せり出した見事な桜が川面にも咲き、やわらかい春の光に満ちていますね。川のカーブが対角に弧を描くようにしたことで、見えないその先にまで続く桜並木を想像させる視覚効果が出ています。そしてほっと一息つく船頭さんたちの様子も、バランスよく収まっています。この地を支える人々への温かい眼差しも感じられ、一度訪れてみたいな、と素直に思わせられる作品でした。
(講評:佐藤かな子)
雲海が湧く気象条件を読んで、深夜から夜明けまで撮影されたのですよね。スローシャッターに設定し、風の動きを意識した構図決めも良かったです。柔らかく差し込む朝陽が雲を溶かし、街がゆっくり目覚めてゆく様子が、映画のワンシーンのようです。華やかな工場夜景が撮れる人気スポットだと思いますが、夢の時間が消えていく儚さもまた、心に残ります。
(講評:佐藤かな子)
水面に大きく映った夏雲が非常に印象的で、空の青と雲の白、睡蓮の緑とピンクの美しい色彩が一体となって楽しめる作品です。空の割合を多く、睡蓮を少なめに配置したことで、夏の暑さと作者の意識がとても伝わりやすくなっています。ポジションを微調整しながら撮影したのだろうと思いますが、画面下に入った葉の映り込みが空を囲むよい引き立て役になっていて、絶妙な画面効果を生んでいますね。
タイトルもとってもすてき。着眼センスが光る一枚でした。
(講評:門井ゆりか)
口をキュッと結んで熱さをこらえている女の子の表情がとてもかわいらしいです。着物の裾を高くまで捲り上げ渡っている様子からも、子供らしい懸命さが感じられました。また、後ろでサポートする僧侶の優しい表情がなんとも言えません。きっとその場にいた全員が同じように温かく見守っていたことでしょう。揺らぐ熱気の迫力とは反対に、微笑ましいワンシーンをとらえたすてきな作品です。縦構図で必要な要素だけを的確に切り取り、人物へ意識を集中させたことも成功につながっていますね。
(講評:門井ゆりか)
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