森の中一面に群生した満開のミツマタ。それだけでも十分な迫力が感じられますが、さらに降り注ぐ光芒が神秘的な美しさを際立たせています。神々しいという言葉がぴったりの傑作に目を奪われました。
これだけくっきりとした光芒が表れるためには気象条件が揃わないといけません。それが実現し写真に収められたのも実力のうち。太陽の位置や開花時期、土地の形状も計算しながら、早朝から場所取りをして待った努力へのご褒美となったことでしょう。
(講評:門井ゆりか)
素早い動きで肉眼で追うのも大変なカワセミを、見事ファインダーに捉えられた技術の高さに驚きました。獲物を捕らえた一瞬を逃さずしっかりピントを合わせられ、口にくわえた小魚や大きく広げられた翼、飛び散る飛沫の一つ一つまでがはっきりと見てとれ、躍動感あふれる瞬間が写し出されています。
きっと何度も通われ行動を観察しながら、何枚も何枚もシャッターを切って得られた中の1枚なのでしょう。写真への情熱と野鳥への愛情を感じる力作です。
(講評:門井ゆりか)
ボクは、動画と違い写真は、状況や行為などを人に想像させるところが妙技であり、また面白さなのではと思っています。つまり、目の前の事象そのものを写すのではなく、ボケやブレ、影などを利用し、実際に伝えたいことを見る人に想像させるということです。 この作品で利用した反射も、かなり効果的です。水面に映るぼやけた色をあえて写すことで、人はより鮮やかでノビノビと泳ぐ鯉のぼりの様子を想像するのではないでしょうか。
(講評:山﨑友也)
飛沫があたりに立ちこめていることもあり、かなりはっきりと光芒が見えています。その奥には、もはや副題となってしまった薄い緑色をした滝の流れと、そこから続く青白く揺らぐ水流が、筋として表現されています。6秒という低速シャッターも、この場においては適切で、射し込む光とは対照的で繊細な絹糸のような柔らかいながらも、どことなく存在感を示しています。静と動、力強さと神秘さが上手く相乗効果をもたらした一枚です。
(講評:山﨑友也)
最近多く見かけるようになった手筒花火のシーンです。多くの写真は打ち上げられる火の粉をすべて画面の中に取り入れようとするため、火の粉の高さは伝えることができますが、迫力は今ひとつになってしまっています。こちらの作品のように打ち上げる人に焦点を当ててアップで捉えることで、実は降りかかる火の粉の量や激しさがより表現できるのです。-1の露出補正をしたことで火の粉が白飛びせず、一本一本が微細に写せました。
(講評:山﨑友也)
「憾満ガ淵の化け地蔵」
いちご大福 さん
(入賞)
「妖艶」
星の旅人 さん
(入賞)
「烏山」
BUN さん
(入賞)
「静寂」
ヤマチャン さん
(入賞)
「東照宮へ続く道」
cotton100 さん
(入賞)
「秋の華厳の滝」
youth-k さん
(入賞)
「錦の秋空」
てつや さん
(入賞)
「那須高原秋の夕日」
awabi さん
(入賞)
「本日は晴天ナリ」
yoppy さん
(入賞)
「鑁阿寺」
321さん さん
(入賞)
「47都道府県の魅力新発見フォトコンテスト2017」に応募された作品をご紹介いたしました。
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