
アルパカさん、このハートの写真はイルミネーションですよね。インパクト抜群! ビューンと飛び出すハートに胸を撃ち抜かれました(笑)。マンガでおなじみの「集中線」みたいですね。どこで撮影されたのですか?
「福島県郡山市の郡山駅西口です。ハートと文字をバランスよく撮影できたところが気に入ってウィークリーフォトコンに応募しました。この光跡の撮り方は、『露光間ズーム』というテクニックです。この日初めてやってみたのですよ」
ええっ。初めての「露光間ズーム」で大成功ですか。露光間ズームは、シャッターが開いている状態で、レンズのズームリングを動かして、光などのブレをつくり出す方法ですよね。上級テクじゃないですか!
「この日、一緒に撮影に行った友人に教えてもらいました。最初は上手くいきませんでしたが、時間もあまりなくて6~7回トライしたなかの一枚です。コツ・難しかったのは、いかに体を固定してレンズをブレさせないかでした。まだカメラを始めて半年未満の私には、光の変化がとても面白かったです」
いやあ、ナイスフォトですよ。特別な撮影小道具は使いましたか。たとえば三脚などは?
動きを出してダイナミックに! そんな「露光間ズーム」のテクニックは、ズームレンズがあれば誰にでもできます。でも、理想的なブレや動きを出すのは簡単ではなく、なかなか奥が深いテクニックです。やってみるとハマりますよ(笑)。たとえば鉄道やカーレースのスピード感を出したり、動物や人物の動きを強調したり。皆さんもぜひ練習しながら遊んでみてくださいね!
これって時空を超える「ワープ」の瞬間!? 『露光間ズーム』のテクニックを使いこなせば、そんな面白い写真も撮れますよ。写真家・種清豊先生が撮影した不思議な「ワープ写真」をぜひチェックしてみてくださいね!
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クリスマスの写真でしょうか。トナカイのイルミネーションに視線が一気に集まっていくような写真ですね。ほのぼのしたトナカイに劇画調の集中線が加わったミスマッチ感が面白いですね。赤ちゃん、おじいちゃんおばあちゃん、かわいい系の動物(パンダやハムスターや小鳥など)を撮るときに「露光間ズーム」してみたら、結構面白いかも!
「露光間ズーム」のヨキネタ写真、いかがでしたか?
いろんな被写体で試せるワザなので、ぜひカメラ遊びの一つに加えてくださいね。
「打ち上げ花火+露光間ズーム」というワザも楽しいですよ。
このコーナーでは、皆さんが発見した
スゴい、楽しい、オモシロい「ヨキネタ写真」をどんどん紹介していきます。お楽しみに!
ビュンと動くようなハートマークの写真が目を引きました。これってイルミネーションですよね? よく見ると画面右には「郡山」という文字が読めます。街のイルミネーションを躍動感のある写し方で撮影された作者アルパカさんに、こんなふうにハートが飛び出す写真の撮り方をうかがいました!