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こんなときどうする!?05|EOS流機能活用術

Q.白いパラソルの「白トビ」を抑えて撮りたいときは?

作例(高輝度側・階調優先の撮影例)

強い太陽の日射しなど明るい光源下で、輝度の高い色の白っぽいものを撮るとき、ほどよくマイナス補正しないと白トビしてしまいます。日差しを浴びる白いパラソルの階調を豊かに表現したいとき、活用するべきEOSの機能とは?

↓

画像のハイライト部分の「白トビ」を緩和できる機能。

A.高輝度側・階調優先

Highlight Tone Priority

「高輝度側・階調優先」を設定して撮影

「高輝度側・階調優先」を設定して撮影

「高輝度側・階調優先」は、たとえば白い帽子をかぶっている人の表情をしっかり撮りたいときなど、白トビしやすい撮影シーンで効果を発揮する機能です。ダイナミックレンジを高輝度側に拡大して、白トビを抑え、グレーからハイライトまで美しく表現できます。

    注意ポイント
    • ●
    • 設定時は、若干ノイズが増える場合があります。
    • ●
    • 設定時は、ISO感度の設定範囲が200縲鰀16000になります(EOS 7D Mark IIの場合)
    • ●
    • 高輝度側・階調優先機能を「する」にすると、オートライティングオプティマイザは自動的に「しない」に設定されます。
高輝度側・階調優先のアイコン

設定方法 設定方法

  • メニュー画面
  • →
  • 高輝度側・階調優先設定

EOS 7D Mark IIを例に、設定方法を説明します。メニュー画面のカメラマーク「撮影タブ」の3番目のサブタブから「高輝度側・階調優先」を選択。〈する〉を選んで「SET」ボタンを押します。〈D+〉と表示されていればOKです。

高輝度側・階調優先 使用例 高輝度側・階調優先 使用例

  • 高輝度側・階調優先 使用例1
  • 高輝度側・階調優先 使用例2
  • 高輝度側・階調優先 使用例3
こんな場面で活用!
①

真っ白な雪山に強い
日射しの場面で、
白トビを抑えたいとき。

②

風景のなかの明るい
部分の「階調」を豊かに
見せたいとき。

③

画面全体の露出を明るめ
に、白っぽくふんわりした
ものを撮りたいとき。

・登録している機材の取り扱い説明書はキヤノンイメージゲートウェイのサポートページでご覧いただけます。サポートページはこちら。

※CANON iMAGE GATEWAYにご登録されていない製品は表示されません。お持ちの製品の追加登録をお願いします。

プロ写真家 出水先生の撮影術

朝夕の輝度が高い状況での撮影を好む私の作品は、RAWモードでの撮影でも「高輝度側・階調優先」を頻繁に活用します。そのため、カメラの「マイメニュー」にこの機能を登録しています。
ここに紹介する2点の作品は、同じ日の夕暮れ時の浜辺で撮影しました。上の作品は、夕日が壁面に強く反射して、夕日と同じくらい輝度が高い状態でした。太陽が画面内に入る場合は、白トビしてしまいがちです。そこで、ハイライト側を重視する作品の場合は、「高輝度側・階調優先」を「する」に設定します。
一方、日が完全に沈んで、中間調からシャドー部の階調を重視したい場合(下の作品)は、「高輝度側・階調優先」を「しない」にしています。被写体や作品の意図により、機能を切り替えて撮影するのが、私のスタイルです。

出水先生作品 「高輝度側・階調優先」を「する」に設定して撮影

「高輝度側・階調優先」を「する」に設定して撮影

出水先生作品 「高輝度側・階調優先」を「しない」に設定して撮影

「高輝度側・階調優先」を「しない」に設定して撮影

「RAWモード」なら撮ってから調整

RAWモードライン01

「高輝度側・階調優先」を〈する〉〈しない〉の切り替えは、付属ソフト「DPP(Digital Photo Professional)」では選択できません。ただ、「高輝度側・階調優先」を〈しない〉で撮影した場合、RAWモードであれば、明るさとコントラストの調整によって、階調豊かに仕上げることができます。〈する〉に設定していると、輝度の高い明るい被写体が入っている画像の微妙な調整がしやすいです。
また、「高輝度側・階調優先」の機能がないカメラの場合は、意図的にやや露出アンダーで撮影します。そのあとDPPで明るさとコントラストの調整を行えば、階調豊かな画像を得ることができます。

※キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional4(DPP 4)」を使用している画面です。

・「DPP 4」の詳しい説明とダウンロード(無料)はこちらから。
※お持ちの機種が「DPP 3」対象の場合は、同梱されているCD(EOS Solution Disk)からインストールしてください。製品付属CDがご利用になれない方は下記よりダウンロードいただけます。必要なソフトウェアを選択してインストールしてください。

・「DPP 3」Windows版

・「DPP 3」Mac OS版

DPP4での調整
RAWモードライン02