波が引いて、朝陽に砂浜が輝く撮影タイミングが良かったですね。このハイライトによって画面にメリハリが出て、人物のシルエットも際立ちました。波打ち際を歩いていてくれた人物の位置もバッチリ。少し落ち着いた露出も的確でしょう。情報を整理した切りとりと構図が美しく、シンプルゆえに印象に強く残る作品でした。
(講評:佐藤かな子)
江戸時代から伝わる祭りの賑わいと、日常の光景。「ハレとケ」が同じようなバランスで混在していて、さらに望遠レンズの圧縮効果でぎゅっと凝縮された表現も効果的でした。明るい時間帯ならば情報過多になるシーンでしたが、色とりどりの灯りに照らし出された光景は幻想的で、隅々まで覗き込みたくなる面白さもあります。
(講評:佐藤かな子)
結露したガラス越しに見えるのは、朝焼けに浮かぶ観覧車。静けさのなかでひときわ存在感を放っています。
ボケ具合がちょうどよく、ラフな指跡が見てとれることで臨場感が強まり、リアリティのある作品になっていますね。視点のユニークさを十分に引き出せているのが素晴らしいです。ふと外の様子が気になり、さっと拭って見た都会の朝焼けにひと時心を奪われている。そんな心境や、冷え込んだ朝の空気感まで伝わる、情景描写に優れた作品です。
(講評:門井ゆりか)
レトロな車両の色が目を引きやすく、その枠を使って浴衣の女性に注目させるフレーミングがとても上手です。左右に写る影と光も人物を引き立ててくれ、浴衣の柄も落ち着きがありどことなくノスタルジックな雰囲気を漂わせています。
浴衣ということから季節がうかがえ、これから花火会場へ向かうのかなと思わせられます。また、お顔が見えそうで見えないことが、このすてきな女性はどんな方なのだろうと想像をかき立てる、にくい切りとりとなっていました。
(講評:門井ゆりか)
その他にも、さまざまなコンテンツが満載
キヤノンイメージゲートウェイ会員の
皆さまからの写真で
神奈川県の魅力を見つけよう!