愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

  • 講師:中村陽子(写真家・EOS学園講師)
  • 第3回〈月1回・全3回更新〉

基本テクニック講座

ペットの「きもち」を撮るコツ(その1)

ペットの「きもち」を写したい! それなら難しく考えなくても大丈夫です。
「うちの子、いまどんなことを思っているのかな?」と想像しながら、ペットの性格を考えたり、その犬種らしいイメージを広げたりします。ただ「かわいい!」と思って撮るだけの写真も楽しいですが、さらに印象深い写真になりますよ。

コツ1その場の「背景」を生かして表情いきいき!

ペットの「きもち」を撮りたいとき、犬種のイメージに合った「背景」で撮影すると、より印象的な作品に仕上がります。その場の雰囲気が、愛犬の「きもち」とシンクロするように意識してみましょう。
まずは、ワイルドなシベリアン・ハスキーのイメージを考えて、あえて色の少ない林の中を走ってもらって撮影しました。林の中は明暗差が激しいのでISO感度を高めに設定して動きに対応。黒っぽいものが多かったので、マイナスの露出補正を選択しました。

その場の「背景」を生かして表情いきいき! 写真1

撮影データ: EOS-1D X Mark II・EF300mm F2.8L II USM・F2.8・1/2000秒・ISO400・
-1/3補正・WBマニュアル

望遠レンズを選択し、絞り開放で撮影することで
背景をぼかして主役のシベリアン・ハスキーが浮き立つように撮影しました。

その場の「背景」を生かして表情いきいき! 写真2

撮影データ: EOS-1D X Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/800秒・ISO800・
-2/3補正・WBマニュアル

上の写真よりもややワイドに背景を取り入れ、森の中の野性の雰囲気を出してみました。
いつものお散歩とはちょっと違う表情ではありませんか?

撮影シーン

【撮影シーンは、こんな感じ!】地表の枯れ葉を前ボケとして入れるため、地面スレスレからの超ローアングルで撮影!

その場の「背景」を生かして表情いきいき! 写真3

撮影データ: EOS-1D X Mark II・EF24-105mm F4L IS II USM・F4.5・1/6400秒・ISO500・WBオート

オオカミのようなルックスから野性的なイメージのあるシベリアン・ハスキーなので、
人工物が入らない空間を選び、雄大な大自然にたたずむイメージで撮影しました。

コツ2ミニ舞台セットで「主役」らしく撮ろう

いくらかわいいペットでも、なんにもない殺風景な空間では寂しい印象の写真になってしまいます。もしあなたのペットが「俳優」だとしたら、どんな舞台に立たせたいですか? 敷物や小物などを配置して、ペットを「主役」にした場面づくりをしてみませんか。これ、けっこう楽しいのでハマリますよ。
もっとも簡単に「舞台」をつくるには、敷物を用意してあげること。その効果は、見た目の変化だけではありません。地面が冷たいと、犬はその場にいることを嫌がり表情も曇ってしまいます。敷物があれば、安心したようないい表情をしてくれますよ。

ミニ舞台セットで「主役」らしく撮ろう 写真

撮影データ:EOS-1D X Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F4.5・1/4000秒・ISO500・WBオート

カラフルな敷物で写真に色彩的なアクセントを加えたのがポイント。
かわいらしいヨークシャー・テリアのイメージに合わせて小物を準備しました。
陽だまりで心地よさそうにしている「きもち」まで写るように演出しましたよ。

撮影シーン

【撮影シーンは、こんな感じ!】飼い主のdragon様が、うまくユッキーちゃんにポーズをつけてくれました。
すぐに表情が生き生きと変化するユッキーちゃん!

コツ3長毛の犬は「風向き」に注意して撮ろう

映画やドラマの収録、モデルやタレントさんの撮影会では、ヘアメイクのスタッフが俳優やモデルの髪の毛の乱れをつねにチェックしています。ペットの撮影でも同じように、モデルの「ヘア」には注意してあげましょう。長毛の犬は、毛が顔にかからないように注意して向きを変えます。つねに風が吹いてくる方向を意識して撮影しましょう。
いい感じの風がそよいでくれると、写真に動きと表情を出すことができますよ。シャンプーのCMみたいなイメージで撮ってみても面白いかも!

長毛の犬は「風向き」に注意して撮ろう 写真

撮影データ: EOS-1D X Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/2000秒・+2/3補正・
ISO500・WBマニュアル

ラスクちゃん、そよぐ風が心地よさそうですね。
長毛のパピヨンは、顔に毛がかからないようにすればステキな表情で撮れますよ。
暗めの背景を選び、逆光を利用して毛をキラキラと輝かせて見せたのがポイント。
逆光で顔が暗くならないようにレフ板を使って光を調整しました。

撮影シーン

【撮影シーンは、こんな感じ!】飼い主のあさへ様が、造花の枝をしゃんしゃんと振って
ラスクちゃんの注意をカメラのほうに引いてくれています。
ローアングルで心地よさそうな表情を引き出して撮りました。

逆光で撮影 写真

〈 逆光で撮影 〉

第1回で解説した「逆光」で撮影してみました。体のまわりが輝く「エッジライト」が美しくキラキラ! 手前には落ち葉の反射、背景には光が透過した葉の緑色が入り色が少ない冬の景色に彩りが加わりました。

順光で撮影 写真

〈 順光で撮影 〉

逆光とは違って「透過光」がないので、マットな仕上がりに。キラキラした華やかさに欠けてしまいますね。背景や光の差し方をよく見て、撮影者がベストなカメラ位置を吟味することが大切です。

「フキダシ」をイメージして表情を引きだそう

おすましポートレートもいいけれど、かわいらしい表情もねらってみたいですよね。愛犬が撮影に飽きてきたら、カメラを置いてコミュニケーションをとってみましょう。名前を呼ぶなど声をかけたり、おもちゃで表情を引き出してみましょう。おやつを与えるのは最終手段です。

「フキダシ」をイメージして表情を引きだそう 写真1

「フキダシ」をイメージして表情を引きだそう 写真2

「フキダシ」をイメージして表情を引きだそう 写真3

ワイルドなイメージのシベリアン・ハスキー、シルキーちゃんですが、
「フキダシ」をイメージして撮れば、愛嬌のある表情まで写せますね。
このギャップがたまらなくかわいい〜。楽しいキャラを演出してみて!

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