てぶれ、ひしゃたいぶれ
撮影時にカメラ本体や被写体が動いたことが原因で、ぼやけて写ってしまう状態をぶれと呼びます。ぶれには原因によって手ぶれと被写体ぶれの2種類があります。
手ぶれするシャッタースピードの目安は、一般的に「1/焦点距離」秒以上と言われ、たとえば焦点距離200mmの望遠レンズを使用している場合、シャッタースピードが1/200秒より速くないと手ぶれすることが多くなります。シャッターを切る前にはかならずシャッタースピードを確認しましょう。たとえば、写真1の夜景は1/13秒の低速シャッターで手持ち撮影したので、手ぶれしてしまいました。最近はボデイ内やレンズ内に手ぶれ補正機能が搭載されている機種もありますが、手ぶれ補正機能があれば三脚がいらなくなるわけではありません。もし、手ぶれを起こしそうなシャッタースピードなら三脚を使うか、ISO感度を上げてシャッタースピードを速くして手ぶれを防ぎましょう。
一方、写真2の人物写真の場合は、シャッターを押した瞬間に人物が動いてしまったため、背景はぶれていませんが主な被写体はぶれてしまいました。これを被写体ぶれといいます。この場合は手ぶれと違い、三脚を使っても防げません。被写体が動かないようにするか、ストロボを利用したり、ISO感度を上げたりしてシャッタースピードを速くして対応しましょう。
写真1:手ぶれした写真
写真2:被写体ぶれした写真
写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。
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