お手入れ定期便 Vol.3

カメラのストラップは、首や肩からカメラをつり下げるためのアイテム。でも、とくに「肩掛け」は不安定です。肩からスルッと抜けると、カメラが急降下! 腰の高さぐらいにある固いテーブルなどや、サイアクの場合は、地面にガチャンと衝突してしまいます。

1枚撮ったら液晶モニターで確認……。でも、「歩きスマホ」が危ないのと同じで、歩きながら画像を確認すると、人やモノにぶつかった衝撃でカメラを落としたり、つまづいて転んだりしてしまうかもしれませんよ。

普段は用心深くカメラを扱っている人でも、カメラの扱いがザツになる瞬間があります。それは絶景や名場面との出合いの瞬間。「すごい!レンズを交換しよう」と思ったときが最大ピンチ。本来はレンズ交換すべきではない状況(物を置く場所がない、悪天候など)なのに、外したレンズを脇にはさんで別のレンズを取りだし……そのとき「悲劇」は起こるのです。

紅葉が見ごろの山歩き。食事やトイレ休憩のとき、よく見かけるのが地面の上に置いたリュックに、カメラを乗せている人。地面に置いたリュックは不安定で、その上に重いカメラを乗せていると落としやすいですよ。

混雑している登山道に三脚を立てる…。ちょっとぐらいいいかなと思っていると、三脚に気づかず足を引っかけて倒してしまうことも。カメラが壊れるのはともかく、相手にケガをさせてはいけませんね。

リュックやバッグにカメラやレンズを入れて持ち運ぶ場合、タオルなどにくるんで保護したつもりでも、歩いているうちに機材がむき出しになり、他の荷物とぶつかり、傷つけてしまうことがあります。故障とまではいかなくても、大切な機材がキズキズになるのは、悲しいですよね。

公園やカフェのテラス席でカメラを置くとき、テーブルからストラップがはみ出したり、垂れたりしていませんか? 遊び回る子どもやペットに引っ張られたり、引っかかったりしてカメラを落とすかもしれませんよ!

カメラのストラップの正しい付け方、ご存じですか? 「そんなの知ってるよ!」というあなたも、
ぜひいま一度ご確認を。ストラップは、長年使っているとゆるんでくる場合があります。この記事を読んだら、必ず点検してみてくださいね!
ご購入時、ストラップの先は
留め具によってまとめられています。

下の図を参考に留め具をほどき
ストラップの先をまっすぐな状態にします。
留め具は図のようにストラップに通した状態に
しておいてください。

ストラップの先をストラップ取り付け部に通します。
ストラップの裏側を上にし、カメラの外側から
内側に向かって下から上に通します。

ストラップの先を折り返し、留め具に通します。

留め具の内側を通します。

①~④の順番にストラップを繰り出し、たるみを取ります。ストラップヒモを引っ張っても留め具がゆるまないことを確認します。反対側のストラップも同じように取り付けます。このときストラップにねじれがないようにご注意ください。

ストラップを使って首や肩からカメラを下げるとき、「カメラを外向き」に掛けていると、レンズの先端が周囲のものに当たりやすくなります。「レンズを内向き」にしておくことをおすすめします。少しでも「ぶつけ」など予期せぬ衝撃からレンズを守りたいですね。
さらに、「レンズフード」を装着しておくと、もしもの時にフードの破損だけで済むこともあります。


トートバッグ
カメラ・レンズ収納バッグ付き
普段は大容量のトートバッグとして、撮影時はバッグインバッグにカメラを入れてお使いいただけます。
収納機材の目安は、一眼レフボディー1台、中望遠レンズ(EF70-200mm F4L IS II USMなど)1本、ストロボ1台。
レンズフード
ゴーストやフレアを抑制するレンズフードは、衝撃でレンズが傷つくのを守る役目も!
レンズキャップ
レンズを保護する基本アクセサリーは「キャップ」。レンズのサイズに合ったものを購入しましょう。
まずはカメラ、レンズの動作をセルフチェックしよう!
カメラやレンズは屋外での使用を想定して作られているので、意外にも衝撃に強かったりします。「やっちゃった!」と思ったら、まずは正常に動作するかどうかを確認しましょう。

外観にヒビや割れなどの破損はありませんか?
カメラの電源は入りますか?
シャッターボタンを押すと、シャッターは切れますか?
各種ボタン操作は正常に行えますか?
ねらった被写体がボケずに、ピントの合った写真が撮れますか?

フィルターやフードに破損はありませんか?
外観にヒビや割れなどの破損はありませんか?
ズームリング、マニュアルリングは引っかかりやムラなく動きますか?
オートフォーカスや絞りは正常に動きますか?
内部からカラカラといった異音は聞こえませんか?
カメラやレンズが故障したら、持ち込み修理……? いいえ、キヤノンが提供する「らくらく修理便」をご活用ください。電話でお申し込みいただければ、ご自宅まで製品の引き取りにうかがいます。ぜひご活用ください。

手作業でのクリーニングはイメージセンサーを傷つける恐れがあります。
キヤノンのメンテナンスサービスのご利用をおすすめします。
カメラの基本的な点検と清掃を行う
あんしんメンテ スタンダード
サービスセンターにて、イメージセンサーの表面清掃を含む、カメラの基本の点検と
清掃を行うサービス。一律 3,300円(税込)。

対象商品
●レンズ交換式デジタルカメラ
各種精度確認等にも対応する
あんしんメンテ プレミアム
修理センターにて、「あんしんメンテ スタンダード」で行う基本の点検と清掃に加え、
専用の高精度測定器を使用して、画質にかかわる精度の点検を行うサービス。

対象商品
●レンズ交換式デジタルカメラ
●交換レンズ
分解して検査・清掃・再調整を行う
あんしんメンテ オーバーホール
製品を分解し内部の状態まで細かく検査・清掃、再調整を行い、製品本来の精度・機能を回復いたします。とくにカメラとレンズの使用頻度が高い方におオススメです。

対象商品
●レンズ交換式デジタルカメラ
●交換レンズ
※エントリーモデル、ミラーレスカメラ、
EF-Sレンズ、EF-Mレンズは対象外です。
買ったばかりのカメラをうっかり落として壊してしまった! どなたにでも起こりうるトラブルです。そんなとき役に立つのが損害保険です。「携行品損害特約」付きの保険に加入していれば、不慮の事故で撮影機材を壊してしまったり、旅行先で盗難被害に遭ったりした場合に損害保険が下りる場合もあり、修理費用やもう一度同じ商品を購入する資金の一部にあてることができます。自動車保険、海外旅行保険にも「携行品損害特約」が付帯している場合があるので、これを機会に加入している保険をチェックしておきましょう!
また、クレジットカードに「携行品損害特約」が付帯しているものがあるので、お手持ちのカードのサービス内容を確認しておきましょう。