
思わず「わあ、おいしそう!」と声が出てしまうお料理。写真に撮っておきたくなりますよね。
そんなグルメ写真をカンタンな方法でグレードアップするコツをお教えします。
料理をおいしそうに見せるコツは
光の選び方と、ほんのひと工夫!
おいしそうに撮るためには、まずは「光の方向」をチェックしましょう。室内だからといってストロボを使うのはNGです。色もツヤも残念な感じになってしまいました。皿全体まで撮っているので、せっかくのお料理が小さくなっています。
よくやってしまいがち。ストロボ〈ON〉で撮影。
シズル感(みずみずしいツヤ)と立体感を引き出すためには、半逆光(あるいは逆光)を選びましょう。半逆光の光で撮るには、自然光の入る窓の近くで撮影します。露出補正を使って明るく撮ることも忘れずにしましょう。
半逆光でオムライスのふっくらした丸みやトマトソースのツヤを引き立たせます。添えられたリーフも透過光できれいに見えますね。斜め上45度からのアングルで撮れば、より立体感が表現しやすくなりますよ。
また、全体を撮るのではなく、お皿をカットして、いちばんおいしそうなところをアップにすることで料理ののも魅力を引き出しています。
この写真がおいしそうに見えるすポイントは、次の3つ!
◎「半逆光」で料理の立体感やツヤを引き立てる
◎「斜め上45度のアングル」で、より立体感を強調する
◎ 皿全体ではなく、おいしそうなところをアップに!
また、また、料理の写真で重要なのは「色」です。写真の色を左右するカメラの機能は、「ホワイトバランス(WB)」。この設定を覚えると、料理をおいしそうに撮れます。
このあと、さらにおいしそうに撮るカンタンで効果絶大な方法も紹介していきますよ。まずはホワイトバランスを確認しましょう。
確認!おいしそうに撮れる
ホワイトバランスの設定
おいしさを表現するためには「色」も重要です。なんだか写真の色が変だな? と感じたら、ホワイトバランス(WB)を変更してみましょう。まずはカメラ任せのオート(AWB)で1枚撮ってみて、青味や赤味が強すぎる場合にはWBをいろいろ変えて好みの色を選ぶとよいでしょう。
ではWBの設定手順です。カメラの準備はOK?
※この機能は、応用撮影ゾーン、つまり撮影モード〈M:マニュアル撮影〉〈Av:絞り優先AE〉〈Tv:シャッター優先AE〉〈P:プログラムAE〉のときに使用できます。
※EOS Kiss X8iを例にして説明します。
![]() ホワイトバランス:白熱電球 |
![]() ホワイトバランス:太陽光 |
青味が強いとあまりおいしそうには見えません。料理は少し暖色よりの方がおいしそうに感じるので、自然光の当たる場所では〈太陽光〉がオススメです。
※機種によって操作方法が異なります。
基本の撮影ができたら、ちょっとひと工夫の撮り方にチャレンジしてみましょう。
実際に食べようとする動作をイメージして、スプーンを持ち上げた状態を撮ると、
臨場感がぐっとアップし「おいしそうでしょう!」というポイントが伝わりやすくなります。
おいしそうなポイントをスプーンで持ち上げた撮り方。おいしそう!
いまにも口に運びそうな瞬間を演出して、味の想像をかき立てます。テレビ番組のグルメレポートなどでおなじみですね。料理を持ち上げることで高低差ができるので、ピントをスプーン上の料理に合わせると背景がぼけ、見てほしい部分を強調することができます。ソースやケチャップ、肉汁など、シズル感が出る部分に視線を集めたいときに効果抜群です。
逆光気味で手前が暗いなと感じたらレフ板を使うとよいでしょう。陰になるところに光を当てるように立てて使うと、全体がきれいに写ります。レフ板は白い紙やボードを半分に折ったものでも代用できます。
最初はシンプルに一皿料理からはじめてみましょう。光やアングルなどの基本がわかればアレンジして楽しむのもよいでしょう。たとえば、斜め45度からだけでなく真上から撮ったり、2品3品並べて撮ったりしながら料理写真を楽しんでください。
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