実践!さくら撮影テクニック 第1回

実践!さくら撮影テクニック

  • 第1回〈全2回〉
  • 講師:工藤智道(写真家・EOS学園講師)

基本テクニック講座

工藤流さくら撮法「構図の掟」

構図の掟 その3背景を単調な青空にするべからず

福島県本宮市白岩字塩ノ崎

MAP

EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・Avモード(1/160・F8)・+1/3補正・ISO100・WB太陽光
撮影地情報:福島県本宮市白岩字塩ノ崎

見上げるようなアングルで、さくらの背景に空を入れる構図にする場合、空は青空であることが大事です。また、空に浮かぶ雲の表情が加わると、写真に変化がつきます。ただのきれいな青空では、構図として落ち着きません。
さらに周囲にアクセントとなるような花や緑があれば、さくらとともに撮影できるアングルを探して、一緒にフレーミングして撮影してみましょう。主役=さくらの存在が輝くには、脇役の活躍が欠かせないのです。

  • 筋状の雲を入れた構図
  • ぽっかり浮かんだ雲を入れた構図

筋状の雲やぽっかり浮かんだ雲など、雲の選び方や入れ方によって、さくらの表情も違って見えます。

【コラム】「背景が空」写真の盲点!

「背景が空」写真の盲点

さくらの木を見上げるアングルで、背景が雲ひとつない青空という写真をよく見かけます。これはこれで悪くはない写真ですが、構図としては今ひとつ。どこで撮っても同じような写真になってしまうからです。青空とさくらの花は一見きれいに見えますが、周囲の情景や背景を考えて撮るように、構図を工夫する必要があるのです。

写真家・EOS学園講師 工藤智道先生

ここがポイント!

  1. 1. さくらに見とれず背景とのバランスを考えよう
  2. 2. 花のアップをねらうなら低い枝を探そう
  3. 3. 背景が青空では単調なので、雲の表情もねらおう
  4. 4. さくらの「引き立て役」を構図に取り入れよう

『さくらは短期集中! バリエーションをたくさん撮るべし!』

冒頭でも述べましたが、さくらはほんのわずかな時期にしか咲きません。撮り逃しがないように、その時、その場所で撮れるベストなアングルや構図を探し、できる限り工夫して、たくさんのバリエーションを撮影しておくことが大切ですよ。

ワンポイントアドバイス

三脚

構図をじっくり練るには、
三脚があると便利

さくら撮影に限ったことではありませんが、カメラブレを防ぐための三脚は必須です。ブレを抑えるためだけではなく、カメラが固定できるので、構図をじっくりと考えて撮影することができます。

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第2回は、さくらに「プラス1」の要素を加えて
美しさを引き立てる撮り方を紹介します。

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