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レッスン9

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

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デジタルフォトに記録されている「Exif情報」には、思いどおりに写真を撮るためのヒントが隠されています。
Exif情報を読み解けるようになるのが、写真上達への近道!
この企画では、Exif情報※の一部を空欄にした“パズル”を題材に、フォトテク・ティーチャーの出水惠利子先生が優れた作品の背後にあるExif情報の秘密を解き明かしていきます。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。

※Exif情報とは…デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、
絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

2015.2/27 更新

Let's TRY!Exifパズル フォトテクの秘密を解き明かす「パズル」にチャレンジ!

Q
夕焼けの色をキレイに再現するホワイトバランスは?オレンジ色に染まる夕焼け空。この色を見たときの感動を再現しようとしても、写真では思いどおりにならないことがありますね。では、夕焼けの「記憶色」を再現するとき、どのホワイトバランス(WB)に設定すればよいでしょうか。次の4つの選択肢の中から当てはまるのはどれでしょうか?
  1. 太陽光〈太陽光
  2. オート〈オート
  3. くもり〈くもり
  4. 白熱電球〈電球

画像サイズ(ピクセル)
5616×3744
ファイルサイズ
24.9MB
撮影日時
2014/09/20 17:31
カメラ機種
Canon EOS 5D Mark III
Tv(シャッター速度)
1/20
Av(絞り数値)
6.3
露出補正
+1/3
レンズ
EF24-105mm F4L IS USM
焦点距離
24.0mm
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
?
ISO感度
800

Exif情報から読み取る!問題を解くカギ
Exif情報によると、シャッター速度は1/20、絞りはF6.3です。
夕暮れ時間であることがわかります。色の決め手はホワイトバランスの設定ですね。

これがヒント!

人間の目はたいへん優秀です。光源の種類(屋外の日向と日陰、白熱電球・蛍光灯など)が異なっても、白いものは白く、赤いものは赤く見えます。これは光源の差による発色を補正して知覚できるからです。でも、カメラの場合は、光源に合わせてホワイトバランス(WB)を設定する必要があります。
ホワイトバランスとは、撮影シーンで見たままの「白色」を再現する機能のことです。光源に合わせてWBを設定して撮ることで、写真は思いどおりに美しく仕上がります。
日中のお天気のいいときのWBは「太陽光〈太陽〉」が基本です。くもり空のときは「くもり〈くもり〉」、日陰では「日陰〈日陰〉」にすることで美しい仕上がりになります。
また、光源の状態をカメラが自動的に判断して補正してくれるのが「AWB(自動・オートホワイトバランス)〈オート〉」です。光源が何か判断しにくい場合なども、AWBにするとほとんどのシーンで精度の高い色再現をしてくれます。
このようにホワイトバランスを切り替えることで、仕上がりの色をコントロールすることができます。さて、夕焼けのオレンジ色をイメージどおりに表現するには?

パズルの答え合わせ

選択肢1の「太陽光〈太陽〉」は、日中、日光が当たっている場面では自然な色が表現できます。でも、夕景の赤を強調したい場合は違うかもしれません。
選択肢2の「オートホワイトバランス〈オート〉」は、淡い色や光源の種類がわかりにくい場合に、ノーマルな色再現をしてくれます。でも、夕景の赤を強調して、もっと赤くする効果はなさそうです。
選択肢4の「白熱電球〈電球〉」は、室内で白熱電球の光源に活用すると自然な色が再現されそうです。白熱電球の光の赤味を抑える方向で調整しますので、夕景撮影に応用すると、逆効果になるのではないでしょうか。ということは、残りの選択肢は?

A
くもり〈くもり選択肢3「くもり〈くもり〉」が正解です。時間帯によって、目ではキレイに見えても思いどおりの色で撮れないことがあります。今回のように、夕焼けの空を見た目に近くさせるときは、ホワイトバランスを「くもり〈くもり〉」に設定することで、きれいなオレンジ色の赤味が強調され、美しい仕上がりになります。
より赤くなるからといって、「日陰〈日陰〉」にすると色の濃いところが黒っぽくにごった色になってしまう場合があります。注意しましょう。
 
〈3種類のホワイトバランスを並べて比較〉ホワイトバランスの選択による微妙な色味の違いは、実際に作例写真を並べて比較するとわかりやすいでしょう。夕景や朝日を撮るときには、ぜひ一度ホワイトバランスを切り替えて、色の変化を楽しんでみてください。
  • くもり〈くもり
  • オートホワイトバランス〈オート
  • 白熱電球〈電球
夕焼けのオレンジ色を表現するホワイトバランスは「くもり」を推奨!

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