ビル壁面のランダムな映り込みを利用して撮られた作品。デザイン的な面白さもありましたが、それ以上に拡張したイメージが都会の喧騒を現しているようでもあり、また目まぐるしく変化する多面的要素を表しているようでもありました。単に面白さをねらっただけでなく、何か現代を象徴するイメージを訴えてくる作品です。
全体に青味がかった色合いが実像と映り込みの区別を曖昧にし、非現実的な世界観を強めていて完成度を高くしたのだと思います。
(講評:門井ゆりか)
屏風のように見えるのは、金魚を用いて作られたアート作品ですね。幻想的な空間の中、1組のカップルがシルエットで浮かび上がり、まるでドラマのワンシーンのようです。
おそらく多くの来場者でにぎわっていたことでしょうが、よいポジションで2人だけを切りとられたのがお見事。薄っすらと見える浴衣や、ちょうど見つめ合っているようなタイミング、露出もシャッターチャンスも、すべてがドラマチックな演出効果で素敵な雰囲気に仕上がっています。
(講評:門井ゆりか)
下町の風景でしょうか、家屋の配線や配管などが複雑に絡みあっているところでニャンコを発見。しかも柱や配管を利用して背をいっぱいに伸ばして、あたりをうかがっている瞬間を上手くスナップできました。猫のさまもユニークでしたが、それよりもこのごちゃごちゃした状況をジャングルジムと称したタイトルもユニークな良い発想でした。このあとこの猫がどういうアクションを起こしたのか、そこまで非常に気になる一枚です。
(講評:山﨑友也)
スカイツリーの応募は大変多かったですが、そのほとんどが美しさや高さを表したもので、一般的に見慣れた写真でした。ところがmiyuさんの作品はそれらとはまったく異なり、個性的な目を惹くものでした。石のオブジェを手前に、その先端にスカイツリーを配し、二つのものがまるでひとつのもののように見せることで、スカイツリーが全然違う建築物にも、はたまたロケットのようにも見えますね。この発想力が飛び抜けて光っていました。
(講評:山﨑友也)
色温度を変え夜景を青く表現したことで、都市の冷たいイメージが増幅されました。それによってこの作品を見る人たちは浜辺に立つ男性を憂う気持ちになってくるので、心憎い心象操作です。 しかしながら作品は素晴らしいのですが、画面の数カ所にCMOSセンサーの汚れが目立っており、それが大変残念でなりません。それらの汚れがなく、男性を画面左下に配置しピントも男性に合わせていれば、間違いなくトップでした。
(講評:山﨑友也)
「のどかな1日」
眼鏡マン さん
(入賞)
「不忍弁天」
花撮 さん
(入賞)
「スカイツリーの危機」
ヨーヨー さん
(入賞)
「輝くゲートブリッジ」
みやさん さん
(入賞)
「男はつらいよ」
マサヤン さん
(入賞)
「朝陽の中の着陸」
H.Sasaki さん
(入賞)
「天と地」
keish さん
(入賞)
「中心」
コージ さん
(入賞)
「夏の思い出」
kabami さん
(入賞)
「江戸のなごり」
seabassang さん
(入賞)
「47都道府県の魅力新発見フォトコンテスト2017」に応募された作品をご紹介いたしました。
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