはレンズが重要ですね。作品のキーポイントは「焦点距離」です。何mmぐらいか、考えてみてくださいね。

ひろきちパパさん「夏の大沼駒ヶ岳」 ひろきちパパさん
「夏の大沼駒ヶ岳」

サイズ(ピクセル)
4368x2912
ファイルサイズ
3.1MB
撮影日時
11/08/21 07:35:42
カメラ機種
EOS 5D
Tv(シャッター速度)
1/30
Av(絞り数値)
14
露出補正
0
レンズ
EF24-105mm F4L IS USM
焦点距離
?
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
オート
ISO感度
50
  • 8mm
  • 32mm
  • 85mm
  • 400mm

Exif情報から読み取る!パズルを解くカギ
カメラはフルサイズの「EOS 5D」、レンズは「EF24-105mm F4L IS USM」。
この組み合わせで、この広がり感の風景を写し出す焦点距離は……?

答えはこの下にあるよ!
ひろきちパパさんの名作に学ぶ

「夏の青空に映える大沼駒ヶ岳を撮影しました。湖面に映る逆さ駒ヶ岳もきれいでした」とコメントを添えてくださったひろきちパパさん。大沼国定公園は特別保護地区に指定されており、景観の維持・保護が必要な地域です。
風景写真の撮影では、人工物の入らない場所は貴重です。この自然風景を撮るには、カメラのポジショニング、レンズ選択が重要です。被写体がとても大きな山などは、広角レンズが基本ですね。
Exif情報を拝見するとカメラはフルサイズの「EOS 5D」ですね。風景など、広角で撮影するには最適な選択です。広角レンズを活用するとパンフォーカス(ピントが全面に合っている)のように見えますが、絞りを「F14」まで絞り込んでいることも素晴らしいです。また、少しでも、湖面の揺らぎを鏡面のように描写するためのシャッター速度「1/30」、シャッター速度と絞りを導き出すためのISO感度設定「50」も的確。
NDフィルターを活用される方も多いですが、むやみにフィルターを活用すると、せっかくのレンズの解像感が失われてしまいます。そして重要な画面構成は、広がりを感じる斜めの空の雲を入れ、シンメトリーに映し出された駒ヶ岳。その駒ヶ岳の裾野まで入れこみ、四隅に無駄のない空間を焦点距離「32mm」で作り出しています。ズームレンズだからこそ、微妙なレンズ選択とレンズ効果で表現されました。
手前の湖面が入りすぎないレンズ選択とカメラアングルだからこそ、絶景の名作となったと言えますね。

A

32mm

山の風景写真は、広角側でバランスよく切りとる!

皆さまからご応募いただいた「名作写真」を出水先生がセレクト。
「Exif情報」を読み解き味わい、講評コメントとともに発表します。

デジタルフォトの「Exif情報」には、使用カメラ・レンズ、絞り数値、シャッター速度、ISO感度など、思いどおりに写真を撮るためのヒントが記録されています。つまり、Exif情報を理解することが、写真上達の近道! 「フォトテク・レッスン」では、皆さまからの応募作品を題材に、フォトテクを学んでいただきます。 作品の募集は締め切りました。ありがとうございました。

※Exif情報とは… デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。