愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

  • 講師:中村陽子(写真家・EOS学園講師)
  • 第1回〈月1回・全3回更新〉

基本テクニック講座

光を選んで撮るコツ

なんてことない場所でもいい光を選べば、アッと驚く仕上がりになります。その場その時の光の状態を読んで撮りたいイメージを固め、状況に応じて撮影してみましょう。

コツ1最適なライティングで撮る計画を練ろう!

絵は絵の具で描きますが、写真は絵の具ではなく光で描きます。ですから、「どんな絵の具を使おうかな?」というイメージで、撮影を始める前にまわりを観察しましょう。いくつかの光の見方のコツを覚えると、撮りたい写真のイメージに合った光の場所を見つけられるようになります。いつも光を意識することが重要です。

太陽が出てくる位置や時間を事前に調べて、撮影プランを練るのも楽しいものです。私は太陽の位置や光の向きを調べられる「サン・サーベイヤー」というスマホアプリを活用して、ロケ前にチェックしています。

花畑の中の犬

撮影データ:EOS 7D Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/800秒・ISO250・+1 2/3補正・WBマニュアル

柔らかい光と色を出すために、犬に直射日光が当たらないように傘を差して撮影しました。
日陰にすることで背景との明るさのバランスが整って、優しい色で表現することができました。

コツ2「順光」と「逆光」を使い分けよう!

光の種類を大きく分けると光の方向によって「順光」と「逆光」があります。

    〈ペットの顔に向かって光が当たる「順光」〉

  • 色鮮やかにクッキリとした仕上がりになります。
  • 光が全体に当たっているのでオートでも適正な露出で撮れます。
  • 風景を入れて撮るとき青空の色がしっかり出ます。
  • 顔に強い光が当たるので、まぶしくて目を細めてしまうことがあります。
  • 〈ペットの背後から光が当たる「逆光」〉

  • 後ろから差す光でペットの毛のエッジが輝いて写ります。
  • 背景の木漏れ日を「丸ボケ」として入れることができます。
  • まぶしくて目を細めてしまう子は、表情も背景の印象も柔らかくなります。
  • 露出を明るめに調整しないと顔が暗くなってしまう場合があります。
  • 〈順光で撮影〉

    順光で撮影
  • 〈逆光で撮影〉

    逆光で撮影

〈順光のメリットを生かして、クッキリ撮る!〉

順光で撮影すると本来の色がしっかり出て、クッキリとした写真になります。また、順光ではキャッチライト(瞳に映り込ませる光のこと)が入りやすいので、表情が生き生きして見えます。ただ、順光の難点は、顔に強い影が出やすいことです。影が強い場合はペットの顔の向きや立ち位置を考えて撮影する必要があります。

犬と青空とひまわり

撮影データ:EOS M5・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F4.5・1/1600秒・ISO100・WB太陽光

青空とひまわりを夏らしく写したかったので、順光で撮影しました。
順光では、顔の向き犬の立つ向きなどに注意して撮影することが大切です。

バーニーズマウンテンドッグと山

撮影データ:EOS 5D Mark IV・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F9・1/400秒・ISO400

バーニーズマウンテンドッグは顔の毛が黒く、その中に黒い目があるため
逆光で撮影するとキャッチライトが入りづらくなります。
とくに黒い犬の場合は、目にキャッチライトが入りやすい「順光」を選ぶとよいでしょう。

〈逆光のメリットを生かして、ふんわり撮る!〉

ペットは人間の大人のように、「かわいく撮ってほしいから頑張って目を開けよう!」なんてことはできません。まぶしくて目を細めてしまう場合は「逆光」で撮影すると、光が背後から入るため表情が柔らかく写ります。
また、何も設定をせずそのままシャッターを切ってしまうと、露出が明るい背景の影響を受けて、ペットの顔が暗く写ってしまう場合があります。きれいに撮るには、ペットの顔が明るく写るところまでを目安にプラス側に露出補正を行います。

  • 露出補正なし

    露出補正なし
  • 露出補正あり(+1補正)

    露出補正あり
子猫

撮影データ:EOS 7D・EF85mm F1.2L USM・F2・1/400秒・ISO500・WBマニュアル

室内で撮影する際も光の状態を意識しましょう。
明るい窓のある方向を背景にして撮影すると、猫の目が細くならずかわいらしい黒目に写ります。

コツ3レフ板や外部ストロボで光を操ろう!

プロの写真家が「レフ板」を使って人物などの撮影しているシーンを見たことがある方も多いと思います。
ペットの顔に明るさを合わせて露出補正を使うと背景が白く飛んでしまう場合があります。背景とペットの両方に明るさのバランスを合わせたいときはレフ板を使います。

  • 〈 レフ板なし 〉

    レフ板なし
  • 〈 レフ板あり 〉

    レフ板あり

レフ板は一人で扱うのが難しく、風にあおられてレフ板が動くとペットがレフ板を怖がってしまうことがあります。そんなときにはストロボを発光することで、背景の色を生かしながらペットの顔を明るく写すことができます。このテクニックを「日中シンクロ」と言います。
内蔵ストロボだと調整できる範囲が狭いので、できれば外付けのストロボを使いたいですね。

春の花畑と犬

撮影データ:EOS Kiss X7・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/800・+1 2/3補正・WBオート

ストロボを発光したことでペットの顔が明るくなり、
背景の八重桜のピンク色もしっかりと写すことができました。

写真家 中村陽子先生

ここがポイント!

  1. 1. 撮る人が心に余裕をもちましょう
  2. 2. ペットの「表情」をしっかり見極めましょう
  3. 3. 撮りたいイメージに合わせて光を選ぼう
  4. 4. 日常生活でもできるだけ撮りましょう

『人もペットも一緒に楽しみながら撮るべし!』

次回は、縦や横に動きまわるペットの動きの引き出し方や、ペットの動きを生かした表現方法をレクチャーしたいと思います。ちょっとしたコツを覚えるだけで、見違えるように生き生きした動きを撮ることができますよ。

動きのあるペットの撮り方は次回に!

第2回へ

この記事は気に入りましたか?

ありがとうございました。

\ 読んだら応募! /
「みんなのアニマルフォト 〜動物たちのベストショットをねらえ!〜」

ペットの撮り方記事は楽しんでいただけましたか。今度はあなた自身のペット写真を応募してみませんか? テーマはアニマル(どうぶつ)。ペットのワンちゃんネコちゃんから動物園やサバンナの野生動物などまで幅広〜くウェルカム! スマホ写真でも参加できますよ。楽しい写真のご応募をお待ちしています。

その他にも、さまざまなコンテンツが満載

CANON iMAGE GATEWAY ホーム画面へ