お手入れ定期便 vol.5

お手入れ定期便 vol.5 いまさら聞けない基礎知識 写真に影響するのは、レンズ前玉のホコリだけじゃない!? ぽかぽか陽気に誘われてフィールドでの撮影。楽しんでいますか?あちこちに連れ歩いたカメラは、じつはホコリだらけ!土ぼこりが舞うような風の強い日は、とくに要注意。カメラボディの汚れは、日ごろから小まめに落としましょう。それよりもコワいのは、レンズに付着したり、カメラ内部に入り込んでしまうホコリです。ホコリのせいで大事な写真が台なしに……なんて事態を避けるために、今回は「カメラ内部のホコリ対策」をお届けします。

CONTENTS01 レンズ前玉だけではない!?カメラ内部の「ホコリ」 せっかく撮った写真にゴミのような汚れが付いていたらイヤですよね。ファインダーをのぞいているときに見えるホコリも気になります。そんなとき、もしかしたら「レンズの前玉」だけをきれいにすればいいと思っていませんか?でも実は、重要なのはソコだけではないのです!では、どこ?今回の「ホコリ対策」を読めば、ばっちりわかります。

気になるカメラの「ホコリ」。つく場所によって見えたり、見えなかったり! ①ファインダー ②フォーカシングスクリーン ③レンズ表面(マウント側) ④CMOSセンサー 光 レンズ ペンタプリズム

1.ファインダーで確認できる!

  • ①ファインダー

    ファインダーから少し目を離してのぞき込むと接眼レンズ部にホコリが見えることがあります。ただ、ファインダーに付いたホコリは、写真には写り込みません。

  • ②フォーカシングスクリーン

    ペンタプリズム下部にある「フォーカシングスクリーン」の表面にホコリやゴミが付着すると、ファインダーをのぞいた際に見えるので気になります。ただ、ここに付いたほこりやゴミは写真には写りません。気になる場合はスクリーン表面のホコリをブロワーで飛ばして清掃します。それでも落ちない場合は、キヤノンの各種メンテナンスサービスにご依頼ください。

2.ファインダーで確認できない!

  • ③レンズ表面(マウント側)

    レンズに付いたほこりやゴミは、大きめにボンヤリと、薄く写り込んでしまうことがあります。CMOSセンサー表面に付着したホコリよりもお掃除が簡単なので、まずはレンズからキレイにしましょう。

  • ④CMOSセンサー(撮像素子)

    レンズ前玉と後玉をきれいに清掃後、ホコリの写り込みが消えたら、まずは問題解決。それでもホコリやゴミが写真に写り込んでしまう場合は、CMOSセンサー表面の清掃を検討しましょう。まずはレンズ、次にCMOSセンサーの順に清掃するのがポイントですよ。

レンズ表面(マウント側)のゴミ 大きく薄く写る傾向がある。 CMOSセンサー表面のゴミ くっきりと濃く写る

カメラ内部に入り込み、CMOSセンサーの表面に付着したホコリやゴミは、小さくくっきりと写真に写り込みます。レンズ表面(マウント側)に付いたホコリやゴミは、大きくぼんやりと写真に写り込みます。
※ 写真は、参考イメージです


CONTENTS02 最悪の場合、逆効果!?間違いだらけのホコリ対策 ホコリがついてしまったとき、どんなふうにホコリを取り除きますか?正しいホコリ対応をしないと、ますます汚れてしまったり、カメラやレンズを傷つけたりすることもあります。やってはいけないNGホコリ対策をチェックしておきましょう。

NG1 息を吹きかけてティッシュペーパーで拭くのはいけません!

レンズが汚れているとき「ハーッ!」と息を吹きかけて、ティッシュペーパーでゴシゴシ拭けばレンズがピカピカに……そんなケア法はNGですよ!口から飛び出したツバが付着すれば、かえってレンズを汚してしまいます。細かいクズが出やすいティッシュペーパーは、レンズクリーナーとしては不向きです。

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NG2 いきなりクリーニングクロスで拭くのはいけません!

ホコリや砂などの付着物がついたままこするのは、レンズにヤスリをかけているのと同じこと。ブロワーでホコリや砂を取り除いてから、糸くずや繊維が出にくい専用のクリーニングクロスで拭きとるのが正しい順序です。カメラに付いたホコリの掃除も同様です。とくにCMOSセンサーやフォーカシングスクリーンをこするのは厳禁。取り返しの付かないダメージになってしまうおそれがあります。

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NG3 スプレー式エアダスターの使用には注意が必要です!

強力なスプレー式エアダスターの風を当てれば、カメラやレンズに付いたホコリはすっきり……? でも、ちょっと待ってください。スプレー式エアダスターの中の液体がレンズやカメラにダメージを与えたり、ノズルが吹き飛んでカメラ内部のCMOSセンサーなどを傷つけるおそれがあります。大切な機材なので、優しい風をあててホコリを落としたいですね。おすすめの手順とポイントは、次のページでご紹介します。

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CONTENTS03 ホコリを徹底攻略!セルフメンテナンスのポイント カメラやレンズのホコリを取り除くには?セルフメンテナンスのポイントを紹介します。もし自分で取り除けないゴミや汚れだった場合は、迷わずキヤノンのプロフェッショナルに対応をお任せください。

セルフメンテナンスで「ホコリ」を攻略する5つのポイント

POINT1 基本!ホコリがない空間であること

ホコリを取り除くのですから、ホコリっぽい場所、風が強い日の屋外では避けたいところ。クリーンな室内、風のない場所がベストです。

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POINT2 まずはブロワーで大きなホコリを落とす

カメラ内部のホコリを取り除く前に、まずはカメラ外側のケアから。ブロワーでカメラの外側に付いた大きなホコリを落とします。次にブラシで細かいホコリを払います。この準備を経て、レンズを外すようにします。

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POINT3 レンズを外したらカメラは下向きにしてブロウ!

レンズを外したら、カメラのメニュー画面から「センサークリーニング」を選択。ミラーアップした状態でCMOSセンサーのホコリを飛ばします。このとき重要なのは、カメラを下向きにすること。上に向けていると余計なホコリが入ってきてしまうからです。

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POINT4 レンズキャップ、ボディキャップも忘れずに!

意外と忘れてしまいがちなのが、レンズキャップやカメラ側のボディキャップのホコリを飛ばすこと。カメラ本体同様、ブロワーでホコリを取り除きます。

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POINT5 クリーニングクロスで仕上げ

仕上げとして、クリーニングクロスでカメラ全体をキレイにふきましょう。ここまでがセルフクリーニングの流れです。いつも愛機をクリーンな状態に保ち、快適に撮影したいですね。

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カメラ本体のお手入れ方法(動画)

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ケアするときは、キヤノンの技術者にお任せください。キヤノンのメンテナンスサービス「あんしんメンテ」では、高度な技術を持つキヤノン修理センターの専門スタッフが、お客さまの大切なカメラ機材を点検・整備します。お引取サービス「らくらく定期便」もご利用いただけます。

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