
航空写真家チャーリィ古庄
航空写真家チャーリィ古庄
それでは、今回選んだ応募作品を見ていきましょう!
※作品をクリックすると講評を閲覧できます。
EOS 7D Mark II・EF400mm F2.8L IS II USM・1/1600・F18・−2/3補正・ISO200
ベーパーの撮り方、ここでも学びましたね!「ヒコーキ写真の世界」(第2回)
空をくっきり仕上げるには? 「こんなときどうする!? EOS流 機能活用術」も見てね!
EOS 7D Mark II・EF70-300mm F4-5.6L IS USM・1/500・F10・+1補正・ISO800・WB太陽光
関空の展望デッキからのお決まりの絵ですが、背景の光に眼がとまりました。絶妙な光の加減を巧みな露出によって上手く表現しています。まさに一瞬のチャンスをモノにしましたね。
水平尾翼がフレーム隅のギリギリの位置にあるので、できれば少し引いて撮りたかったところ。さらに雲の表情も入り、画面も落ち着き安定した作品になったでしょう。
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EOS-1D Mark Ⅳ・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/500・F7.1・ISO1250
伊丹空港での旋回というカットですが、雲を主役に、飛行機を脇役にしているのがポイントですね。色のトーン、露出、機体の位置など文句なしです。
最近、引いた作品の応募が多い傾向があるようです。撮影経験豊富な作者には、アップで迫力系の作品もぜひ見せていただきたいと思います。またどこかで作品をお待ちしております。
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「旋回」の撮り方、こちらでも紹介しましたね。「写真の撮り方アーカイブ」
EOS Kiss X6i・1/640・F10・+1/3補正・ISO250・WBオート
気持ちのよい青空を背景にした機体の「ひねり」。きれいな作品です。撮影地は伊丹空港とのこと。この角度で撮影できる空港は限られます。作者のコメントにもありましたが「空撮」のような雰囲気さえ感じさせます。
少し気になるのは、画像がシャープでない点です。考えられる要素としては、わずかなブレ、レンズのピントと精度。この角度はエンジンの排気でピントが合いにくいことがあるので、風があり排気が流れるタイミングで連写すれば、シャープな絵がねらえるチャンスがありますよ。
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EOS 7D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/500・F8・ISO400・WB太陽光
関空で撮影された作品。海上空港らしい写真ですね。視程もよく淡路島がきれいに出ていますし、太陽の光も強すぎないのがいいです。ズームレンズの超望遠側でブレもなく、美しい作品に仕上げておられると感心しました。
さらに完成度を上げるとすれば、船と飛行機が近すぎるので、もう1秒前のカットなら機体がさらに左にいて、太陽、船、飛行機のバランスがちょうどよかったかもしれません。
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EOS 7D Mark II・EF70-200mm F2.8L IS USM・1/100・F2.8・+2補正・ISO12800・WBオート
あの暗い仙台空港のランウェイエンドで、雨の中よくぞ頑張りました。そう申し上げたくなる作品です。寄りではなく少し引いて間を出している点もお見事です。
ただ、ひとつ気になるのが手前左下の暗闇に薄く写る縦の物体。フェンスでしょうか? これがなければ、さらに完成度が高まったと思います。
写真は、画面の四隅まで見ることが大切です、この場合、少し画面を上げて撮れば余計なものが写らなかったでしょう。それを差し引いても素晴らしい作品です。
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EOS 70D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM・1/2500・F5.6・ISO1600・WBオート
羽田空港の冬ならではの作品ですね。私も毎年寒いなか羽田に通っていますが、雲の位置や機体のタイミングなど当たりハズレがあるので、ご苦労が分かります。
雲から太陽が出るタイミングで、D滑走路からテイクオフする737が絶妙な位置に来るという素晴らしい条件をモノにされています。しかし、よく見ると左端に照明塔のようなものが写り込んでいるのが気になります。わずかにフレーミングを右にしたかったところですが、プリントして仕上げるときにトリミングしてもよいでしょう。
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名作はフレームに入れて贈り物に。プレゼント用キットなら、すぐできそう!
EOS 7D Mark II・EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM・37.9秒・F10・ISO100・WBオート
成田空港に近い新しくできた撮影ポイントで、飛行機だけでなく自動車の光跡を入れるとはナイス・アイデアです。しかもこの位置は、両者の軌跡が斜めになるのがミソですね。
空に青みが残る時間帯での撮影。真っ暗よりも色のトーンが出ますので、いいですね。おそらく何枚も撮影して、離陸位置、光跡のバランスを選ばれたのだと思います。その苦労が伝わる作品です。
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ベーパー(水蒸気)が出ているシーンを逆光でねらうことにより、虹になりましたね。さらに露出をアンダーにしているため、虹が強調されたと思います。
ここまで撮れれば、あとはキヤノンの現像ソフト「DPP 4(Digital Photo Professional 4)」で、彩度やコントラストを調整すれば、虹の濃さ、空の青が強調できると思います。自分の好みに仕上げてみるとよいでしょう。
この作品の場合、私なら彩度をほんの少し強めに、階調を見ながらコントラストを上げると思います。「パリッ」とした仕上がりになるでしょう。
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