お手入れ定期便 Vol.2

お手入れ定期便 Vol.2 TOPICS 大切な愛機を守ろう!「夏の湿気・カビ」対策 ジメジメした「夏の湿気」は、カメラの大敵のひとつ。だって、大切なレンズやカメラに「カビ」が生えてしまうのです。意外と知らない湿気やカビから愛機を守る「正しい方法」の話をしましょう。

CONTENTS01 湿気が原因で起きる機材へのトラブルとは?

じめっとした湿気は、カビが繁殖する原因。「パンやおもちなどの食品ならわかるけど、カメラやレンズもカビるの?」というあなた。はい、うっかりしているとカビます。拭いても簡単に落とせず、修理が必要なケースもあります。

写真例01

これがレンズに生えたカビだ!

レンズをのぞき込んでも、見えない場合でもカビが発生している場合があります。こんなふうにカビが目視できるようだと、かなり症状は重いと言えるでしょう。

カビたレンズで写真を撮ると…

カビたレンズはくもりガラスと同じですから、クリアな映像が得られません。解像度が低下したボンヤリした写真になってしまいます。カビのソフトフォーカスなんて、最悪ですよね!

写真例02

ファインダーや液晶モニターでも確認できるほどのレンズのカビは、かなりの「重症」。部品交換が必要な場合も!

写真例03

たとえばカメラのカビは、こんなところに!写真は一眼レフカメラのミラーを押し上げると見えるサブミラー部です。
※コンパクトデジタルカメラでもカメラ内部にカビが発生する場合があります。

ちなみにカメラ本体がカビることもあります!

カビは湿気と、皮脂などの汚れを栄養にして増殖します。いつもクリーンな状態にしておかないと、カメラにだってカビが生えてしまいます。カメラ内部がカビるような高湿な場所では、金属部品がサビてしまうかもしれません。


CONTENTS02 大切なカメラ、レンズをカビから守る3つの対策

高温多湿なのが日本の気候の特質。カビなどのトラブルを起こしたくないなら、大切な機材に、湿気を寄せつけないことです。湿気・カビから機材を守る方法を紹介しましょう。

1.防湿庫やドライボックスなど保管に適した状態での管理がオススメ!

愛機を湿気・カビから守る対策の定番は、防湿庫による管理です。電子制御で温度と湿度を調整できる機能を持つ製品などがあります。また、プラスチックケースに入れるタイプの防湿ケースも人気。予算や機材の量に応じて選びたいですね。

OK

写真家にきいた防湿庫選びのポイント

ちなみに、キヤノンイメージゲートウェイ
会員の皆さまの、およそ6割が
防湿庫をお持ちでした!

(「マイベストカメラアワード2016」アンケートより)

60% 持っている!
写真例04

2.空気がよどんだ場所で長期間放置しないこと!

家の引き出しや押し入れなど、空気がよどんだ場所、湿った空気が溜まりやすい密閉空間に長期間放置するのはNGです。気づけばカビだらけかも!

3.カメラを定期的に使うことが最良のカビ・ブロック術!

「ふだんからカメラを使っていればカビないよ」というプロ写真家もいます。外に持ち出し外気に触れさせれば、室内よりは湿気が少ないでしょうし、ズームリングなどを動かすことでレンズ内部に滞留した空気の入れ替えもでき、結果的にカビから守ることができます。

写真例05

リアキャップを外すのがポイント


CONTENTS03 ああ、それでもカビてしまったら?

この記事を読む前に、すでにしまってあった機材にカビが生えていた!そういう場合、カビは通常のクリーニングでは完全にきれいにできないことも多いので、専門家に処置を依頼しましょう!

写真例06

カビたらプロに任せましょう

レンズの表面に生えたカビは落とせても、内部のカビはレンズを分解してクリーニングする必要があります。そうした作業は、メンテナンスのプロの領域です。あたふたしないで、プロにバトンタッチ!

自宅にいながら修理できる!便利な宅配修理サービス

レンズのカビを放置すると、カビの菌糸がガラスに根を張り、ダメージを与えてしまいます。そうなるとレンズの一部の交換が必要に……。そんな最悪の事態になる前に、「カビたらすぐ修理!」と覚えておいてください。修理は「らくらく修理便」が便利です。

らくらく修理便へ

写真例07

カビ修理費用の目安

ケース

機種名
EF70-200mm
F2.8L IS II USM
EF24-105mm
F4L IS USM
EF-S18-55mm
F3.5-5.6 IS STM
部品の交換が必要ない場合
清掃で除去可能
12,000円 9,000円 5,000円
表面にカビが発生している程度で、
部品交換が必要になった場合
37,000円 19,000円 10,000円
内部にもカビが発生しており、
表面レンズ、内部レンズが1枚ずつ
交換が必要な場合
70,000円 28,000円 15,000円
内部にもカビが発生しており、
ガラスを3点以上交換する場合
95,000円 45,000円 20,000円

※上記金額は目安金額となります。 お客様のカメラ・レンズの状態により、修理料金は前後いたします。

ご存知ですか!? 大切なカメラの点検や清掃をお手頃価格で頼めるサービス

手作業でのクリーニングはイメージセンサーを傷つける恐れがあります。
キヤノンのメンテナンスサービスのご利用をおすすめします。

あんしんメンテ スタンダード

サービスセンターにて、イメージセンサーの表面清掃を含む、カメラの基本の点検と清掃を行うサービス。
一律 3,000円。

対象商品
  • レンズ交換式デジタルカメラ

さらに詳しく

あんしんメンテ プレミアム

修理センターにて、「あんしんメンテ スタンダード」で行う基本の点検と清掃に加え、専用の高精度測定器を使用して、画質にかかわる精度の点検を行うサービス。

対象商品
  • レンズ交換式デジタルカメラ
  • 交換レンズ

さらに詳しく

Column レンズ保管の正解は 「タテ置き」?「ヨコ置き」?

カメラバッグや防湿庫などにレンズを保管するとき、
タテにするかヨコにするか、どちらが正解だと思いますか?

答えは、「どちらも正解」。ただし、ヨコに置くときはコロコロ転がらないようにご注意ください。タテでもヨコでも、レンズを落としたりして衝撃を与えない安全な場所に保管するのが正解です!
保管場所として高温多湿を避けるのは今回の「お手入れ定期便」でお話ししたとおり。また、タテ置き、ヨコ置きのどちらかが湿気対策としてオススメ……という違いもありません。

タテ置き・ヨコ置き例画像

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