愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

愛犬・愛猫をかわいく撮るにはコツがある!|ペット撮影のフォトテクニック

  • 講師:中村陽子(写真家・EOS学園講師)
  • 第1回〈月1回・全3回更新〉

基本テクニック講座

まずは撮ってみよう! 基本のコツ

ペットの撮影では「ペットの動き」に対して柔軟に対応することが必要です。まずは撮る人のほうが心に余裕を持つこと。ペットと一緒に遊ぶような気持ちで撮影しましょう!

コツ1ペットを上手く撮るためのカメラ設定

まずはペット撮影に適したカメラ設定をみていきましょう。設定の順番に決まりはありませんが、いつもこの3つの設定をチェックする習慣をつけるとよいですね。

1. 撮影モードは〈Av(絞り優先)モード〉に!

撮影モードは絞り優先モードに
ペットはよく動くのでシャッター速度優先? と思うかもしれませんが、私はAv(絞り優先)モードをオススメします。Avモードにすれば、背景のぼけ具合などイメージどおりに撮れるからです。

2. ISO感度設定は高めに!

IS0感度設定は高めに
ペットはよく動きます。被写体であるペットがぶれてしまう場合は、ISO感度を上げていきます。ISO感度設定が上がると、速いシャッター速度で撮影できます。

3.ドライブモードは〈高速連続撮影〉に!

連続撮影モードはONに
設定できる機種なら、ぜひ〈高速連続撮影〉を選んでください。連続撮影でたくさん撮ったカットから、表情や動きがよいカットを選びます。

コツ2ピント合わせの位置は目玉と眉毛のフチ!

ペットをアップで撮影するとき、目玉の真ん中をねらってピントを合わせてしまいがちです。じつは、そこではないのですよ。目玉は球体で真ん中が盛り上がっています。そこに合わせてしまうとピントの位置がずれて、全体がぼんやり見えてしまうことがあります。
また、目の下側でピント合わせすると、出っ張っている犬の鼻のほうにピントが合ってしまう場合があります。これを避けるためにも、ピントは目のフチの上側で合わせると失敗がありません。

ピント合わせの位置は目のフチの上側

ペットの顔を大きめに写す場合は、目のフチの上側でピントを合わせます。
目の下側では鼻のほうにピントが合ってしまう場合があるので注意しましょう。

コツ3表情の決め手=耳に注目しよう!

「ペットの良い表情」というと、皆さんはどんなポイントで感じますか? 目の表情はもちろんですが、意外と重要なのが「耳の表情」です。

ペット撮影は耳の表情が重要

撮影データ:EOS 5D Mark III・EF50mm F1.2L USM・F3.5・1/160秒・ISO640・WBオート

立ち耳でも垂れ耳でも、耳を後ろに引いてしまっているときは何かに怖かったりしていることが多いです。皆さんが構えているカメラを見て怖がっている場合も!
カメラを向けるとペットの表情が曇ってしまう場合は、少し離れた位置から望遠で撮影することで緊張感がほぐれることがあります。

  • NG(耳を引いている)

    NG例:耳を引いている
  • OK(耳が正しい位置にある)

    OK例:耳が正しい位置にある

コツ4ペットの「カメラ目線」を誘って撮ろう

「ペットにカメラを向けるとき、なかなかカメラのほうを見てくれない!」といった話を聞きます。でも、すべての写真がカメラ目線である必要はありません。
私が作品として発表している写真は、カメラ目線ではないもののほうが多いかもしれません。とはいうものの、カメラを見てくれている写真がまったくないのは寂しいもの。カメラ目線が欲しいときのポイントは下記の3つです。

〈 カメラ目線が欲しいときのポイント 〉

(1)大好きなオモチャなどを使って目線をカメラに誘導する。

(2)カメラの設定や構図を決めてから、撮影直前にオモチャを出す。

(3)ペットの集中力は長くても10分程度。撮影時間は短めに!

しばらく何も声をかけずに静かに待っていると、自然に視線がカメラに向く場合もあります。落ち着いた気持ちで撮影することが大切です。

傘とあじさいと犬

撮影データ:EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/1250秒・ISO2000・WBマニュアル

背景に人がいたので、傘を置いて隠してみました。
他人の存在を弱めることができカメラに目線が向きやすくなります。

コツ5ペットの「目線」になって撮ってみよう

つい忘れがちなことなのですが、ペットたちは人間よりずっと背が低いのです。
低い位置からの撮影というと、片膝をついたぐらいの姿勢(写真1)で撮影する方が多いのですが、ペットの表情をしっかり捉えるには、もっと低い位置から見上げるように撮影します(写真2)。
小型犬の「鼻の下の分かれ目」が見えるくらい低い位置からカメラを構えられるとベストです。

ペットの「目線」になって撮ろう
スーパー・ローアングルで撮影

撮影データ:EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/640秒・ISO500・WB日陰

「スーパー・ローアングル」で撮影しました。カメラを地面に置くような感覚です。
下から見上げるようにすると、かわいらしいペットの顔をしっかりと写すことができます。

陽子先生に質問!

「ペットの犬や猫って、笑うのですか?」

「犬って笑いますか?」と質問されることがあります。暑くて口が開いている状態が「笑顔」に見えることがありますが、犬や猫は自分が大好きなことをしているときに「笑顔」や「真剣な表情」になったりします。
撮影する前に、ペットたちが大好きな遊びをさせてから撮影し、撮影が終わったらまた大好きなことを一緒にしてみると、いい表情が撮りやすくなります。
「写真を撮られる前後には楽しいことがある!」と覚えてくれるようになるとベストです。

フィッシュアイ・レンズで撮影

撮影データ:EOS Kiss X6i・EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM・F10・1/1000秒・+1/3補正・ISO800・WBオート

フィッシュアイ・レンズでペットに近づいて撮影すると顔がデフォルメされて、
かわいらしく写ります。ピントは目に合わせていますが、
手前にある鼻がぼけてしまわないように絞りをF10まで絞って撮影しました。

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