愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

  • 講師:中村陽子(写真家・EOS学園講師)
  • 第2回〈月1回・全3回更新〉

基本テクニック講座

ペットの動きを撮るコツ(基本編)

ペットの動きを撮影するには、カメラの設定はもちろん、ペットの動きを予測したり、うまくコントロールしたりする必要があります。
また、撮影者はジッと固まって撮影するのではなく、ペットに合わせて動きながら撮影することが大切です。

コツ1動きを止めるシャッター速度は1/1000秒がメド

動くペットの動きを止めて写すには、シャッター速度を上げる(速くする)必要があります。屋外で走っているシーンでは最低でも1/1000秒以上が目安です。室内での軽い動きなら、1/500秒以上のシャッター速度を目安にするとよいでしょう。

動きを止めるシャッター速度設定

1頭なら絞りは開放気味にすれば、速いシャッター速度で撮れます。
2頭以上の場合は、顔の位置がそろいにくいので、
絞りはやや絞り込み、ピントの合う範囲を広げて撮りましょう。

ノーフォーク・テリアの姉妹

撮影データ:EOS-1D X・EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×・F5.6・1/1250秒・ISO1000・WBマニュアル

ノーフォーク・テリアの姉妹。体格も似ているので走る速度や動きのパターンも似ています。
1頭で走るシーンの撮影に慣れてきたら、こんなふうに
仲良く併走するシーンも撮ってみると楽しいですよ!
2頭での走らせ方にはコツがあります。カメラに向かって呼び寄せるとき、
まずは走るのが遅い子を先にスタートさせ、速い子を少しずらします。
そうすると顔の位置がそろって撮れるチャンスが増えます。

コツ2シャッター速度の調整は「ISO感度」設定で!

第1回でご紹介したように、動き回るペットの撮影でおすすめのカメラ設定は「絞り優先モード」。カメラのモードダイヤルは〈Av(絞り優先)モード〉に合わせます。撮影してみて、もっとシャッター速度を速くしたいときは絞り数値を変えるのではなく、ISO感度を高くして調整します。

ISO感度とシャッター速度/絞り数値の関係は、こちらのページを参照!

海辺で遊ぶウェルシュ・コーギー・ペンブローク

撮影データ:EOS Kiss X6i・EF70-300mm F4-5.6L IS USM・F5.6・1/1250秒・+1 1/3補正・ISO 400・WBオート

海辺で遊ぶウェルシュ・コーギー・ペンブローク。
浜辺での撮影は、カメラを向ける向きを少し変えるだけでかなり明るさが変わってしまいます。
シャッター速度が1/1000秒以下にならないように高めのISO感度を設定しておきましょう。

コツ3「AIサーボ」で「動き」を追従してみよう

流し撮りに比べると、高速シャッターで犬を撮影するのは比較的簡単です。カメラに向かって走ってくるシーンの撮影は、カメラの性能によるところが大きいので、高速連続連写ができるカメラをおすすめします。

カメラに向かって走ってくるシーン

撮影データ:Canon EOS-1D X・EF70-300mm F4-5.6L IS USM・F4.5 ・1/640秒・ISO640・WBオート

連続撮影するときは、「秒間5コマ以上」になると手足の動きに
バリエーションがある写真を撮ることができます。

秒間5コマ以上の連続撮影

AFモードは〈AIサーボAF〉を選びましょう。〈AIサーボAF〉とは撮影距離が絶えず変化する(動いている)被写体の 撮影に適した撮影モードです。 シャッターボタンを半押ししている間、被写体にピントを合わせ続けてくれます。任意に選んだ測距点(ブルドッグの写真の場合、顔の部分の赤いフレーム)に被写体を重ね続けることが大切です。

AIサーボAF

赤く表示されているAFフレームで被写体がしっかり追うようにして撮りましょう。
※上の画像は実際の表示とは異なり、赤いAFフレームを強調しています。

コツ4ペットの「動き」を追えるカメラの構え方

右に左に激しく動くペットに振り回されず、しっかりフレームに入れて追いかけるには、カメラの構え方がとても重要です。ハイアングル、ローアングルの2パターンが代表的な構え方です。

〈 ハイアングル 〉

ハイアングル

「両脇をしっかり締めてカメラを構える」のは動きのないものを撮るときの構え方です。
ペットなど激しく動くものを撮るときは、カメラを即座に自由に動かす必要があります。
軸足で立ち、片足は一歩前に。脇を締めるのは、カメラの重さを支える側だけにします。

〈 ローアングル 〉

ローアングル

動く犬を撮るときは基本的にローアングルでの撮影になります。
膝をついて四つん這いになりますが、肘をつけるのは片方だけにします。
肘を軸にしてカメラを左右に振って撮るためです。
そうすることで安定した体勢で犬を追うことができます。

ローアングルで撮影

撮影データ:EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/1000秒・ISO640・WBオート

カラフルな前ボケを入れたかったので、
ローアングルで手前にある花のすき間からのぞき込むように撮影しました。

その他にも、さまざまなコンテンツが満載

CANON iMAGE GATEWAY ホーム画面へ