お手入れ定期便 Vol.1

一眼レフやミラーレスなどレンズ交換式のカメラは、構造的にどうしても微細なゴミの混入が避けられません。とくに写真を記録するもっとも重要なイメージセンサーについたゴミでせっかくの写真が台なしになってしまうことも…正しいホコリ対策を学んで、大切なカメラをガードしましょう!

写真にこんなふうにポツポツと黒い小さいものが写っていたら、カメラのどこかにゴミが付いているかもしれません。まずはレンズを専用クロスで拭いてみて、それでも写る場合は、イメージセンサーにゴミが付着してしまった可能性があります。

確認方法はかんたん。イメージセンサーに付着したゴミを「撮影」します。手順はこちら!
- 撮影モードをAv(絞り値優先AE)モードに設定し、絞り値を最大の大きさにセット
- ISO感度は100〜200程度に設定
- ピントは無限遠(∞)にし、マニュアルフォーカスで撮影
- +1段程度の露出補正をかける
- 壁やコピー用紙など、色が薄めで柄の入っていない被写体を撮影
- 撮影した写真を確認
イメージセンサーにゴミが付いている場合は、白い写真に黒い小さな点などが写り込みます。
そもそもカメラやレンズにホコリをできるだけ寄せつけないことが、一番の対処法。レンズ交換はホコリの少ない場所で、素旱く行うのが基本です、ここでは順を追ってご説明します。
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レンズ交換の前に忘れてはいけないのがカメラの電源を〈OFF〉にすること。レンズとボディは電子回路で結ばれていて、もし接点がショートしたらカメラの故障の原因に!
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レンズのダストキャップとボディキャップを回してゆるめておきます。先に準備をしておくことで、マウント部が空いてホコリにさらされる時間を少しでも短くすることができます。
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レンズ交換は、ホコリが少ない場所で! 風が強い屋外は避けましょう。また、カメラ内部にゴミやホコリが入らないように、レンズの付け外しをするとき、ボディは下向きにします。
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ボディからレンズを外して安定した場所に置きます。②で準備しておいたレンズを素早くカメラに装着します。くれぐれもカメラ内部をホコリにさらす時間を最小限に!
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センサークリーニング機能(※)が働いて、イメージセンサーに付いたホコリを自動で振り落としてくれます。※搭載していない機種もあります。
※通常は、セルフ クリーニング センサー ユニットで、画像に写り込む可能性があるほとんどのゴミを除去することができます。
※センサークリーニング機能が<OFF>になっていると作動しませんのでご注意ください。
気をつけていてもホコリや細かなゴミが入りこむのは、レンズ交換式カメラの宿命とも言えます。ここではご自分でホコリを除去するために、ぜひ覚えておきたい2つの方法をご紹介します。
センサークリーニング機能はカメラの電源を<ON/OFF>で自動で実行されますが、 手動でも作動させることができます。
>>詳しい手順は、こちらをご覧ください。
※自動センサークリーニングに対応していない機種もございます。その場合は他の方法をお試しください。
センサークリ―ニング機能で落ちない頑固なゴミや、センサークリーニング機能を搭載していないカメラをお使いの場合は、自分で清掃することも可能です。
カメラの〔手作業でクリーニング〕機能を実行すると、イメージセンサーの前にあるミラーが上がり、イメージセンサーにじかに風を噴きつけることができます。
ブロアーという器具を使い、風力でゴミを吹き飛ばします。ホコリが落ちやすいように必ずカメラは下向きにしましょう。
>>詳しい手順は、こちらをご覧ください。
大切なカメラを長くお使いいただくために、ご自分でできる簡単なお手入れ方法を動画でご紹介しています。
ファインダーのピントが合わないことはありませんか?
カメラの視度調整をして、ピント合わせを確実に
「ピピッ」と鳴っているのにファインダー内の映像がぼやけて見えるときは、カメラの「視度調整」をしましょう。ファインダー内がくっきり見えるように、〈+〉や〈?〉の方向にダイヤルを回して調整します。
※ ミラーレスカメラの場合は、電子ビューファインダーのみ視度調整が可能です