水面に大きく映った夏雲が非常に印象的で、空の青と雲の白、睡蓮の緑とピンクの美しい色彩が一体となって楽しめる作品です。空の割合を多く、睡蓮を少なめに配置したことで、夏の暑さと作者の意識がとても伝わりやすくなっています。ポジションを微調整しながら撮影したのだろうと思いますが、画面下に入った葉の映り込みが空を囲む良い引き立て役になっていて、絶妙な画面効果を生んでいますね。
タイトルもとっても素敵。着眼センスが光る1枚でした。
(講評:門井ゆりか)
口をキュッと結んで熱さをこらえている女の子の表情がとても可愛らしいです。着物の裾を高くまで捲り上げ渡っている様子も子供らしい懸命さが感じられました。また、後ろでサポートする僧侶の方の優しい表情がなんとも言えません。きっとその場にいた全員が同じように温かく見守っていたことでしょう。揺らぐ熱気の迫力とは反対に、微笑ましいワンシーンを捉えた素敵な作品です。縦構図で必要な要素だけを的確に切り取り、人物へ意識を集中させたことも成功に繋がっていますね。
(講評:門井ゆりか)
花火の撮影はテクニック本が発売されているほど難しいものです。ましてや夜祭りとの共演となると、さらに難易度は増すでしょう。 ところが、作者まなとんさんは、それらをものともせずに見事に写し込みました。通常なら舟山車を画面下の真ん中に置きたいところですが、右下に配したことで構図に動きが生まれ、花火が写る位置も確保しています。ストロボを山車に当て花火との明るさのバランスを取っていることからも、手練れさが感じ取れます。
(講評:山﨑友也)
木々がそびえる画面上部と手前の休耕田とが、それぞれエメラルドのブルーとグリーンとに分かれ、これだけでも神秘的な光景で風景写真としても成り立っています。その色の境目に霧が立ちこめ、さらにそこへ3羽のシラサギがいるとは、この上なく幻想的なワンシーンです。ここまでの好条件はできすぎのようで、運を味方につけました。ただそのチャンスを逃さず構図的にも露出的にも見事に捉えたことは実力です。まさに一期一会の世界ですね。
(講評:山﨑友也)
数多くの絵馬が飾られた石畳を歩く少女たちの後ろ姿を、トンネル構図と日の丸構図を組み合わせ、上手く再現できました。上下左右もシンメトリーに捉えたことと絵馬の露出を抑えたことで、真っ先に彼女たちの鮮やかな帯に目が留まります。 残念な点を挙げれば、タイトルでしょうか。「浴衣=夏」は容易に連想できますが、「夏休み」は少々無理を感じます。タイトルを含めての作品ですし、審査対象ですので、そのあたりも熟慮してみてください。
(講評:山﨑友也)
「踊る無邪気なこころ」
えいご さん
(入賞)
「造形美」
風花 さん
(入賞)
「川越喜多院」
ながたか さん
(入賞)
「時の鐘」
山ちゃん さん
(入賞)
「ただ待つ」
グラハム さん
(入賞)
「棚田の学校」
にしやん さん
(入賞)
「雨上がり」
あるば さん
(入賞)
「夜明けの雲海」
ゆきぽん さん
(入賞)
「轟音轟く」
sei3rou さん
(入賞)
「紅葉の畝」
ギセイ さん
(入賞)
「47都道府県の魅力新発見フォトコンテスト2017」に応募された作品をご紹介いたしました。
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