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レッスン2

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

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デジタルフォトに記録されている「Exif情報」には、思いどおりに写真を撮るためのヒントが隠されています。
Exif情報を読み解けるようになるのが、写真上達への近道!
この企画では、Exif情報※の一部を空欄にした“パズル”を題材に、フォトテク・ティーチャーの出水惠利子先生が優れた作品の背後にあるExif情報の秘密を解き明かしていきます。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。

※Exif情報とは…デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、
絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

2014.11/14 更新

Let's TRY!Exifパズル フォトテクの秘密を解き明かす「パズル」にチャレンジ!

Q
被写体のダイナミックな広がりを生み出すレンズの「焦点距離」は?港を出た船を追いかけるように飛んでいるカモメたち。カモメの姿を画面いっぱいのフレーミングでダイナミックにとらえるため、レンズ選択にこだわりました。さて、この作品で使っているレンズの「焦点距離」は……?
  1. 焦点距離:8mm(フルサイズ換算:12.8mm)
  2. 焦点距離:16mm(フルサイズ換算:25.6mm)
  3. 焦点距離:35mm(フルサイズ換算:56mm)
  4. 焦点距離:200mm(フルサイズ換算:320mm)

画像サイズ(ピクセル)
3000×2000
ファイルサイズ
2.7MB
撮影日時
2013/09/12 09:47
カメラ機種
Canon EOS 70D
Tv(シャッター速度)
1/1250
Av(絞り数値)
5.6
露出補正
0
焦点距離
?
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
自動
ISO感度
200

Exif情報から読み取る!問題を解くカギ
野鳥の撮影といえば“望遠レンズ”が定番です。
でも、この作品の場合はカモメと背景の写り方のバランスをよく見てくださいね!

これがヒント!

まずはExif情報を確認してみましょう。カメラはAPS-Cサイズのセンサーを搭載したEOS 70Dです。ですから、焦点距離は「フルサイズ換算」で考える必要があります。ISO感度は低めのISO200ですが、主役のカモメをブレなく写し止めています。シャッター速度は1/1250とありますから、コンディションはかなりの晴天だったことがわかります。
ここで作品をよく見てみると、船を追いかけているカモメを手前に大きく入れ、同時に背景を広く写し込んでいます。背景の島の海岸線にも注目しましょう。超広角域の焦点距離なら、もっと湾曲して写るはずですが、それほどでもありません。カモメの翼を見ると、写真の周辺部で大きく広がるようにダイナミックな描写となっています。 この写り具合や焦点距離から判断すると、広角レンズかズームレンズの「広角側」で撮影していると推測できます。では、その焦点距離は……?

パズルの答え合わせ

選択肢1の焦点距離:8mmは、超広角レンズの世界ですから、写っている被写体は大きく湾曲して写る可能性が高いですね。背景の水平線も湾曲して写るはず。
選択肢3の焦点距離:35mmは、標準域ということになるので、カモメや背景をそれほどワイドに写すことはできないはずです。
選択肢4は、望遠域です。この焦点距離でカモメを撮った場合、バックの風景は大きくボケてしまうでしょう。カモメも背景もシャープに写っているから、これも違いそうです。
さて、残る選択肢は……?

A
焦点距離:16mm(フルサイズ換算:25.6mm)選択肢2のフルサイズ換算:25.6mmであれば、メインの被写体であるカモメを手前に入れ、広がる翼を画面いっぱいにとらえることが可能です。それほど不自然ではなくダイナミックな翼の形が、この作品の魅力。しかも、背景までしっかり写し込むことで、カモメが暮らしている自然環境まで写すことができました。したがって、選択肢2がもっとも正解に近いと言えます!
手前の被写体をダイナミックに表現するなら広角域を持つレンズで!