しっかりじっくり撮りたいとき欠かせない「三脚」。屋外撮影で使うことも多いため、きちんとしたケアが欠かせません。今回は、三脚や三脚座のメンテナンス方法をご紹介します。
注意していてもよくあるトラブルが、「三脚の長さを調整するとジャリジャリする」「脚ロック部分の動きが固い」「パーツがさびてしまった」など。使用時に付着した砂や汚れ、水滴が残ったまま脚部を収納したことが原因と考えられます。三脚を使ったら、吸水性の高い布などで、汚れや水滴をしっかりふき取ってから保管しましょう。
望遠レンズを付けたカメラをバランスよく三脚に載せるときに使う「三脚座」。使い込むとネジ部分が摩耗して、レンズが固定しにくくなる場合も。レンズに三脚座を付けっぱなしにしているなら、ときどき取り外して確認しましょう。ブラシでホコリを払い、レンズの鏡筒側は柔らかいクロスで拭き取ります。 リングの内側に植毛があるタイプ(写真)は、植毛部分の交換も可能です。
カメラの三脚ネジ受け部にゴミや汚れが付着していないかどうかチェック。ネジが摩耗しているとグラつきの原因になりますので、部品交換が必要な場合があります。
※シネマカメラの三脚ネジ画像
もしもカメラを載せた三脚が転倒してしまったら……考えるだけでヒヤッとしますよね。 そんな事故を防ぐために、三脚の正しいセッティング方法を確認しておきましょう。
① まずは脚の位置から。撮影者の立ち位置は3本ある脚のうち2本の真ん中です。自ずと残りの1本の脚はレンズの向きと同じになります。こうすると三脚が前方に倒れにくくなります。
根元側から順に伸ばして調整
② 三脚の脚を伸ばすときには根元に近い方(太い側)から順番に伸ばして高さを調整しましょう。
③ 地面が平らではないところに三脚を立てる場合は、3本の脚の長さを調節して三脚やカメラが傾かないようにします。
④ 重量がある望遠レンズは、三脚座を付けて三脚に載せましょう。三脚座なしでカメラに載せると、重心が前方に傾いて安定せず、三脚が倒れやすくなります。カメラブレを防ぐためにも三脚座は重要なアクセサリーです。