1964年、東京都生まれ。小学生時代から星に興味を持つ。大学時代にコマーシャルフォトグラファーのアシスタントを勤め、10年間の一般企業勤務を経て天体写真家として独立。天文写真家のみならず微弱光撮影装置のエンジニアとしても活躍中。キヤノンのホームページのコンテンツ「中西昭雄の星空撮影講座」のほか、「デジタルカメラ星景写真撮影術」(アストロアーツ)、「夏の星空案内(よむプラネタリウム)」(共著、アリス館)など著書多数。
皆さん、こんにちは! 天体写真家の中西昭雄です。都会を離れた場所で、あるいはよく晴れた夜には、都会でも思いがけずきれいな星空が見えることがあります。星の光はとても繊細なので、写真に撮ろうとしてもなかなか思うように写ってくれません。フィルムカメラの時代とは違い、撮ったあとに画像が確認できるデジタルカメラを使えば、ちょっとしたコツを覚えるだけで、気軽に「星空写真」の撮影を楽しめるようになりました。ぜひ、星の写真を始めてみませんか?
第2回では、星を点として止めて写したり、長秒時露光によって星の光跡を写したりする「星空撮影の基本」をお伝えしました。基本的な撮り方を身に付ければ、星空写真の表現は無限に広がります。第3回では、星空を表現する実践的な作品づくりの方法をご紹介します。
撮影データ:EOS 5Ds・EF11-24mm F4L USM・15分・F5.6・ISO800
撮影地:オーストラリア、チラゴー
「踏み切りで眺めた天の川」
オーストラリアの田舎町、すでに廃線となっている鉄道。しかし、レールや踏み切りを示す標識、鉄道のための小屋は残されたまま。そんな少し寂しげな情景と星空を一緒に写し撮ってみました。
山の稜線や地表の木々のシルエット、建築物などをうまく画面に取り込めば、「夜の風景写真」ともいうべき作品に仕上がります。
初めてEOSを購入した初心者の方から、さらにレベルアップを目指している方まで、写真を学びたい多くの方々にご満足いただける写真教室です。丁寧でわかりやすい講義と、実践的で楽しい撮影実習の両面から写真の上達を目指します。
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