フォトいろは - 幻想的な雰囲気に切りとろう‐映り込み写真の撮り方‐

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幻想的な雰囲気に切りとろう‐映り込み写真の撮り方‐

鏡やガラス、水面に映る世界にハッとする瞬間、ありませんか?
“映り込み”を主役にして、幻想的な写真を撮るコツとポイントをご紹介します。

街を歩いていると、鏡やガラスなどに自分の姿や風景が映り込んでいることにふと気づいたりしますよね。
そこにあるのは、さまざまなシーンの映り込みの世界。幻想的な雰囲気で、ぜひ写真に残してみてください。

身近にある、さまざまな映り込み

映り込みの写真を撮るときは、まず反射をする被写体を見つけましょう。そして被写体を見つけたら、上下左右とさまざまな角度から観察をしてみましょう。角度を変えることで、映り込む対象が変わってきますよね。それが魅力的な映り込みを見つける重要なポイントになります。角度を変えると、気づかなかったステキな見え方を発見することも。

さて、部屋の中のガラスや鏡、街中のショーウインドウや公園のオブジェなど、たくさんの映り込みが私たちの身近にあります。とくに水辺は映り込みの宝庫といえますね。池や海、噴水などの水面にはまわりの風景がゆらめき、不思議な模様を描きながら、溶けこむように映り込んでいます。“湖に映る富士山”などは、とても雄大でドラマチックな絵にもなりますね。

また、雨あがりの水たまりも狙いめです。普通に歩いていると、気づかずに通り過ぎてしまうことも多いので、いつもより目線をさげて観察してみてくださいね。

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街で見つかる映り込みは、ショーウインドウや道路上のカーブミラー、車やバイクのバックミラーなど。水たまりも魅力的な被写体ですが、雨が降っているときは波紋ができてしまうので、きれいな映り込みは期待できません。雨あがりが狙いめですよ。

水面に映る世界を撮るポイント

水面が揺れているとき、水深の浅い池や水たまりを撮るときは、ピントを合わせるのに苦労します。その理由は、フォーカスしたい対象が水に映っているものなのに、水底の方にピントが合ってしまうことがあるから。選ぶべきは水面がおだやかで深さのある池や湖などがベターということになりますね。

なかなか思うようにピントが合わないときは、水面ではなく、一旦映り込んでいる被写体そのものに向けてシャッターを半押ししてピントを合わせ、フォーカスロックをしましょう。ピントを固定したまま再び水面を写せば、そのまま簡単にピントが合わせられますよ。

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池などでみられる、ゆったりとした流れのある水面では水彩画のような映り込みが楽しめます。ゆらゆらと揺れる水面への映り込みは表情が次々に変わるので、何枚か撮影しておくとよいですよ。それから、水辺での夜景撮影は映り込みによって華やかな印象になるのでおススメです。

キラキラな映り込み写真を撮る

もっとも手軽に撮れる映り込みはガラスです。ガラスへの映り込みは、鏡ほどはハッキリと映らないために、幻想的でキラキラとした雰囲気をプラスすることができます。

ショーウインドウなどでは、ガラス越しに見える被写体にピントを合わせるようにして、ガラス面の映り込みをぼかすようにすると、キラキラとしたイメージを演出することができます。暗い背景を選び、明るい光や風景を映し込むと効果的ですよ。

また、ガラスだけでなく、よく観察してみると、壁やドアなどにも角度によって色が映り込んでいます。日々の生活では気づかないことも多い映り込み。日常とはちょっと違った、幻想的な雰囲気の一枚を撮ることを意識して探してみると、たくさんの魅力的な被写体に出会えるはずですよ。

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ガラスに映り込んだ部分にピントを合わせてもよいですが、ほかに主役がある場合は、映り込み部分はぼかしてしまいましょう。ふわっとやわらかい印象の写真になりますよ。撮影する角度によっては、自分が映り込んでしまうので、気をつけてくださいね。

© SUZUKI TOMOKO

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