DPPでカンタン写真編集《第2回》編集作業前にまずは
写真のチェック・セレクトを
GOTO AKI
EOS学園講師
GOTO AKIプロフィール
1972年、神奈川県生まれ。上智大学、東京綜合写真専門学校卒業。1993年、世界一周の旅へ。現在、日本の風景をモチーフに地球的な時間の流れをテーマとした作品に取り組んでいる。写真展に『terra』(キヤノンギャラリーS)ほか、写真集に『LAND ESCAPES』、『LAND ESCAPES-FACE-』、『terra』がある。2015年版キヤノンカレンダー写真作家。EOS学園東京校講師。
EOS学園 講師プロフィールへ2019年5月号より
DPPを起動して撮影してきた写真を開いたら、すぐにでも写真の編集作業がしたくなりますが、その前に必要なのが「どの写真を編集するか」を決めることです。今回は、DPPに備わった機能を利用した、写真のセレクト・チェック術をご紹介します。
チェック・セレクト①
メイン画面の「サムネイル」を大きい表示にして
OKカットを素早く“粗選り”していきましょう
素早くチェック・セレクトするための
オススメ手順
1 RAWで撮ったデータを
DPPのメイン画面で開きます
まずは小さいサムネイル(サイズ1か2)で全体の流れを確認します
4 これでセレクトの準備は完了です
(ここでは画像を見やすくするためにサムネイルサイズを6にした状態でサムネイルの並び順の設定をしました)
GOTO AKI流チェック・セレクト術①
まず、DPPのメイン画面で、撮影したデータのサムネイルサイズを最小の1か2で表示し、全体の流れを確認します。サイズの変更は使っているモニターやパソコンの画面に応じて見やすい大きさであればOKです。次に、サムネイルの並び順を「Z→A」に変更して、最後に撮影した画像が一番先にくるように表示します。並べ替えたら、サムネイルのサイズを大きくして、セレクトの準備完了です。
チェック・セレクト②
編集してみたい
候補カットをセレクトして
クイックチェック画面で
ピントやブレ、露出等を
よくチェックしましょう
1 気に入ったカットには
「★」を付けます

2 サムネイルの並び順を
「レーティング」に切り替えます

3 クイックチェック画面での
「100%」「200%」表示で
細部をチェック
4 「ヒストグラム」で
白トビ・黒ツブレ等をチェックします
GOTO AKI流チェック・セレクト術②
ここからセレクト作業ですが、気に入った写真は「★」を付けていきます。さらに特に気に入った写真には「★★」を付けて分かりやすくします。全体をチェックし終えたら、サムネイルの並び順を「レーティング」に切り替えて、セレクトした「★」と「★★」の写真のピントをクイックチェックの100%表示で確認します。同時に白トビや黒ツブレが気になる写真の場合はヒストグラムでチェックして準備完了です。
今回押さえたいポイント
大きなサムネイルと
レーティングを活用して
素早くセレクトしましょう
サムネイルとレーティング
活用で素早くセレクト
今月は編集作業前に私が行っている写真のチェックとセレクトの順序をお伝えしたいと思います。
まず、撮影したらサムネイルのサイズを小さく「1」や「2」で表示して、どんな写真が撮れているのかを全体的に確認します。「前半よかったな、後半よかったな」など、流れを把握できたら、画像の並びを「撮影日時」、「Z→A」に変更します。私の場合は、撮影後半にお気に入りのカットが撮れていることが多いので、この順番の方が効率がよいのです。次に、サムネイルのサイズを「5」や「6」にして、気に入ったカットをレーティングしていきましょう。ここで一枚ずつ拡大して、ピントをチェックしていると時間がなくなりますので、ピントは合っているという前提でまず進むことが大事です。
レーティングは気に入った写真に「★」、特に気に入った作品に「★★」を付けます。次にサムネイルを「レーティング」に切り替えて、ここで初めて写真を「クイックチェック」で100%拡大表示にして、白トビ、黒ツブレも含めて細部をチェックしましょう。ピントが甘いときは、サムネイルに戻り、前後のカットを確認するという流れです。
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