フォトいろは - 流し撮りのコツ‐背景を流して躍動感をだす撮り方‐

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流し撮りのコツ‐背景を流して躍動感をだす撮り方‐

身近な動く被写体をスピード感溢れる流し撮りで狙ってみましょう。

動きのある被写体をよりスピーディーに、よりダイナミックに見せる流し撮り。難易度は少々高めですが、成功すればとてもカッコイイ作品に。カメラの設定とポイントを覚えて、ぜひ挑戦してみましょう。

流し撮りの基本

流し撮りとは、被写体の動きに合わせてカメラを動かしながら撮影し、背景をブレさせてスピード感を演出する手法です。難易度は高くなりますが、成功すればとてもステキな作品になりますよ。

まずはカメラの設定を覚えましょう。マニュアルまたはシャッタースピード優先モード(Tv,S)でシャッタースピードを遅めに設定します。被写体の動く速さに応じて1/30?1/100ぐらいの間で調整してください。AFは追従モード(AIサーボ,AF-C)にし、ドライブモードは連続撮影に設定します。開放気味で撮るとピントが合いづらいので、F値は8から11ぐらいを目安にするとよいですよ。

設定は以上になりますが、重要なのは被写体の速さに応じたシャッタースピードです。走行している自転車を撮った2枚の写真を見てください。きれいに流れているのはシャッタースピード1/30で撮ったもの。ピタッと止まって見えるのは1/320で撮ったもの。後者は被写体の動きに対して、シャッタースピードが速すぎて背景が流れなかった写真です。シャッタースピードは速すぎても遅すぎてもいけません。しっかりと見極めて撮影しましょう。

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流し撮りは遅いシャッター速度で撮る必要があります。よく晴れた屋外での流し撮りでは露出オーバーになってしまうことも。そんなときは、NDフィルターを使いましょう。NDフィルターはサングラスのように光の量を減らしてくれる優れもの。日中の撮影時にはとても頼りになりますよ。

乗り物を撮る

カメラの設定を学んだら、次は身近な被写体で練習しましょう。流し撮りの練習をするのに最適な被写体は、必ず決まった場所を通る電車です。電車は駅の近くでは低速で走り、駅から離れた場所では高速で走るので、スピードの予測ができて安定し、ピントも合わせやすいのです。また、通る場所が決まっているため、あらかじめピントを合わせておく「置きピン」ができ、追従AFが苦手な方にもオススメです。

実際の撮影方法をもう少し詳しく説明します。手持ち撮影をする場合は、自分が三脚になったつもりで少し足を開き、脇を閉めてしっかりと構えます。左から右へ動く被写体を撮る場合には、腰から上の上半身を左に向けて待ち、被写体が来たらフォーカスポイントで先頭部分を捉え、その動きに合わせて左から右へと上半身を動かしながら撮影します。下半身を動かさず、上半身だけをスムーズに動かすことで上下のブレの無い写真を撮ることができるのです。もちろん三脚や一脚を使うことでも、上下のブレを防ぐことはできますよ。

電車以外にも車やバイクなど、ある程度動きに規則性のある乗り物で練習し、カメラを左右に振りながら撮ることに慣れましょう。

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遊園地の乗り物も流し撮りに適しています。ぐるぐる回るメリーゴーランドは比較的撮りやすく、暗い時間帯になるとライトアップされて豪華な印象に。慣れてきたら縦方向に動く被写体にも挑戦してみましょう。左右に動く被写体よりも難易度は高めですが、新鮮な作品に仕上がりますよ。

生き物を撮る

流し撮りの撮影に慣れてくると、様々な物を撮りたくなってくるはずです。乗り物が撮れるようになったら、今度は生き物を撮ってみましょう。人物はもちろん、犬に猫に鳥など、どれも流し撮りで撮ってみると面白いものばかり。是非とも挑戦してもらいたいのですが、乗り物に比べて難易度はさらに高くなるのでご注意を。

流し撮りがしやすい被写体は動きに規則性があり、ある程度のスピードで動いている物です。動物の場合は動きに規則性がなくなり、人物(特に小さな子供)の場合は動きがゆっくりのため背景が流れにくく、スピード感が出しづらくなります。そしてシャッタースピードをかなり遅くするために、手持ちの場合は上下のブレが起きやすくなるのも難易度を上げている要因の一つです。

ですが、これらは練習を重ねて流し撮りに慣れれば、克服することができますよ。フォーカスポイントを被写体の目に合わせ続けることを意識して練習しましょう。ペットや子供などは、直線上を走るように誘導してくれる人がいれば成功率はグッと上がります。難しいとあきらめずに成功したときの喜びを味わってくださいね。

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大空を優雅に飛ぶ鳥も魅力的な被写体です。縦横無尽に飛び回る小さな鳥は難易度が高すぎるので、ゆったりと飛ぶ鳥を選びましょう。このとき背景が大空だけになると流れていることがわかりづらいので、木やビルなどの背景をしっかりと入れて撮るようにしましょう。

© OGAWA AKIYO & YUZAWA YUSUKE

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