
講師:門井ゆりか
(写真家、EOS 学園講師)
4月号
初心者のためのフォトレッスン
シリーズ
講師:門井ゆりか
(写真家、EOS 学園講師)
EOS 8000D・EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM・F7.1・1/250秒・ISO400・WBオート
透過光でピンクの鮮やかな色がとてもよく出せています。花の向きや光の状態から主役を決め、寂しくならないようにもうひと枝、前にぼかしながらフレームした判断もお見事。
背景は暗すぎず、控えめな色味がさらに主役の色を引き立てており、小春日和の暖かな日差しを感じさせる素敵な作品でした。
ゆりか先生が選んだ最初の写真は、
開いたばかりの梅の花に、
日差しがとても暖かそうな! 春ですね縲怐B
EOS Kiss Digital X・F2.8・1/1000秒・ISO400・WBマニュアル
背景をシンプルにすると空間が広く感じやすい写真にできます。すっきりとした背景処理で、ラベンダーの優しい色合いや、きっちりピントを合わせた蜂の存在感を十分に引き出していますね。蜂の前方の空間ではなく、左下の花をもっと大きく入れることを優先して構図を考えると、さらによかったでしょう。
蜜を集める蜂の羽音が聞こえてきそう。
蜂がかわいく見えるから不思議ですね。
EOS Kiss X7・EF50mm F1.8 STM・F5.6・1/1000・ISO400・WBオート
ただのアイスだけれど、掲げて持つ手元や背景を写したことで臨場感が加わり、「いま買ってきたコレ、見て!」といううれしさが伝わってきますね。
タイトルもユーモアがありGOOD! ストーリーを想像させやすくするため、絞り数値を調整して、もう少し背景を見せてもよかったでしょう。
ソフトやアイスクリームって、
写真に撮りたくなるんですよね縲怐B
お次の写真は、春らしいですよ。先生、お願いします。
EOS 5D Mark IV・EF85mm F1.2L II USM・F1.6・1/6400秒・ISO200・WBオート
クールな印象の女性とビル群を重ね、都会的な雰囲気を表現されています。背景の使い方が上手ですね。明暗差を意識した高い技術力と、イメージをしっかり持って撮影に臨まれたことが成功につながったのでしょう。 横位置でビルを多く入れると、画面に広がりが出ると思います。
ファッショナブルなポートレートですね。
視線の先にあるものが気になります縲怐B
さて、お次の写真はユニークですよ。
EOS M10・F2・1/60秒・ISO800・WBマニュアル
しろくまさんが初めて撮影した「ボケ写真」だそうです。「ぼかし具合」がほどよいため、単なる置物ではなく、会話しているような犬たちの世界観が表現できたように思えます。
あとは、「ボケの中に見せるもの」を考え、ブラインドとの距離やジョウロの配置を変えてみるとよいでしょう。左へと続く奥行きも良い点でした。
身近にあるモノにカメラを向けると、いろいろ
発見があって楽しいですよね。また送ってくださいね。
さて、ゆりか先生、今回ラストの写真です。
EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・EXTENDER EF2×III・F5.6・1/40秒・
ISO200・-1/3補正・WBオート
被写体の選び方が素晴らしい! まわりの花に邪魔されることなくスッと伸びたコスモスをリズム感よく画面に配置しましたね。さらに背景のキバナコスモスを上手く利用され、手前のコスモスとの対比や彩りまで楽しめるようにしています。主役がよく引き立っていてお上手ですね。好みやイメージによって、明るさの調整を加えてあげてもよいでしょう。
背景の色が楽しいリズムになっていますね。ゆりか先生、
講評をありがとうございました。皆さんも写真を送って、
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とくに初心者さん! ぜひぜひ送ってみてくださいね。
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