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レッスン1

Exifを読み解いて写真上達|フォトテク・レッスン

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デジタルフォトに記録されている「Exif情報」には、思いどおりに写真を撮るためのヒントが隠されています。
Exif情報を読み解けるようになるのが、写真上達への近道!
この企画では、Exif情報※の一部を空欄にした“パズル”を題材に、フォトテク・ティーチャーの出水惠利子先生が優れた作品の背後にあるExif情報の秘密を解き明かしていきます。

フォトテク・ティーチャー 出水惠利子先生|1971年、東京都生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。広告を中心にフリーランスで活動中。海やテトラポッドの作品をライフワークとしている。EOS学園講師としても活躍中。

※Exif情報とは…デジタルカメラで撮影した画像に含まれている情報のこと。撮影日時、カメラやレンズの機種、ISO感度、
絞り値、シャッター速度、ホワイトバランスなどの各種設定が記録されています。

2014.10/31 更新

Let's TRY!Exifパズル フォトテクの秘密を解き明かす「パズル」にチャレンジ!

Q
背景のきれいな円形ボケを生み出す“焦点距離”と“絞り値”の組み合わせは?主役のコスモスが、フワッときれいにボケた背景によって引き立てられている、この写真。ボケ味を生み出すために、レンズと絞りが工夫されています。さて、この作品の「焦点距離」と「絞り値」の組み合わせは?
  1. 焦点距離:24mm・絞りF16
  2. 焦点距離:50mm・絞りF5.6
  3. 焦点距離:200mm・絞りF2.8
  4. 焦点距離:70mm・絞りF8

画像サイズ(ピクセル)
2756x1837
ファイルサイズ
2.3MB
撮影日時
2014/10/08 16:41
カメラ機種
Canon EOS 5D MarkIII
Tv(シャッター速度)
1/40
Av(絞り数値)
?
露出補正
+1/3
焦点距離
?
ストロボ
非発光
ホワイトバランス
自動
ISO感度
200

Exif情報から読み取る!問題を解くカギ
Exifを読むと、カメラはフルサイズのEOS 5D Mark IIIを使用していることがわかります。
また、このまん丸いボケが出る条件を考えてみましょう。

これがヒント!

この作品をじっくりと鑑賞してみましょう。ピントを手前の一輪の花に合わせ、背景の花の形をかろうじて残す程度に大きくぼかすことで、この一輪を際立たせています。これはある程度、焦点距離の長い「望遠レンズ」を使っていることが予想できそうですね。
しかもそのレンズが開放F値の小さな明るい大口径レンズなら、絞りを開放にして意図的に背景をぼかして、この作品のように背景の花を丸くてきれいなキラキラした玉のようにして撮ることができます。このようなボケの効果を「円形絞りボケ」「玉ボケ」と言います。
つまり、このように撮れる条件とは、焦点距離が「望遠域」であること、開放F値が小さいこと。この2つの条件を満たしている選択肢が正解となります。

パズルの答え合わせ

選択肢1は、広角レンズをかなり絞り込んでいますので、背景までシャープに写りそうです。
選択肢2は、標準レンズで絞りはF5.6です。標準レンズで「玉ボケ」が生まれるかどうかが考えどころですね。
選択肢3は、もっとも焦点距離が長い200mm。しかも、絞りF2.8だと、ほぼ開放値ではないかと想像できます。
選択肢4は、中望遠域を使っているので、かなりいい線? でも絞りF8だと背景はもっとくっきり写ってくるのでは?
よって正解は……?

A
焦点距離200mm・絞りF2.8カメラはフルサイズ、レンズは200mmぐらいの望遠域でレンズを絞り開放にすれば、背景を大きくぼかすことができます。しかもそれが、大口径の明るいレンズ(たとえば開放絞り値がF2.8)であれば、より効果的です。この条件に合うのは、選択肢3ですね。
背景に円形ボケを出すには、大口径レンズ+絞り開放が鉄則!