すろーしんくろ
スローシンクロとは、夜景撮影時などに、手前の被写体と背景のどちらも明るく描写したいときに使用する撮影方法です。夜間の遊園地でストロボを発光させて記念写真を撮影した場合で考えてみましょう。シャッタースピードは1/60秒~1/250秒に固定され、人物には光が届いて明るく描写されるのですが、背景には光が届かず真っ黒に写ってしまい、遊園地で写した写真かどうかも分からなくなります。このような場合にはスローシンクロで撮影すると背景も明るく写ります。 手順は、まずカメラがぶれないように三脚などで固定。撮影モードを絞り優先AE(カメラメーカーによって異なります)にセットして、絞り数値をF8~F11くらいに絞り込み、できればリモートスイッチを使って静かにシャッターを切ります。すると、人物も背景も明るく描写できます。なお、露光中に人物が動くとぶれてしまうので注意しましょう。入門機の場合は「夜景ポートレート」などの名称でスローシンクロ用の撮影モードが搭載されているモデルも多いので、その撮影モードを利用すると簡単です。 作例の写真1は、ストロボを使用して帆船を撮影したもの。帆船までは光が届きましたが、背景は真っ暗になってしまいました。写真2はスローシンクロで撮影したため、水面、背景のビルや観覧車も明るく描写されています
写真1:通常のストロボ撮影
写真2:スローシンクロで撮影
写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。
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