“彩りあざやかなもの”や“涼を誘うもの”、夏にしか撮れないステキな被写体を見つけにいきましょう。
太陽は眩しく、暑い日が続く夏ですが、この季節ならではのフォトジェニックな被写体はたくさんあります。
暑さに負けず、夏を魅力的に撮るための、ちょっとしたコツとポイントをご紹介します!
夏に咲く花の中でオススメの被写体は、ひまわりにハスの花、アサガオ。夏場は早朝~午前中にかけては比較的過ごしやすいですし、撮影にベストな時間帯は午前中の早めの時間になります。とくにハスの花、アサガオはどちらも早朝に花が開き、昼頃には閉じ始めてしまいますから、撮影のタイミングに気をつかいましょう。
次に天候のお話になりますが、花を撮影する場合は、太陽が照りつけている晴天時よりも、実は曇っている時のほうが撮りやすいのです。晴天だと影がきつく出てしまったり、反射した部分が白飛びをすることがあるからです。ただ、曇り空を画面にたくさんいれ過ぎてしまうと殺風景に見えてしまいますから注意が必要です。空をいれない、または空の領域を少なめにしてみると、よい絵が撮れるはずですよ。
それから、花と一緒に風景の一部を画面にいれるだけでも雰囲気が伝わる写真になります。背景を趣のある建物にしたりするとステキ。また、ハスの花などは水辺に咲くため、涼をイメージさせる写真に見せることもできますね。
早起きなハスの花は早朝撮影を。夏の朝に花と一緒に時間を過ごすなんてステキですよね。花撮影には曇りの日がオススメ。明るく撮るようにすれば、色がキレイに見えますよ。
夏場は暑い屋外での撮影はちょっと躊躇しがち。少しでも暑さを和らげてくれる木々の多い場所や水辺で撮りたいところですよね。建物の温度上昇を抑制する効果もあるグリーンカーテンは、見た目にも涼しげ。緑あざやかで被写体としてもおもしろいですね。
暑い日中は、室内からガラス窓越しに夏の風物詩のひとつ、入道雲などを狙ってみるのもオススメ。とても夏らしい写真が期待できますが、窓越しの撮影時は、反射に気をつけてください。レンズの先を窓にくっつけて撮るようにすれば、反射の映り込みがなくなりますよ。
それから、撮影に出かける時間も暑さ対策のポイントになります。やはり、早朝や夕方が日射しも比較的強くなく、撮影をしやすい時間帯になりますね。また、急に降りだす嫌われものの夏の夕立ですが、あとには涼風をもたらし、美しい夕焼け空を残してくれることも。そのシャッターチャンスはお見逃しなく。
公園の木陰から見上げた木の幹のセミは、苦手な人でも小さめに写せば、夏を伝える被写体に。窓越しに撮った青空とモクモクとした白い雲、夕立のあとに見たオレンジ色に染まる空、親子で遊ぶ夕方の砂浜。暑いのが苦手!という方は木陰、室内、夕方での撮影を試してみてくださいね!
夏の風物詩にはいろいろなものがありますが、とくに“日本の夏風景”は趣があり、涼を感じさせますね。風鈴などは涼しげな音色も魅力ですが、ガラスでできた透明な製品は見た目も美しく、フォトジェニック。昔からの知恵と伝統、和を伝える一枚にもなりますよ。
また、水の流れる音、水のある絵というのも涼しげですね。神社や寺院にある手水舎などもとてもおもしろい被写体になります。撮影する場合は、逆光で撮るようにすると、雰囲気のよい写真になりますよ。それから、各地で行なわれる「ほおずき市」も夏を感じさせるイベントですね。その店頭にディスプレイされている印象的なカボチャなども夏の被写体に(今では一年中見かける野菜ですが、夏が旬の野菜です)。
夏をイメージさせる被写体をいろいろ探しながら、季節を写真でも満喫しましょう!
水ようかんにそえられた青モミジ、とても風情がありますね。ほおずきの鉢と風鈴、旬のカボチャ、水の波紋など、日本の夏を象徴するものはたくさんあります。この夏、さまざまな被写体に出会いにいきましょう!
© SUZUKI TOMOKO
「フォトいろは」は、カメラ女子なら一度は撮りたいテーマや、トライしてみたい撮影テクニックをとり揃えたコンテンツです。カメラ初心者から、もっと上手くなりたい中級者まで、写真のヒントがいっぱい!
その他にも、さまざまなコンテンツが満載!