フォトいろは - 小さな世界を大きく写す! -マクロレンズでの撮り方-

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小さな世界を大きく写す! ‐マクロレンズでの撮り方‐

小さなものを大きく美しく!主役を引き立たせるボケ感!マクロレンズの魅力にはまりましょう♪

マクロレンズの魅力は、なんといっても小さなものを大きく写せることです。普段目にしているものもマクロレンズで撮ることで新たな発見があったり、肉眼では見えないものもはっきりと写せたり。ミクロの世界観を存分に楽しむことができますよ。特殊なレンズだから撮影が難しそう…と敬遠されている方もぜひ知ってください、マクロレンズだからこそできる神秘的で美しい表現を。

マクロレンズで花を撮ろう

近所の公園や駅までの道など、私たちのまわりにはとてもたくさんの花が咲いています。そんな身近にある見慣れた花たちをマクロレンズを使って、ちょっぴり幻想的に撮影してみましょう。おしべやめしべなど花の一部をクローズアップすることで、肉眼では認識できない細かな部分も綺麗に写すことができ、タンポポの綿毛に至っては綿毛の一本一本がはっきりとわかるほど。これはマクロレンズでしかできない表現です。

撮影の際に注意したいのがピント合わせブレ。マクロレンズはピント合わせがとてもシビア。カメラをしっかり構えても、自分の呼吸の振動だけでピントがずれてしまいます。F値を絞ることで若干ピントがずれにくくはなりますが、今度はブレやすくなってしまいます。

ピントをしっかり合わせ、ブレずに撮りたい場合は三脚を使いましょう。それでも、シャッターボタンを押したときの振動でブレてしまうことがあるので、レリーズを使うかセルフタイマーを使うなどすると、カメラ側のブレ対策は万全です。しかし、屋外でのマクロ撮影には天敵の風が。ちょっとの風でも花がゆらゆらと揺れて、ブレブレの写真になってしまうので、風の止んでいるタイミングをうまく見計らって撮影してくださいね。

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オートフォーカスが合いにくいときは、マニュアルフォーカスで合わせましょう。このとき、背面の液晶画面を使って、ピントを合わせたい部分をズーム表示にすると、ピントが合っているかどうかがわかりやすいですよ。

マクロレンズで昆虫を撮ろう

花に次いで、マクロレンズで狙いたい被写体は、小さな昆虫。虫が苦手な方もいるかもしれませんが、てんとう虫やトンボなど馴染みがあって、かわいらしい昆虫はとても絵になります。昆虫の多くは、花などの植物の近くで撮ることができるので、虫がダメな方も花の撮影をしているときに偶然姿を現わした昆虫をついでに撮影してみる、といったところから始めてみてはいかがでしょうか。

さて、花と虫の決定的な違いは被写体が常に動いているということです。自ら動くことのない花でもピント合わせとブレに悩まされる訳ですから、動き回る虫ではもうちょっと難易度が高くなります。

動く被写体にピントを合わせるために、AIサーボやAF-Cといった追従型のオートフォーカスもありますが、素早くピントを合わせ、バランスのとれた構図で撮るためには、マニュアルフォーカスで撮ることをおすすめします。初めはちょっと難しく感じるかもしれませんが、慣れるとこれが一番やりやすくなるはずです。蝶やミツバチなど、花にとまる虫の場合は、あらかじめ花にフォーカスを合わせておく「置きピン」も有効です。ただし、ヤマが外れて、狙っていた花に虫が来ないことももちろんあるので、勘と忍耐力が必要になります。

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動き回る昆虫がブレないように、速めのシャッター速度で撮る必要があります。被写体の動く速さに応じて、適当なシャッター速度に設定しましょう。明るい屋外で撮っていても、場所によってはシャッター速度がかなり遅くなってしまうことがあります。このときは内蔵ストロボは使わずに、ISO感度を上げて調節しましょう。

マクロレンズで小物を撮ろう

マクロレンズの特性を活かして、小物撮影にも挑戦しましょう。花や昆虫と違い、室内での小物撮影は被写体が動くことはなく、風の影響を受けることもないので、焦らずにじっくりと撮影をすることができますね。

小さな被写体を大きく美しく写すことができるマクロレンズは、小物撮影にもむいているのです。特に指輪やイヤリング、ネックレスなど、もともと小さいアクセサリーのチャーム部分の撮影において、その素晴らしさが実感できるでしょう。小物の細部を撮影する必要がある方は、ぜひマクロレンズを活用してみてください。

撮影時は、ブレを抑えるために三脚を使い、レリーズもしくはセルフタイマーで。多少暗くてもスローシャッターで撮れるので、ISO感度を上げる必要もありません。背面の液晶画面を見ながら構図と露出を決め、イメージと違っている場合は小物の配置を変えるなど、こだわりながら撮影することができます。小物の他にも、料理などのイメージカットを撮ることも可能です。イメージ写真を撮るうえで、マクロレンズの描写力とボケ味は、とっても魅力的なのです!

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小物撮影は、なるべく光の差し込む明るい場所で行ないましょう。逆光気味に撮影すると、立体感のある素敵な写真に仕上がりますよ。ただ、そのまま撮ると被写体が暗く写ってしまうので、白い厚紙などをレフ板代わりに使って、被写体を明るくして撮ってあげましょう。

© OGAWA AKIYO & YUZAWA YUSUKE

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