基本テクニック講座
さくらの風景を探して全国各地を撮り歩いていると、さくらの周囲に草花が植えられている場所に出会います。とくに春先に黄色い花をつける菜の花とさくらの組み合わせは、ぜひ撮っておきたい風景のひとつ。さくらの花の風景に、色鮮やかな黄色い菜の花をプラスすることで、春らしさを引き立てた写真にすることができます。
背景がよく晴れた青空であれば、「PLフィルター」を使用しましょう。PLフィルターのPLとは、Polarized Light(偏光)の略で、反射が取り除かれて色鮮やかな写真にすることができます。青空を撮るときは、見た目よりもより空の青色を濃くすることで、コントラストの高い鮮やかな写真を撮ることができます。ただし、PLフィルターは、つねに効果が得られるわけではないので、使い方を理解しておく必要があります。
「PLフィルター」(円偏光フィルター)は、風景写真の撮影には欠かせないフィルターです。被写体に現れている光の反射(テカリ)をカットすることで、被写体本来の鮮やかな色で写せます。青空を見た目よりも青く、緑の森はより色鮮やかに……という具合です。
PLフィルターは二重構造になっていて、前枠を回転させると効果が現れます。ファインダーや液晶モニターで確認しながら調整します。装着するだけで良い写真が撮れるわけではありません。適切な効果が得られるように、その都度、回転させる必要があります。
使用しているレンズの「直径」に合ったものを選びましょう。
PLフィルターを使わなかった写真では、空はあまり青くなく、
さくらの花も沈んだ感じになっています。
そこで、PLフィルターを使用します。効果がもっともよく現れるように
枠を回転させます。空の青色が濃くなり、さくらの花を引き立てることが
できました。
EOS 5D Mark III・EF24-105mm F4L IS USM・1/160・F11・+2/3補正・ISO400・WB太陽光
さくらが咲くと多くの人が花見に訪れ、写真を撮りたくても自由なポジションから撮影できないこともあります。ですから、さくらを撮るベストタイムとは、人が少ない早朝や夕方の時間帯です。自由なポジションからねらえるだけでなく、ドラマチックな光や空に出会えることもありますよ。
EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1.6秒・F8・-2/3補正・ISO100・WB太陽光
四季のある日本では、季節ごとに美しい風景を見ることができます。なかでもさくらの咲き誇る風景は、日本ならではの特別な情景です。満開のさくらは一年のうちわずか数日。しかも、光線の状態など、さくら以外の条件にも左右されます。さくらで作品づくりを目指すなら、一期一会を大切にしましょう。満開のさくらに出会えたときは、確実にきれいな写真を撮りたいものです。
さくら、サクラ、櫻……。人それぞれ、さくらへの思いがあるでしょう。その思いを写真で表現するために、カメラの中に満開の花を咲かせましょう!
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