知床半島の南に位置する野付半島の先端に、「この世の果て」と呼ばれる地があります。「トドワラ」といわれる海水に浸食されて立ち枯れたトドマツが点在し、荒涼とした景色が広がる場所です。
「このようなシーンは、超望遠でねらえば……」などとうそぶく人がいますが、作者は5年も通ってやっと撮影できたとコメントされています。作者の努力に、きっと写真の神様がご褒美をくださったのでしょう。作者は「奇跡」と謙遜されておりますが、まさに努力の賜物です。
(講評・阿南一夫)
穏やかな冬の日差しを浴びながら、くつろいでいる2羽のエゾフクロウ。この場所は、「うろ(樹洞)」が小さいので1羽しか見られないことがほとんどです。もう1羽は「うろ」に潜っていたり後方の樹にいたりするのですが、この日は2羽見られてラッキーでしたね。
このような事情からタイトルの「やっと会えたね」は、2羽のフクロウにとってだけでなく、作者とフクロウにとってでもあるんですよね。リラックスしているフクロウの姿からは、作者の撮影マナーの良さを垣間見ることもできます。
(講評・阿南一夫)
コーヒーの中に、そして窓の外にも広がる北海道の樹々。なかなかニクイ演出です。絞りを開放にして撮ることによって、見せたい場所へ自然と視線を誘導することに成功しています。思わず、倉本聰さん脚本のドラマ『優しい時間』に出てくる喫茶店「森の時計」が頭に浮かびました。「森の時計はゆっくり時を刻む」とは、ドラマ中の店内に飾られている額の言葉ですが、都会とは違った早さで流れる時の中で、私も穏やかにゆっくりとコーヒーを楽しみたいと思いました。
(講評・阿南一夫)
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