- 中西昭雄氏
- (写真家)
プロの写真家が使っている撮影機材をズバリ公開! 今回は、星空や天体写真の専門家・中西昭雄先生の登場です。南・中央・北アルプスのパノラマ風景まで見渡せる長野県・入笠山(にゅうかさやま)山頂付近の「撮影基地」からお届けします。

プロの写真家が使っている撮影機材をズバリ公開! 今回は、星空や天体写真の専門家・中西昭雄先生の登場です。南・中央・北アルプスのパノラマ風景まで見渡せる長野県・入笠山(にゅうかさやま)山頂付近の「撮影基地」からお届けします。
1964年、東京都生まれ。小学生時代から星に興味を持つ。大学時代にコマーシャルフォトグラファーのアシスタントを勤め、10年間の一般企業勤務を経て天体写真家として独立。天文写真家のみならず微弱光撮影装置のエンジニアとしても活躍中。キヤノンのホームページのコンテンツ「中西昭雄の星空撮影講座」のほか、「デジタルカメラ星景写真撮影術」(アストロアーツ)、「夏の星空案内(よむプラネタリウム)」(共著、アリス館)など著書多数。
Akio NAKANISHI's Equipment
雪道、悪路、何のその。走破性の高い愛車!愛車は、2001年型のトヨタ「ランドクルーザー70系」。ランドクルーザーはこれが5台目。合法的に走破性を上げる改造がおこなわれており、積雪50cmの雪道でもモノともしない走破性に優れた一台。
タイヤは完全なオフロードタイヤ(255/85R16)。
これを履くため車高を上げています。星がよく見える場所はどうしても山奥。オフロードでも走りきれる装備が欠かせません。
荷室はフルフラットになるよう手を加えてあり、体を休めることができます。天候次第で今日は東北、明日は九州といった長距離移動もあるため、車がホテル代わりになることも。
ランドクルーザーにAARのシートといえば、ツウなら「わかってるね!」の組み合わせ。ランドクルーザーの車体を作っている荒川車体工業(現アラコ)の自社ブランドです。長距離ドライブには、しっかりしたシートが快適性を左右します。
Field Gear
寒冷地対策が重要なフィールド・ギア空気が澄み安定して晴れることが多い冬期が、星空撮影のメインシーズン。やはり寒冷地対策のための
装備が必要になります。中西先生が常用しているフィールド・ギアを紹介しましょう。
深い雪道で車がスタックしたときには、スコップがなければ脱出できません。鉄製スコップは雪が凍結しているときに使用。アルミ製のスコップは新雪をかくときに使います。状況によっては命に関わる大切な道具です。
ソレルのスノーブーツは、もう15年以上使っている愛用品。冷え込むなか長時間露光で撮るには、足元からくる寒さをブロックする必要があります。フェルトのインナーがあったかです。
夜間、カメラ設定などで頼りになるのがLEDヘッドライト。両手が自由に使えます。季節を問わず愛用しています。
車中泊や非常時などに対応するため10リットルの飲料水を車に常備しています。このタンクは、じつはガソリン用。頑丈なのでお気に入り。
星空や天体写真の世界の第一線で活躍する中西先生のプロフェッショナル・ギア、いかがでしたか?
どんな天体の撮影にも対処できる本格的な天体観測施設に驚かされました。寒冷地、雪道の走破など、タフな状況に対応することが求められることがよくわかりました。カメラ機材の進化により誰でも気軽に楽しめるようになった星空写真。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね。
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