
講師:門井ゆりか
(写真家、EOS 学園講師)

初心者のためのフォトレッスン
シリーズ
講師:門井ゆりか
(写真家、EOS 学園講師)
いい写真を撮るには「手順」がたいせつ! 紹介する「手順どおり」に撮影すれば、
プロっぽい写真が撮れますよ。写真の基本テクニックを「具体的&わかりやすく!」お伝えしていきます。
ぜひ実際にカメラに触れながらお読みくださいね。
今回は、ふんわりとソフトで華やかな空気感がつくれるフォトテクニック「前ボケ」を紹介します。
さぁ、レッスンを始めましょう。
そう! 左の写真にはピンク色のふんわりとしたボケがかぶさっていますね。
これが今回おぼえる「前ボケ」なのですよ。
左が「前ボケ」あり、右が「前ボケ」なしです。
「前ボケ」で
やさしい空気感を表現する!
「前ボケ」の写真とは、主役の手前にあるものを脇役やアクセントとして、ぼかし入れた写真です。
主役のイチゴの手前に、ふんわりとかぶさっているのが〈前ボケ〉です。
「前ボケ」を入れると、奥行きやふんわり感がアップします。手前にお花があることや、
そっとのぞいているような感覚が伝わりますよね。色やボリューム感のプラスにもなりますよ。
「絞り数値」を
なるべく小さく設定しよう
「前ボケ」をつくる手順です。カメラの準備はOK?
まず、カメラのモードダイヤル(カメラ上部にある大きなダイヤル)を回して〈Av〉(絞り優先モード)に合わせます。ボケ度合いを調節するための数値(絞り数値)を自分で決めて撮ることができます。
ボケやすくするには、絞り数値をできるだけ小さくするのがポイント。シャッターボタンそばにあるダイヤル(メイン電子ダイヤル)を回して絞り数値を調整します。
うまく設定できましたか?
※機種によっては表記・表示が異なる可能性があります
ズームレンズの大きく写せるほう(望遠側)にすると、大きくきれいなボケがつくりやすくなります。
これとっても重要です! いますぐ試してみて。
「前ボケ」の役割をしてくれるものには、レンズ面ギリギリくらいまで思いきって近づきます。ピントはその奥にある「主役」に合わせましょう。「前ボケ役」には近づくほど、また、「前ボケ役」と「主役」の距離は離れているほど、大きくぼけます。
カメラのすぐ前に「前ボケ」になる花を置きます。ピントは「主役」のイチゴに合わせます。
「前ボケ」になる花は、レンズにくっつきそうなくらい近づけます。
「前ボケ」はあくまでも「脇役」です。「主役」を邪魔しすぎないように、理想的な「ふんわりソフトな前ボケ」になるまで調整しましょう。
そのとき注意したいことは、次の3つ!
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