スピードライト活用術

ポートレート撮影に役立つ!表現が広がる!スピードライト活用術

基本3

夜景やイルミネーションをバックに、人物も明るく写す
「スローシンクロ」

EF35mm F1.4L USM・1/6秒・F2.8・ISO400・ストロボ調光補正+1/3

EF35mm F1.4L USM・1/6秒・F2.8・ISO400・ストロボ調光補正+1/3

広がる夜景やライトアップを背景に人物を撮るとき、スピードライトなしで撮ると、背景の夜景が暗く写りがちです。スピードライトを発光させて撮ると、夜景も人物も、明るく写すことができます。撮り方は簡単。EOSシリーズのカメラでは、絞り優先AE(Avモード)に設定し、スピードライトを発光させると、夜景も人物も最適な光で撮影できます。

《 ワンポイントアドバイス 》

スピードライトを使ったこのような撮り方を「スローシンクロ」といいます。
夜景は見た目以上に暗く、プログラムAEや全自動などで撮ると明るく写せません。
シャッター速度が遅くなるので、三脚を使って撮るのがおすすめです。

「スローシンクロ」について詳しく知りたいなら、ぜひチェック!

基本4

大口径レンズのボケ味を生かす
「ハイスピードシンクロ」

EF85mm F1.2L II USM・1/3200・F1.2・ISO200・ストロボ調光補正+1 1/3

EF85mm F1.2L II USM・1/3200・F1.2・ISO200・ストロボ調光補正+1 1/3

大口径レンズのボケ味をスピードライトの撮影でも生かしたい。そんなとき、すべてのシャッター速度が使える「ハイスピードシンクロ」が効果的です。高速シャッターが使えるので、絞りを開けて撮ることが可能。このことによって、明るい日中でも、背景の建物をボカし、花嫁を引き立てた撮影が行えます。

《 ワンポイントアドバイス 》

絞りを自由に選べる、ハイスピードシンクロ。ここでは絞り値をF1.2の開放に設定。
人物の背景を大胆にボカして撮影することができました。

「ハイスピードシンクロ」について詳しく知りたいなら、ぜひチェック!

基本5

壁や天井に光を反射させ、自然な仕上がりにする
「バウンス撮影」

ダイレクト光

「ダイレクト光」で撮影

スピードライトを花嫁に直接当てる「ダイレクト光」のみで撮影しました。
白いヴェールやドレスがスピードライトの光を反射して
必要以上に白くなっています。
ハッキリ写っていますが、その場の光の雰囲気が感じられません。
そこで活用したいテクニックが、「天井バウンス」と「壁バウンス」です。

天井バウンス

「天井バウンス」で撮影

スピードライトの光を天井にバウンス(反射)させて撮影しました。
顔や首に柔らかな陰影が生まれ、部屋全体もナチュラルな雰囲気で写せます。

「天井バウンス」で撮影

壁バウンス

「壁バウンス」で撮影

スピードライトの角度を変えて、左の壁に向けて発光しました。
全体の雰囲気や肌色の発色もよく、立体感のある仕上がりになりました。

「壁バウンス」で撮影

バウンス機能の可動範囲イメージ

スピードライトによって、バウンス機能の可動範囲は違うので、撮影の目的、用途に合わせて選ぶようにしましょう。

バウンス機能一覧

機種名 スピードライト
600EX II-RT
スピードライト
430EX III-RT
スピードライト
270EX II
バウンス(上下方向)
バウンス(左右方向)

スピードライトの発光量を表す、
ガイドナンバー。

ガイドナンバーとは、光がどこまで遠くに届くかを示した数値です。これが大きくなるほど、発光量が大きく、遠くまで光が届きます。例えば、同じ絞り値F4、ISO100で撮影した場合、ガイドナンバー60の600 EX II-RTなら、約15m先まで光が届きます。

[ ガイドナンバーの計算式 ]

ガイドナンバー÷ 絞り値= 距離(m)

内蔵ストロボ(ガイドナンバー12※1)約3m スピードライト270EX II(ガイドナンバー22/27※2)約6.75m スピードライト430EX III-RT(ガイドナンバー43)約10.8m スピードライト600EX II-RT(ガイドナンバー60)約15m ※1 EOS 80Dの場合 ※2 ガイドナンバー22:28mmの画角に対応、ガイドナンバー27:50mmの画角に対応(ともに35mm判換算)

※1 EOS 80Dの場合
※2 ガイドナンバー22:28mmの画角に対応、ガイドナンバー27:50mmの画角に対応(ともに35mm判換算)

ここがポイント!

ここが
ポイント!

  1. 1.大型のスピードライトほど明るく遠くまで光が届かせられる
  2. 2.明るい場所でも「日中シンクロ」でスピードライトを発光しよう
  3. 3.夜景バックで人物を明るく写し出すなら「スローシンクロ」!
  4. 4.「ハイスピードシンクロ」で絞りの表現が自由にできる
  5. 5.バウンス機能を生かして間接光をつくって撮ろう

『持ち運びできる太陽=「スピードライト」で光を自由に操ろう!』

第2回では、ストロボ活用テクニック「応用編」をご紹介します。
ご期待ください。

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