DPPでカンタン写真編集 《第12回》「レンズ補正」でより高画質な仕上げを

本コンテンツは「キヤノンフォトサークル」との
特別タイアップ記事です。

DPPでカンタン写真編集《第12回》「レンズ補正」でより高画質な仕上げを

GOTO AKI

GOTO AKI

EOS学園講師

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GOTO AKIプロフィール

1972年、神奈川県生まれ。上智大学、東京綜合写真専門学校卒業。1993年、世界一周の旅へ。現在、日本の風景をモチーフに地球的な時間の流れをテーマとした作品に取り組んでいる。写真展に『terra』(キヤノンギャラリーS)ほか、写真集に『LAND ESCAPES』、『LAND ESCAPES-FACE-』、『terra』がある。2015年版キヤノンカレンダー写真作家。EOS学園東京校講師。

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キヤノンフォトサークル
2020年3月号より

1年にわたって、DPPの有効な活用法をご紹介してきた本連載も今号が最終回。最後は、回折や色収差といった画質低下現象を補正して、より高画質な写真仕上げが行える「レンズ補正」を解説します。大事な作品を、隅々まで美しく調整して完成度を高めましょう。

「レンズ補正」の使い方

「デジタルレンズオプティマイザ」や
「回折補正」などの
6つの項目から
希望の項目を選んでチェックを入れよう

「レンズ補正」を使います

「レンズ補正」を使います

ツールパレットの左上にあるレンズのアイコンをクリックすると「レンズ補正」が表示されます。各項目にチェックすることで適用されます。

❶ デジタルレンズオプティマイザ(DLO)

❶ デジタルレンズオプティマイザ(DLO)

「回折現象」や「色収差」などの画質低下の原因要素を打ち消し、描写性を向上させる機能です。お使いのレンズデータがない場合はリストから追加して使用しましょう。EOS Rユーザーの方は、カメラ側の初期設定でDLOがオンになっているので、DPPでの操作は不要です。

❷ 回折補正

❷ 回折補正

「回折補正」は、レンズの絞りを絞り込むことで輪郭線がにじみ、シャープな描写が損なわれる現象を補正する機能です。DLOがオンのときには同時に補正が行われます。

❸ 色収差

❸ 色収差

画像周辺に発生する色ズレが「色収差(倍率色収差)」です。DLOがオンのときには同時に補正が行われます。[R][B]のスライダーは赤色と青色の収差を個別で補正ができます。

❹ 色にじみ

❹ 色にじみ

「写真の輝度が高い箇所のエッジ部分に、青色や赤色のにじみが生じる「色にじみ(軸上色収差)」を補正することができます。(私は常時オンにしています)。

❺ 周辺光量

❺ 周辺光量

レンズの絞り開放時などで周辺が暗くなる現象が「周辺光量低下」です。チェックボックスにチェックを入れ、スライダーを右へ動かすと明るく、左へ動かすと暗くなります。意図的に周辺を落として、画面中央へ視線を誘導したいときにも有効です。

❻ 歪曲

❻ 歪曲

被写体の直線が曲がって写る「歪曲」を補正する機能です。代表的な歪曲として、中央部が膨らむ「樽型」と中央部が収縮する「糸巻き型」があります。

レンズデータがない場合

レンズデータがない場合

レンズデータがない場合は、赤枠のボタンをクリック。必要なレンズデータを追加します。

「レンズ補正」調整のコツ

  • ケース1 EOS 5D Mark IVで撮影

「デジタルレンズオプティマイザ」をオンで高画質に仕上げます

ケース1 EOS 5D Mark IVで撮影

EOS 5D Mark IVで撮影したRAWデータからの調整前と調整後の画像です。DPPで「デジタルレンズオプティマイザ」をオン。レンズデータを取得し、現像(現像して保存)というシンプルな作業で補正しています。

  • ケース2 EOS Rで撮影

「色にじみ」「周辺光量」「歪曲」をオンで高画質に仕上げます

ケース2 EOS Rで撮影 「色にじみ」「周辺光量」「歪曲」をオンで高画質に仕上げます

EOS Rで撮影した画像です。初期設定で、すでにDLOがオンになっているので、「回折補正」と「色収差」はDLOまかせです。その他、「色にじみ」、「周辺光量」、「歪曲」をオンにして補正しています。

  • ※ レンズ補正の効果をわかりやすく示すために「調整前」の画像は「デジタルレンズオプティマイザ」も含め、すべての項目をOFFにしています。

「デジタルレンズオプティマイザ」は
オンがおすすめです

さまざまな「収差」を補正して
写真をより美しく完成

連載最終回は、「レンズ補正」について解説します

レンズには光学的な特性により、色ズレを起こす色収差や絞り込むほど線がにじむ回折現象、周辺光量の低下や画像の歪み、色にじみなどの現象があります。

DPPではこれらの現象を処理して、描写力の高いデータを簡単に作成することが可能です。

「色収差」や「回折現象」の処理には、「デジタルレンズオプティマイザ」を使って一度に補正を行うことができます。操作はとても簡単で、ツールパレットの中の「レンズ補正」には、「デジタルレンズオプティマイザ」の項目があり、チェックボックスにチェックを入れることで補正ができます。ただし、レンズデータがないと補正が適用されないので、その場合は、矢印が回転しているボタンをクリックして、追加します。スライダーの数値は、基本的にデフォルトの「50」のままで大丈夫です。

 「色にじみ」、「周辺光量」、「歪曲」は、チェックボックスにチェックだけでOK。効果の強さはスライダーを左右に動かして写真を確認しながら操作します。ただ、上げすぎには注意してください。よりよい画質に仕上げましょう。

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