Close

レッスン11

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

Q
「引き算」で風景を切りとるレンズは?

今回は、タイさんの作品「夕暮れどき」を選びました。夕日に照らされた道が、オレンジ色に染まった遠くの明石大橋、夕日へと続き、手前にそびえるヤシの木がシルエットとして存在感を表す「奥行き感」を感じさせる作品です。作品のキーポイントは、「レンズ効果」です。名作の決め手となったのは何か、考えてみてくださいね!

  • EF300mm F2.8L IS II USM
  • EF70-200mm F2.8L IS II USM
  • EF24-105mm F4L IS USM
  • EF35mm F1.4II USM

タイさん
「夕暮れどき」

サイズ(ピクセル)
5760×3840
ファイルサイズ
3.7MB
撮影日時
2015/02/14 17:23
カメラ機種
Canon EOS 5D Mark III
Tv(シャッター速度)
1/500
Av(絞り数値)
5.6
露出補正
0
レンズ
?
焦点距離
168.0mm
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
自動
ISO感度
100

Exif情報から読み取る!パズルを解くカギ
Exif情報によると、レンズの焦点距離が168.0mmです。
単焦点レンズではなさそうです。ズームレンズのようですが、さて?

タイさんの名作に学ぶ

「コントラストがとても綺麗で幻想的な瞬間を切り取ってみました」とコメントを添えてくださったタイさん。オレンジ色に染まった空に濃淡の差が出ていて、さまざまなシルエットとキラキラとで、輝く海をうまく「切り取り」ましたね。風景の撮影では、ついつい欲張りになり過ぎてしまいます。魅力的な被写体をフレームに収めるとき、広角レンズでダイナミックに表現したくなりますね。ただ、要素が多い風景の場合、「引き算」をして被写体を見極めてフレーミングする必要があります。そんなときは望遠ズームレンズで、必要なもの以外はフレーミングに入れないようにしましょう。
今回の作品のように遠くの被写体が入る風景ですが、望遠レンズの「圧縮効果」により、被写体の距離感が縮まり、一体感のある表現となっています。
また、Exifによると絞り「F5.6」となっている点も素晴らしいです。望遠ズームレンズでは、全面ピントを目的とせず、「何を見せるか」が重要です。やや被写界深度の浅いF5.6で撮影しても、しっかりと被写体のコントラストに奥行き感と空気感を表現できるEF70-200mm F2.8L IS II USMのレンズにこだわったことで、名作になったと言えますね。

A

EF70-200mm F2.8L IS II USM

望遠ズームレンズで、風景を切り撮る!

皆さまからご応募いただいた「名作写真」を出水先生がセレクト。
「Exif情報」を読み解き味わい、講評コメントとともに発表します。

デジタルフォトの「Exif情報」には、使用カメラ・レンズ、絞り数値、シャッター速度、ISO感度など、思いどおりに写真を撮るためのヒントが記録されています。つまり、Exif情報を理解することが、写真上達の近道! 「フォトテク・レッスン」では、皆さまからの応募作品を題材に、フォトテクを学んでいただきます。作品の募集は締め切りました。ありがとうございました。

※Exif情報とは… デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。