Exif情報を読み解けるようになるのが、写真上達への近道!
この企画では、Exif情報※の一部を空欄にした“パズル”を題材に、フォトテク・ティーチャーの出水惠利子先生が優れた作品の背後にあるExif情報の秘密を解き明かしていきます。
※Exif情報とは…デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、
絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。
2014.12/25 更新
絞りとシャッター速度の組み合わせで写真の「露出」は決まります。その露出を調整するのが「露出補正」ですが……?
まずはExif情報の確認をしてみましょう。ISO感度を「400」に設定したのは、速いシャッター速度で波しぶきの動きを止めるためです。絞り値は「8」と、望遠レンズにしては絞っています。太陽の輪郭がボケないようにするためです。 影になっている消波ブロックの部分で露出を決めると、カメラは「暗すぎる」と判断して、かなり明るい写真になってしまいます。逆に、太陽の周辺などの明るい場所をカメラに向ければ、カメラは暗くしようとして、かなりアンダーな(暗い)写真になります。 カメラ任せにはできない「イメージどおりの仕上がり」にするために、「露出補正」が必要になる場合があるのです。
選択肢1の「+2/3補正」だと、先に述べたとおりカメラの判断によると全体的に明るめに写ってしまうところに、さらに明るくする露出補正になってしまいます。
選択肢2の「+1/3補正」も同様。この場面では、明るくする補正は間違いです。
選択肢3の「0補正」では、カメラが判断したとおりの露出となるため、やや明るく写ってしまうはずです。
さて、残る選択肢は……?