成長記録をフォトブックに。
未来の子どもへの贈り物。
お子さまの成長記録をフォトブック「PHOTOPRESSO」で作ってみませんか? 何気ない日常の記録が、かけがえのない贈り物になります。その魅力を写真家の鈴木さや香さんに伺いました。
子どもの成長記録を
フォトブックに残したい理由。
何度も巻き戻して、愛する時間に戻れる
フォトブックが好き。
スマホやタブレットで写真を見ることが当たり前の時代。「それでいいじゃない?」という気持ちもわかります。でも、スマホやパソコンに入っている画像は、自分以外の家族がいつでも気軽に見られません。せっかくの写真がそれではもったいない。それが写真をフォトブックにしたい1つ目の理由です。
2つ目の理由は、写真を見返す時間を大切にしたいからです。「あのときはこんな時期だったな」「こんな言い回しがあったよね」などと、過ぎ去った時間をゆっくりと振り返り、味わう時間でありたい。
モニターの写真が紙に印刷されることで、手に触れることのできるものになる。フォトブックの中にある世界をめくる感じや、写真がそこにある確かさが好きです。


プリント写真が暮らしの中にあるだけで自然と会話が生まれます。フォトブックがあるからこそ生まれる家族のコミュニケーションがあります。そしてなんと言っても、子どもは自分が写っている写真が大好き(笑)。フォトブックの中に自分がいることが楽しくて仕方がないみたいです。
年長さんくらいになれば、文字を読めるようになります。ママやパパの気持ちが写真とともに言葉で残してあると、親がどんな気持ちで自分を見てくれていたとか、大事に思ってもらえていたとか、そういう愛情が見えてくると思うのです。
写真を撮るのは、時間をひたすら追いかける行為。とくに子育てでは、常にバタバタしながらシャッターを押していることが多いと思うのですが、時間を追いかけてばっかりいると、消耗して疲れてしまうんですよ(笑)。
でも、写真を見返す行為は、過ぎ去った時間とじっくり向き合っていくこと。こころに時間を貯めていく感覚です。たとえば、運動して疲れたら水分を補給しますよね。それと同じように、「撮る」と「見返す」は私にとって表裏一体です。
フォトブックで写真(成長)を見返す時間は、忙しいなかでも、ちょっとホッとできる時間になると思います。自分が好きなもの、愛しい子どもと過ごした時間に、何度もアクセスすることができる、タイムスリップみたいな感じがいいですね。
気負わず短期間に。
子どもの日常を撮るポイント。
まとめる期間を小さな単位で。
写真選びが一番大変。
フォトブック作りは短時間でまとめるのがおすすめです。1日とか、2~3時間とか、できるだけ短期間に撮影した写真をまとめるほうが楽です。長い時間をかけて撮ったものを1冊にまとめるのはなかなか至難のワザ(笑)。はじめの一歩として、数時間で撮った写真でページ数を少なめにまとめてみてください。時系列にするのが一番楽ちんです。とっても上手にできると思いますよ。
例えば1年間の写真を入れ込めば、いろんな行事が盛りだくさんで充実した内容になりそうですが、期間が長くなるほど、写真のセレクトが大変になります。迷っているうちに、また新作がたまっていく(笑)。ですから、半年や一年の写真でまとめる場合は、イベントを全部抜かして日常だけで構成します。運動会とか、遠足とかイベントは1冊ずつ別に。そうすると、まとまりがよく子どもの成長もわかりやすくなります。
日常は、子どもが成長している時間そのもの。
見逃しそうな瞬間をすくい上げる。
子どもの写真を撮るときに心がけていることがあります。それは日常で見つめる成長や何気ない表情をちゃんと記録しようということ。日々は忙しく過ぎていきます。そしていつの間にか、覚えていたいなと思ったことも忘れてしまいます。だから私は、日常を撮ること、まとめることをしっかりやりたいと思っています。
おすすめしたいのは、今日は子どもの機嫌がいいから1日を追いかけてみようとか、天気がいいからとか、「1日で1冊作っちゃおう」という作り方です。その日が特別な記念日でなくてもいいんです。何もない日は、『何でもない日おめでとう』というタイトルでいい(笑)。『歯医者さん記念日』とか『寝返り記念日』でもいい。ちょっとした出来事をつかまえて1日で撮りきり、小さなフォトブックを1冊ずつ作ると、とっても簡単に作れますよ。
一度フォトブックにまとめると、手ごたえが得られます。「結構できるじゃないワタシ!」と思えれば、次の一冊も作るのが楽しくなります。
子どもは存在が芸術そのもの。
演出はなくて大丈夫!
子どもってとっても面白い! どんどん吸収していくし、どんどん変化していくし。だからそんな「生態」を包み隠さず撮りますね(笑)。かわいい仕草も、笑顔もいいですが、理解不能なポーズとか、すねた後ろ姿とか、そんなありのままを撮れると個性がいっぱい詰まったオリジナルブックができあがります。
リアルな写真こそ、成長記録をより面白くしてくれます。それは、子どもの成長記録であるだけでなく、ママやパパの成長記録でもあります。SNSで「いいね!」がもらえる写真を撮ろうとすると個性がなくなってしまう。ありのままが何よりもいいんですよ。
撮る人の演出や脚色はなくても大丈夫。その子らしさが詰まった、唯一無二のフォトブックがいいですね。
少し引いた視点で見つめる、
上手な題材の見つけ方。
個性は、それぞれの暮らしの環境に。
それをうまく取り入れて。
私は撮影中から「どうやってまとめようかな」と頭の片隅に置いて撮っていることが多いです。子どもの表情や姿だけではなく、まわりの情景をスナップすることを意識しています。
そのために、子どもが暮らしている環境を引いた視点、俯瞰の目線で見つめるようにしています。グーッと引いて、一番遠くからだと地球が見えるところから。GPSの視点ですね。例えば「地球の中の日本の中の海辺の町に住む息子」という具合です。我が子が生きている世界を写し込んであげるんです。
何でもいいんですよ。隣に川がある家に住んでいるとか。ケーキ屋さんとドーナツ屋さんの間の家に住んでいるとか。逆に、何もないところにぽつんと一軒だけ家があるとか。すごく雪深い場所に住んでいる、温暖な島で暮らしているとか。そういう環境で毎日を過ごしている子どもの日常をカメラで追っていけば、子どもが成長していく物語になっていきます。きっと面白いフォトブックができあがるはずですよ。
フォトブック「PHOTOPRESSO」の
気軽さ、気取らなさ。
今までに15冊ぐらい作っていますが、その気軽な感じがとても気に入っています。自分の生き方と合っているというか。写真を楽しむ上で、そういう感覚、大事ですよね。
PHOTOPRESSOには「トラッド」と「グランデ」の2種類があって、判型が小さいトラッドは寝室のサイドテーブルにも置いておけるサイズ感が気に入っています。
判型が大きなグランデは、雑誌みたいでかっこいい感じです。お気に入りの写真を大きく見せたいときや、余白を大きくとって見せたいときにいいですね。どちらもアプリを使って簡単、自由にレイアウトできるので、スマホでも、ちょっとした時間にさらっと作れます。
レイアウトのポイントは、リズムと余白。小さい写真が続いたら大きく見せる写真を入れる。そうすることでリズムや変化が出せます。余白も大事にしていて、全部のページにギチギチに詰め込みすぎないように。見開きに1点、余白を大きく残して配置すると、そこに空間が生まれますよ。
写真に添える言葉。
それは写真を深く強く、優しくする。
私は、子どもが発した言葉や私自身の思いを、毎日ではないのですがメモしています。何気ない言葉や気持ちの中に、大事なものが隠れている気がするからです。子育てしている時の気持ちって、どんどん忘れていってしまう。そして自分から消えていってしまう。本当は大切なものなのに、それを伝える機会って少ないんです。それを一つ一つ拾い集めて、フォトブックに残せたら。かっこつけずに、素直に、その時の想いを記録してほしいです。
成長した子ども、未来の自分への贈り物。
フォトブックで
写真を共有する楽しみ。
大切な人に贈るもの。それはあっという間に過ぎた時間と、こころ。
写真って、写っているものだけじゃなくて、そこには積み重なった時間や気持ちが写っているんですね。それを大切な人といっしょに感じられたらいいなと思います。
お礼の気持ちを込めて、フォトブックを贈ることがよくあります。でも、写真を贈るときは、あまり仰々しくしたくないんです。カジュアルにプレゼントできて、楽しんでもらえることがベストです。
PHOTOPRESSOは、そんな私の想いにとても適しています。印刷もきれいだから、ページ数が少なくてもしっかりした印象があります。ぜひお世話になった人に気楽に贈ってみてはいかがでしょうか。お子さんの成長を楽しみにしている人へのお礼になりますよ。
親としての自分も成長している。
だからこそ、未来へ残したいもの。
私はたくさんフォトブックを作るので、ウェブで見てもらうこともあります。祖父母や親戚など、限られた人で共有したい場合には、PHOTOPRESSOのゲストルームにアップします。写真も見やすいので、難しくないですよ。
みんながいつも新作を楽しみにしてくれています。それがまた次の一冊を作るモチベーションになっていますね。
フォトブックを作るママ、パパ自身が楽しんでいると、それは自然とフォトブックににじみ出てきます。宝物はそうやって作られるのです。いつか、子どもといっしょに見られたら……それは密かな未来計画の一つになっています(笑)。
親が子どもを見つめることは一番の愛情。カメラを通じて見つめた成長記録は、「あなたのことをこうやって見ていたのよ」というママやパパの愛情のカタマリです。さりげないかたちで未来に思いを伝える方法として、フォトブックは最高のツールではないでしょうか。