47都道府県の鉄道図鑑2019　近畿・中国

「C57 1」試運転の回送シーンでしょうか。回送とはいえ、なかなかいい煙を吐いていますね。ボートの選手たちも、まさか目の前にSLが来るとはビックリしたことでしょう。

美しい琵琶湖の朝焼けですね。田んぼに朝日が映り、列車の屋根が輝いて存在感もバッチリです。棚田の配置もうまいですね。湖の漁船もいい脇役となっています。

西日を浴びたユーモラスな案山子と列車のシーンが、とてもシュールでいいですね。ステンレス車両の列車が少しギラっとした感じも、この状況にマッチしています。

日没ギリギリの弱い西日に照らされる特急が美しいですね。背景の集落や焚火の煙が、さらに作品に深みを与えてくれています。郷愁を感じさせるステキな一枚です。

見た瞬間にハッとさせられた美しいシルエット作品です。木立を背景にすると列車の存在感が弱まってしまうと思うのですが、このラピートだから出せる存在感。木立の隙間に入れたノーズのシルエットが衝撃的です。そして日没間近の太陽を絡めるとは！

トラッキーと阪神電車。私はタイガースファンではありませんが、この発想はとても好きです。画面を斜めにすることによって、トラッキーのスローイングの迫力と電車のスピード感が増すという、なかなか計算された構図です。

土砂降りの中の8000系、とても力強くカッコいいですね！　もう30周年ということに驚きですが、快晴で編成写真を撮るのもよいですが、悪天候ならではの迫力も追い求めたい！　そう思わせてくれるお手本のような作品です。

キャベツ畑と山陽新幹線の組み合わせはとても新鮮に見えました。朝日を浴びたおいしそうなキャベツを画面の3/4ぐらいに大胆に取り入れ、主題と副題のバランスをしっかりと考えた構成です。

夕陽をみごとに「窓抜き」しました。簡単そうでとても難しい一瞬。事前の計画とお天気が上手くシンクロしないと撮れません。また、田んぼのかかしがとても長閑な雰囲気でいいですね。

街の明かりを背景に、暗闇を登山するケーブルカーが勇ましく見えます。露出設定が絶妙で、車内に浮かび上がる運転士さんの姿がとても印象的です。

和歌山線の知る人ぞ知る名所ですが、まるで沢登りをしているかのような構成で電車をとらえています。ブルーの電車が引退してしまったのが残念ですが、新型車両でもねらっていただきたいですね。

こちらも最近引退してしまったブルーの電車ですが、夏空と田んぼの風景にじつにマッチしていますね。絞りをとても浅くして、露出はハイキー調にしたことが功を奏しています。思い出の一枚になりましたね。

広大なヒマワリ畑ではなくても、こんなにステキな撮り方があるんだと思わせてくれる作品です。右上が青空なので、その対角の左下に列車を配置するなど、さりげないテクニックもさすがです。

美しい夕焼けです。なかなか真っ赤に焼けるシーンに線路端で出合うのは難しいものです。湿度がキーになりますが、ある程度事前に予測して撮影地でスタンバイしないと、簡単には撮影できない作品です。

2018年に廃止になってしまった三江（さんこう）線ですね。私もよく通ったものです。日の低い秋の、本当にギリギリの瞬間をとらえた作品です。列車の顔にまるでスポットライトを当てたように自然のライティングを操る技量は素晴らしいですね。

山陰本線迂回貨物前の「DD51」試運転でしょうか？　文句なしにカッコイイ一枚です！　まず水平線、線路をピシッと整えた構図が気持ちいいですし、DD51のカッコイイ部分をうまくフレーミングしたセンス。そして機関車と海の色のコントラスト。完璧ですね。

街の光を流した流し撮りはよく見ますが、これは何かのオブジェの中から流し撮りをしたのでしょうか？　難易度の高い「広角流し」。なおかつ、このほんの少しだけの隙間でバッチリ決める。構図センスはもちろんのこと、技量がないとそう簡単には撮れない一枚です。

この流し撮りもすごいの一言です。それも新幹線！　森の中の隙間に、高速で走る新幹線の先頭を流し撮りで入れる。左右は森で視界が悪いわけですから、これはとんでもなくすごい流し撮りです。さらに、この珍しいカラーリングの500系をねらうとは！

ホタルの撮影は合成が基本ですから、ホタルや水が流れて列車が止まっていることに違和感を持つ人もいるかと思います。いいんです、イメージですから！　とはいえ、日暮れ前からの準備と何十枚と必要なホタル撮影。努力と技量の賜物です。

パッと見て尾道かな？　とすぐに感じた作品です。神社の境内を横切る路線は本当に多いですね。列車ピントではなく、しめ縄にピントを合わせたのも正解でしょう。背景の桜がとてもいい演出をしていますし、踏切の入れ方が絶妙です。

SLやまぐち号の応募作品はたくさんありましたが、この作品の爆煙がナンバーワンでした。SL写真は煙が命。多くは語りません、すごい迫力です！　私もこんな爆煙に出合ってみたいものです。

有名な惣郷川（そうごうがわ）橋梁のシルエットですが、かなり高いところからの撮影です。ただの夕陽シルエットではなく、なんと「だるま夕陽」であります。事前の創造、そして計画に拍手を贈りたいと思います！