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レッスン7

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

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デジタルフォトに記録されている「Exif情報」には、思いどおりに写真を撮るためのヒントが隠されています。
Exif情報を読み解けるようになるのが、写真上達への近道!
この企画では、Exif情報※の一部を空欄にした“パズル”を題材に、フォトテク・ティーチャーの出水惠利子先生が優れた作品の背後にあるExif情報の秘密を解き明かしていきます。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。

※Exif情報とは…デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、
絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

2015.1/30 更新

Let's TRY!Exifパズル フォトテクの秘密を解き明かす「パズル」にチャレンジ!

Q
小さな水滴を大きく撮るときのレンズ選択は?幸せの黄色いバラ。全体を撮っても美しいですが、バラの花びらを柔らかく表現しようと思い、じっくり観察。よく見るとキラキラと光る水滴が宝石のように輝いていました。このように水滴を大きく撮るには、どんなレンズを選択すればいいでしょうか?
  1. EF70-200mm F2.8L IS II USM(最短撮影距離1.2m)
  2. EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM(最短撮影距離0.4m)
  3. EF-S60mm F2.8 マクロ USM(最短撮影距離0.2m)
  4. EF100mm F2.8L マクロ IS USM(最短撮影距離0.3m)

画像サイズ(ピクセル)
5472×3648
ファイルサイズ
20.7MB
撮影日時
2014/12/19 10:25
カメラ機種
Canon EOS 7D Mark II
Tv(シャッター速度)
1/100
Av(絞り数値)
2.8
露出補正
+1
レンズ
?
焦点距離
100.0mm
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
オート
ISO感度
200

Exif情報から読み取る!問題を解くカギ
被写体が小さいので、大きく写すためのレンズが必要です。主役の水滴を際立たせるために絞りは開放(レンズの絞りが開いていてF値が小さい数字)で撮りたい被写体ですね……というのがヒントです。

これがヒント!

まずはExif情報を確認してみましょう。カメラはEOS 7D Mark II。APS-Cサイズのカメラなのでフルサイズに比べると、1.6倍の大きさで撮ることができます。絞りは「F2.8」。水滴以外の輪郭は、柔らかくボケてくれます。水滴にはピントを合わせ、バラの花は大きくボカして黄色の「色」として表現することができます。 こうした撮影で重要なのは、被写体にどれくらい接近して、画面内でどのくらいの大きさで撮れるかです。

パズルの答え合わせ

選択肢1の「EF70-200mm F2.8L IS II USM」は、最短撮影距離1.2mで最大撮影倍率は0.21倍。
選択肢2の「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」は最短撮影距離0.4mまで近づけますが、最大撮影倍率は0.3倍しかありません。バラの花の一部分を画面いっぱいに写すには、少々もの足りない倍率です。そこで1倍(等倍)までの近接撮影が可能なマクロレンズの登場となるわけです。しかし、選択肢3「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」が正解ではない理由は、Exif情報によると焦点距離が100mmだから。これは引っかけ選択肢!
したがって、残る選択肢は……?

A
EF100mm F2.8L マクロ IS USM(最短撮影距離0.3m)選択肢4のマクロレンズ「EF100mm F2.8L マクロ IS USM(最短撮影距離0.3m)」が正解です。
マクロレンズの特徴として、小さい被写体に近づいて「接写」できるメリットがあります。一般のズームレンズでは、被写体に近づきすぎるとピントが合わなくなってしまいます。
近づける限界を示しているのが、レンズのスペックにある「最短撮影距離」です。EF100mm F2.8L マクロ IS USMであれば、0.3mまで被写体に接近して、なおかつ等倍(実物大)での撮影が可能です。
マクロレンズを使うときは、わずかなカメラブレでも画面内では大きなブレになってしまいますから、しっかりと三脚を立てましょう。最もキレイに輝いている水滴を探して画面に入れるのが大変ですが、カメラの「ライブビュー撮影機能」を使って、確認しながら丁寧にセッティングするといいですよ。
マクロレンズの特徴について詳しい情報はこちら:「LET'S START EOS」
小さな被写体を実物大(等倍)で撮るならマクロレンズをチョイス!

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