
航空写真家チャーリィ古庄
航空写真家チャーリィ古庄
それでは、今回選んだ応募作品を見ていきましょう!
※作品をクリックすると講評を閲覧できます。
659点もの応募作品が集まり、楽しく拝見させていただきました。
国内・海外で撮影された作品、早朝・深夜の作品、超望遠レンズを使用した作品から飛行機スナップまで、じつにバリエーション豊かで素晴らしいと感じました。
夕景や夜景はフォトジェニックなので応募作品が多いのですが、クリアな青空の写真が少ないと感じました。飛行機写真は天気が勝負なので、ぜひ青空の日に空港に出かけていただき、気持ちの良い空の写真をねらってみてください。また、残念ながらピントが合っていない写真や、障害物が入ってしまっている写真は、見る人に感動が伝わりません。完成度の高い写真を撮るように心がけていただければと思います。
EOS 7D Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・12.8秒・F25・ISO1600・WBオート
EOS 5D Mark II・EF24-105mm F4L IS USM・1/400・F9・ISO400
富士山静岡空港に隣接していて、飛行機にかなり近くまで寄れる「石雲院展望デッキ」の特性を活かした作品です。しかも青空バックで気持ちがいい! スナップ写真風で子供たちの大きさ、機体の位置も良いですね。ただ、欲を言えば、なかなか姿を見せない富士山が出ていれば完璧でした。もしかしたら、うっすら出ているのかもしれませんが、作品をよく見ても分かりませんでした。次はぜひ難問ですが富士山が出たスーパークリアな日に、人と飛行機がからむカットをねらってみてください。
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EOS Kiss X4・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/640・F13・-1/3補正・ISO100・WBオート
めったにない撮影チャンス。しかも、ご自宅から撮影されているとは、うらやましいです。アドバイスをさせていただくと、縦位置で撮れば、空の高さや奥行をさらに表現できたでしょう。また、後処理でもよいので、キヤノンのデジタルカメラに付属している現像ソフト「DPP 4(Digital Photo Professional 4)」で、少しコントラストを上げると、空の青が深まり、虹色がさらに引き立つと思います。ぜひ試してみてください。
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DPP 4の活用実例を学べるオススメ記事「RAW現像入門」も見てね!
EOS-1D X・EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM・1/100・F36・ISO800・WB色温度(5200K)
非常に素晴らしい作品ですね。立ち位置やねらいを計算されて撮りに行かれていることが伝わります。気になるのは撮影データですが、F36まで絞る必要はないでしょう。またそれだけ光量があるならISO感度は200で問題ないと思われます。またタイトルの付け方が解説的なので、ときめくようなキーワードを入れると作品がさらに引き立つでしょう。アイデアと技術力がある方だと思いますので、今後の作品にも期待しております。
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EOS 7D Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/800・F2.8・ISO640・WBオート
素直に「美しい」と言える作品ですね。私もこの撮影ポイントには何度か行ったことがあります。便数の少ない函館空港で、この絵を撮れるとは素晴らしいと思います。 滑走路をこんなふうに見渡せる空港はあまりないので、貴重な場所でもあります。機体ボディの一部がうっすらと青く輝いているのもいい雰囲気です。これで赤の衝突防止灯がついていれば、動きを表現できアクセントにもなったでしょう。今度はクリアな晴れの日にも、函館空港の写真を撮ってみてください。
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EOS 5D Mark III・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/2500・F7.1・+1 2/3補正・ISO1000・WBオート
立体感が感じられる雲の表情がいいですね、周囲の雲の様子の面白さに気がついて、やや引きの構図で撮影された点が素晴らしいです。ボディに写る翼の影もポイント。構図としては日の丸構図ですが、これは何も問題はありません。唯一気になるのは、画面下に別の滑走路への到着機が写ってしまっていること。機体を入れるには小さすぎるので、入れないほうがよかったでしょう。
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EOS 7D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/640・F9・ISO200・WBオート
最近、このような迫力系の写真を目にしていなかったので、とても印象に残りました。撮影場所は伊丹空港のランウェイエンドの正面。背景がクリアで青空が感じられ、いい雰囲気です。エンジンブラスト(排気)も表現できていますし、超望遠レンズによる圧縮効果も出ています。サイドからの光により、機体の形がしっかりと伝わります。撮影データの内容申し分なく、何も言うことはない作品です。
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EOS 5D Mark III・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM・1/750・F11・ISO400・WB太陽光
十勝岳連山がクリアに見えた日の素晴らしい作品です。写真としての完成度はかなり高いです。作者によると「右下の撮影している人を入れたかった」とのことですが、その結果、引いた絵になり、中央付近に目障りなフェンスが入ってしまいました。 もし人物を入れるなら、もっと大きく入れないと伝わりません。やはりここは、フェンスや右端の人がいない、山と機体でまとめたほうがよかったでしょう。EOS 5D Mark IIIであればトリミングしても画素数的に問題はないはずなので、人物をカットする方法もありでしょう。
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伊丹空港の定番撮影スポットです。長秒露光で、しかも衝突防止灯が「ボーイング787」と分かるLEDライトで表現されているのが本作のポイントです。アドバイスとしては、絞りをF25まで絞り込んでいますが、それならISO感度を下げれば、それほど絞り込まなくてもよくなります。結果的にノイズを抑えることができますので、大きくプリントしても黒が締まった写真になるでしょう。
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