本コンテンツは「キヤノンフォトサークル」との
特別タイアップ記事です。

DPPでカンタン写真編集《第1回》DPPでできることを把握しよう

GOTO AKI

GOTO AKI

EOS学園講師

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GOTO AKIプロフィール

1972年、神奈川県生まれ。上智大学、東京綜合写真専門学校卒業。1993年、世界一周の旅へ。現在、日本の風景をモチーフに地球的な時間の流れをテーマとした作品に取り組んでいる。写真展に『terra』(キヤノンギャラリーS)ほか、写真集に『LAND ESCAPES』、『LAND ESCAPES-FACE-』、『terra』がある。2015年版キヤノンカレンダー写真作家。EOS学園東京校講師。

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キヤノンフォトサークル
2019年4月号より

DPPは撮影した写真データの色やコントラストなどを調整して思いのままに作品を仕上げることが可能なソフトウエアです。この連載では、DPPの基本的な使いとカンタンで効果的な写真編集術を、写真家のGOTO AKIさんが解説します。

これがDPP

主にRAWで撮影したデータを
好みに応じて編集し
より理想の仕上がりに
近づけられるソフトです

DPPでRAWデータを編集

DPPは、画像をサムネイルでブラウズ(閲覧)するところから、セレクト、調整(編集)、 RAW現像(変換して保存)までを幅広くサポートしてくれるソフトウエアです。撮影してきた画像を読み込み、気に入った写真にチェックマークを付けるなどしてセレクト。
編集画面では明るさやコントラスト、色彩の補正などを行い、RAWデータをTIFFやJPEGに変換して保存、というのが基本的な流れです。多彩なツールで、写真を思いどおりに編集できるので、ツールをどう使えばいいのかをしっかり覚えましょう。

DPP(Digital Photo Professional)とは

DPPはキヤノンのホームページからダウンロードにより無料で利用できるRAW画像の閲覧・編集・現像ソフトウエアです。またiPad対応アプリとして「Digital Photo Professional Express」が登場しました。詳細はキヤノン「ソフトウエア Digital Photo Professional」ページをご覧ください。

RAWのメリット

RAW撮影のメリットは、撮影した後でも画像の劣化を気にすることなく、現像の設定を変更できる点にあります。DPPではJPEGデータも編集が可能ですが、RAWのほうが数多くの効果的なツールを利用することができ、例えば「ピクチャースタイル」や「ホワイトバランス」を撮影後に選び直すことも可能です。

DPPでできること

撮った写真のチェック・セレクトから
色やコントラストなどの
きめ細かな調整まで可能です

1 セレクト・チェック・整理

1 セレクト・チェック・整理

撮影したRAW・JPEG画像を
セレクト・チェックして整理ができます

まず写真を編集する前に、撮影した写真を自分のなかでランク付けしたり、テーマごとにまとめたりと「整理」が重要です。「メイン画面」のサムネイルで画像を確認したり、プレビューの拡大表示で写真をチェック。「チェックマーク」や「レーティング」機能で、写真の分類や重要度を振り分けるなど快適に整理ができます。

2 明るさを調整

2 明るさを調整

撮影時の露出補正のように
写真の明るさが調整できます

撮るときに露出補正が適当でなかった場合でも、「明るさ調整」の項目を設定することで自分好みの明るさに調整ができます。調整の幅は[-3.00]から[3.00]までの6段分で、スライダーを左右に動かしての直感的な作業が可能です。
[0.01]刻みでの、細かい数値で明るさがコントロールできるのもDPPの特長です。

3 色を調整

3 色を調整

ピクチャースタイルやWBを
再設定するなどで色彩が調整可能です

「ピクチャースタイル」や「ホワイトバランス」といった色にかかわる重要な設定項目を撮影後に選び直すことで、より自分の求める色再現に近づけることができるのもDPPのRAW編集のメリットです。「ホワイトバランス」は色温度調整や微調整も可能。さらに「色あい」「色の濃さ」など多彩な調整が行えます。

4 コントラスト

4 コントラスト

写真の明暗差・メリハリの強さを
きめ細かく調整して仕上げられます

写真のメリハリ感や硬さを調整する機能も数多く備わっています。
「コントラスト」の項目では画像全体の明暗差、「ハイライト」「シャドウ」では明るい部分・暗い部分の部分的な明暗差が調整できます。さらには 明るさとコントラストを同時に調整する「ガンマ補正」「トーンカーブ」など高度な編集も可能です。

5 シャープネス

5 シャープネス

被写体の輪郭線の強さや
線の太さなどを調整できます

撮影した写真をより鮮明にしたいときに使う機能です。DPPには「シャープネス」「アンシャープマスク」の2種類の項目が用意されています。シャープの機能は強くかけすぎると画質が低下するので注意が必要です。「アンシャープマスク」は、輪郭の強さや細かさなど詳細な調整を行うことができます。

6 レンズ補正

6 レンズ補正

レンズの収差を補正して
より高画質に仕上げることができます

レンズの歪曲収差や周辺収差、絞りを絞り込んで撮影したときの回折現象による解像感の低下など、さまざまな画質低下要素を補正して、より高画質に仕上げることが可能です。「周辺光量」「色収差」といった個別の補正項目もありますが、「デジタルレンズオプティマイザ」では高度な補正による高画質な仕上げが可能です。

7 トリミング・角度

7 トリミング・角度

トリミングで余分な部分をカットしたり
角度調整で水平を整えられます

水平線や地平線をまっすぐに撮影したつもりでも傾いて写ってしまうこともあります。DPPの「角度調整」ではグリッド(縦横線)が表示され、スライダーを左右に動かすことで直感的に素早く正確に水平を出すことができます。写真のアスペクトの比率もカスタムを入れて、16種類から簡単に選び、トリミング(切り出し)が可能です。

そのほか

ゴミの写り込みを消去したり部分的に
色・明るさを変えるなど
多彩な編集が可能です

DPPはこのほかにも作品づくりに便利な機能が満載。「コピースタンプツール」ではゴミや不要な被写体を消去できます。また必要な画像のサイズにリサイズしてのデータ作成や、「リネームツール」でのファイル名を一括変更、複数の画像を合成する多重合成機能、HDR画像の作成、ノイズリダクションなどなど、写真作品の仕上げ・編集に便利な機能が備わっています。これからの連載で、DPPの効果的な編集機能の数々を一つずつご紹介します。

今回押さえたいポイント RAWで撮っておくと
DPPで高画質な
編集/仕上げが可能です

写真を思いどおりに編集
できるソフトがDPPです

キヤノンのホームページから無料でダウンロードできる、キヤノン純正のRAW現像・編集ソフトがDPPです。「名前は知っているけど、RAW現像ってなんだか難しそうで……」と、JPEGだけで撮影を続けている方も多いと思います。JPEGで撮った写真はDPPで調整しても、「元のデータ」そのものには手は加えられず、現像・保存するための「レシピ」が付加されるだけです。しかし、RAWは何度でも設定と調整のやり直しが効きますし、さまざまな調整項目で自分の好みの仕上がりへと編集することができます。これが、僕が皆さんにRAWでの撮影をおすすめする最大の理由です。

DPPでは、皆さんがお使いのカメラで撮影されたRAWデータの性能を最大限に引き出すことが可能です。露出やコントラストだけでなく、「ピクチャースタイル」「ホワイトバランス」「レンズ光学補正」「高輝度側・階調優先」など、EOS特有のパラメーターも、読み込まれます。「デジタルレンズオプティマイザ」により、収差や回折現象を補正して、解像度の高いデータも作成できます。

この連載で、便利なDPPのカンタンな編集術を覚えましょう。

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